『Lの季節2 -invisible memories-』が届きましたよ。注文は先月13日と決して早い時期ではなかったから、もしかしたら届かないんではないかと怖れたのですが、よかった、ちゃんと届きました。入手を心配することからもおわかりかと思われますが、購入したのは初回限定版です。先達て、『Lの季節2』のサントラが届いた日にも書きましたけど、初回限定版は値段がちょっと高め、けど前作のガイドブックとサウンドトラックが付いてきます。そして私にはこのサウンドトラックが重要でした。というのもですね、本当の意味でのゲームオリジナルサウンドトラックは、この特典がはじめてのものであるからです。
これも以前いっていましたね。『Lの季節』のサントラは、主要キャラクターのテーマがアレンジされてしまっていて、オリジナルではなかったって。もちろんアレンジされて魅力の増している部分もあるんです。けどオリジナルの音源をって思う気持ちもあるわけで、これが今ならディスク二枚組とかで、オリジナル版とアレンジ版を収録、って風にやったりするんでしょうか。けど、あの当時は少なくともそんな時代ではなかった。気を利かせてアレンジ版を収録して、それがちょっと不評だったっていうのは、なんだか残念なことではありますね。うん、こうしてオリジナルを久しぶりに耳にしてみて、うん、長く聞くのならアレンジ版の方がいいのかもって思います。
今やPS2が旧型機というような時代、ゲームに使えるリソースはPlayStation時代とは桁外れといってもいいくらいに増大して、画像の質の向上やBGMの質の向上は目覚ましいものがあります。それはこうしてPlayStation時代のゲームのBGMを聴いてもわかります。ちゃちとはいいません。けど、できることはおのずと限られます。音色の選択もそうですし、それになんだかちょっともっさりとして、ゲームのBGMだったらそれほど気にならなかったのかも知れませんが、こうして音楽を単体で聴くと、サントラにアレンジ版を収録しようと思った気持ちもわからないでもないです。
— けど、私の愛した『Lの季節』の音楽とは、紛れもなくこれだったんです。もっさりしてるかも知れないし、表現においても限界が感じられるかも知れない。少ないリソースの中、がんばって作ったんだろうなあと思える響きが耳に懐かしく、そしてこの懐かしさが胸の奥にこだまして、もうたまらないですね。あの夏の景色さえも思い出せそうです。一日の大半『Lの季節』やってて、そうしたらプレイ時間の半分くらい天羽さんがわあわあいってるから、家族にはちょっと不評だったかも。川鍋を問い詰め、上岡に迫り、そして星原とともに危機に対峙する天羽さん。凛々しかった。いい娘だよー。って、実は天羽さんは『Missing Blue』にも出てたんですが、残念ながら私はこのゲームほとんどプレイしてないからわかんない。今からでもプレイできるかなあ。多分無理だろうなあ。結局、ゲームする時間を持てなくなったのが一番に大きかったんです。こうしたノベル系ゲームって、まとめてガツンとやらないと、どうしてもだれちゃいますから。
私が『Missing Blue』を中断したのは、ずいぶんとおたく向けシフトがなされてしまったという、そのためだったと思っています。実は私は『Lの季節』においては現実派でありまして、私たちの日常からそれほどかけ離れていない、そんな世界において語られる怪異、そうしたところに魅力を感じていたものですから、どちらかというと幻想よりでスタートする『Missing Blue』はつらかったんです。いや違うな。私は幻想界も嫌いでなかった。じゃあいったいなにが問題だったのかというと、丹雫瑠羽奈がですね、ねえ、キスしてよ、キスしてよー、ってねだるシーンが序盤に出てくるんですが、それがですね、どうにもこうにもなく耐えられなくってですね、多分あの攻撃を耐え、事件に遭遇するまで読み進めていたら違ったんでしょうが、うん、きつかったんだろうなあ。それに、時間がなかったんだ。2001年でしょう? 仕事してたもんなあ。『Lの季節』の頃はまだ学生で、しかも大学って夏休みべらぼうに長いでしょう。朝バイトにいって、帰って『Lの季節』プレイして、夜バイトにいってという — 、いや、んなことねえよ。もう卒業してたわ。けど、私はそんとき浪人中で、時間有り余ってた。週に三日大学図書館でバイト、朝と夕は駅でバイト、つうことは、よけいに時間余ってたわけか。駄目な生活してたんだなあ。いや、今もあんまり変わってないような気がするんだけどさ……。
『Missing Blue』が発売された年、2001年には週五日働いていました。そう、2000年9月から労働時間が増えたんですね。図書館バイトと研究助手やってて、いやあ、それがなんのキャリアにもなってないのが悲しいところですが、けどやっぱり週五日働くとゲームに没頭するとか難しくなるんです。ゲームがメインの趣味だったら違ったのかも知れませんね。けど、なかなかそういうわけにはいかなくて、結局『Missing Blue』は全然遊べてません。ショッピングモールから謎の迷宮じみた空間に入ったところ、これ本当に序盤も序盤、始まってすぐですよ、そこらへんで止まってます。結局、コンシューマ機でプレイするノベル系ゲームって、暇のあった頃しかできてない。つうか、『Lの季節』だけ? 働きだしてからは、クリアしたゲームの方が少なくなって、100%達成どころか、中座したものの方が多いくらいに思います。
脱線しながら、いったいなにをいいたいのかというと、ゲームできなくて悔しいっていってるんです。安くもないゲームを買って、まともにプレイできてないなんて最低です。特に『Missing Blue』は期待してたんだから。キャラCDとか、ちゃんと買ってたんだから。なのに中座した。悔しい。しかも、『Lの季節』、『Missing Blue』。こうした連なりがあるから、『Lの季節2』は『N』ではないなんていう断わりを入れるんでしょう?
これは本当に悔しいことで、そして今になって思い出しては悔やむことで、けれどこうした悔いやなにかを『Lの季節2』をクリアすることではたせればどんなにかよいことだろう。なんていって、これもまた中座するとかなったら、もう駄目ですね。うん、駄目ですね。けど、現状においてすでに睡眠時間三時間。もうどうしたらいいかわからないっていうのが現実で、ああ、現実か。そうさなあ。『Lの季節2』を華麗にクリアして、それから『Missing Blue』に突入すればいいのかもね。それもまたひとつの冴えたやり方であるのかも知れません。じゃああとは、やるかやらないかだけが問題ですね。
あ、そうそう。限定版に付いてくる『Lの季節』サントラ、開発途中Ver. はかなりいいですよ。オーソドックスなアレンジで、表現にも余裕があって、これはいいです。気に入りました。あとは、本編プレイするだけだ!
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