2008年7月5日土曜日

Lの季節2 -invisible memories-

 逆転裁判当たったよ、それで家中ワイワイ大騒ぎ。いや、騒いでるの私だけなんですけど、けどこれは本当に嬉しいなあ。『逆転裁判』、やってみたかったんですよね。一時期、ものすごくはやったでしょう、異議あり! って。このBlogでも一度やったことがあるんですが、実はプレイしたことないんですよ。というわけで、今日は『逆転裁判』

異議あり!

記事タイトルが違っているっ!

あー、本当だ。違ってますね。って、なにいけしゃあしゃあとしてるんだか。そうなんですよ。『逆転裁判』もらっちゃって、それはそれは嬉しかったんですが、先にやるべきゲームがあったんです。それは『Lの季節2』。そう、やるかやらないかだけが問題といっていたゲームです。そして私の選んだ答えはやるであったというのですね。

といっても、シナリオの進捗は微々たるもので、7月3日発売で、4日到着で、だから人によってはメインルートを攻略し終わっているようなタイミングでの開始です。そんなわけで私は完全な情報封鎖をやっていて、検索もしない、ファンコミュニティみたいのには寄りつかない、さらには説明書さえ読まないという、徹底に徹底を重ねてのプレイ。それは、やはりなにも知らない状態からプレイしたいからです。得られる情報は、すべて新しいものであって欲しい。だから理想は、天羽さんや星原さんなど、前作からの引き継ぎキャラが誰であるかも知らずにプレイ、であったのかも知れませんが、まあそれはさすがに無理。けど、ゆかなさんのインタビューでネタバレくらうとは予想外でした。

けど、いいんだ。見ちゃった事実と、そのさりげない一言で気付いてしまった展開の可能性、それはもう消えません。だったら、どしどし進めて、自力でその時点までたどり着きゃいいだけじゃないかあー。ごめんなさい。ちょっとやけになってます。いやね、もしなにも知らない状況でその展開に踏み込んだら、きっと鼻血もんだったろうなあと思うものですから。それくらいに衝撃的なネタバレでした。

プレイしてみての感想。ああ、やっぱり『Lの季節』だなとは思うけれど、前作に比べると相当にこなれて、地の文を読ませるという部分が減っています。前作は、かなりテキスト量が多かったものなあ。さすが東京書籍といわれたりもしたんですが、けどこなれたとはいっても前作の雰囲気は色濃く残していて安心です。

秋の日はつるべ落とし。

まだ初回プレイの未クリア状態なので、この先どういう展開があるか、それはわかりません。前作の通りなら、どんな選択をしていても強制的にメインヒロインのどちらかのルートになだれ込むはずで、そしてそれはおそらく予想どおりでしょう。なんでかといわれると困りますが、2Dチャート見ればわかるんです。前作の経験のある人ならいってる意味がわかると思う。だから、初回プレイはゆったりと好きな選択肢思ったように選びながら、そして最後にドバッとチャートが増殖するのを期待していればいいんです。

操作性は問題なし。今回はオートも付いたので、眺めているばかりプレイも可能です。そして嬉しいことに、男性でも主要キャラには声が付いているから、前作の天羽 vs. 川鍋のようなことはなさそうです。いやね、天羽さんと川鍋先輩がやりあうシーン、結構たくさんあったんですが、声は天羽さんにしか付かないから、どうしてももったいない。目で見りゃ言い合いなんだけど、耳で聞いていると天羽さん独り芝居でしかないんですよ。けど、今作は大丈夫。安心。というか、よかった。

オートモードでのんびりと眺める — 。けど、それはちょっと無理そうです。というのは、メッセージの送りアイコンが碧、おっと、緑になった時に三角ボタンを押すとフリートークモードに入れるのですが、ぼーっとしてたら送られてしまいます。かといって、丸ボタンで手動送りしていても、送りアイコンが出た瞬間にボタン押すように身体が最適化されてますから、ああー、おい、送っちゃったよ! ってことにもなりかねなくて、というか頻発して、クイックロード大活躍。ああこりゃ口出しシステムの再来だわ。前作の口出しシステム、これ結構好きだったんですが、スキップすると口出しまでばんばんスキップされてしまう。まさしくその再来といえるでしょう。けど、フリートークは口出しほど重要じゃなさそうだから、これでもまあいいじゃないか。

異議あり!

読めるテキストは可能なかぎり読みたいじゃないですか。一度読んだら充分という意見もあるだろうけど、そういう問題じゃないんだ。そのプレイ時に、九門 / 河瀬がどれだけ彼彼女らと関わりえたか、その関わりを見たいんだから、既読でもフリートークしたいんだ! って、なにその病的理論。まあいいんです。私のうちに、そういう欲望があるっていうのは間違いないんだから、病的だろうとかまいません。

期待の接続モードは、思ったよりも面白かったです。設問にYes / Noで答えていくのですが、けどこれが失敗するケースも今後は想定する必要があるんでしょうね、全ルート制覇したければ。けど、まあ、今は楽勝でクリアできていて、まあそんなにシビアじゃないものね。なので、今後、もっとシビアになることを期待したいと思います。

全体に遊びやすさが増して、そして楽しませるギミック、会話することでプロフィールデータが増えていくなども楽しくて、いやもういいゲームだなあ。そんな感じ。がっかりするようなところはありませんでした。さて、以後は前作プレイヤーとしての感想。まあ、たいしたことはいいませんが、未プレイの人にはネタバレ食らわす可能性があるから、注意してください。

あの通学路、あの校舎、あの教室、そして屋上。ああ、もう懐かしいなあ。見ただけで一年前のあの事件を思い出してしまうよ、っていうのは前作プレイヤーの特権であります。そして、一年前の事件に関わる人の名前、出来事が会話やテキストの端々にちらほらと現れては消えて、ああ、もう素敵すぎ。私は『Lの季節』とは星原百合を巡る物語であったと思っています。だから、まだ『Lの季節2』に踏み込んだばかりに過ぎない今、現れる情報はすべて星原百合を補足するものとしてプールされていって、本作主人公の立場はどういうものになるのか、もやもやと沸き起こるものがあり、また新たな情報が思いつきを否定して、ああこの情報が繋がっていく感覚、これこそが快楽であるなと思い知りました。

私にとって『Lの季節』の快楽とは、物語のあちこちにちりばめられた情報を集積し、繋げていくということにほかならなかったのだと思います。事件をめぐり明らかになること、ヒロインの過去、そうしたところにあの人の軌跡が見える。情報の断片が集まることで、明らかになるものがある。その知るという快感がすごく濃密、濃厚であったのでした。

だから、その快感を思い出した今、私が『Lの季節2』を投げ出すことはないだろうと思います。そして、私も……ゲームをクリアしたら……『Missing Blue』のリプレイを……。

昨日もいっていましたように、私は変に時間が足りない生活をしているから、このクリアがいつになることか、それはわかりません。けど、100時間かかろうと200時間かかろうと、必ずクリアして、今度こそ『Missing Blue』に取り組みたいと思います。きっと、きっと。時を越えた約束、です。

引用

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