2005年9月22日木曜日

Culdcept

    私の最も愛したゲーム。RPGでは『Wizardry』、ノベル系なら『Lの季節』。じゃあ対戦系ならなんだろう。それは、疑うべくもなく『カルドセプト』です。電撃PS誌についてきた体験版で一気にはまり、『エキスパンション』を購入。もちろん『プラス』も買ったさ。それどころか大会にも参加し、遠く埼玉にまで行って、ですが私の戦いは地方大会で苦汁をなめて終わりました。でも、残ったものがたくさんあります。大切な友人があちこちにできたのは『カルドセプト』のおかげで、その幾人かは、今もつきあいが続いています。よいものはよい機会を与えてくれるというのなら、『カルドセプト』は最高のゲームです。そういいきってなんら私は恥じません。

その『カルドセプト』が漫画になるということで、セプター(カルドセプトのプレイヤーをこういいます)はみな興味津々でその仕上がりを待ったものでした。ですが、当初の興味の中には、多少の意地悪さも混じっていたことをいっておかねばならないでしょう。誰しも経験があるのではないかと思うのですが、自分の好きなものが別媒体にて展開されてみたら、もうひどい出来に仕上がって最悪だーってことはよくある話です。だから、とりわけ『カルドセプト』は私にとって思い入れの深いゲームだったから、見る目はそれだけシビアになって、ちょっとでもだめなようならもう許さんからね、と、私は本当に意地悪な姑の気持ちで第1巻の出版を待っていました。

けど、出てみたら、そんな意地悪な気持ちは消し飛びましたね。いい漫画なんだ。ゲームからエッセンスをうまく抽出して、漫画という媒体にそぐうように大胆アレンジがされていて、けど、そのアレンジがいやじゃないんです。これは作者の調理のうまさでしょう。『カルドセプト』の世界観やゲームの根底に流れているらしさをうまくつかんで、大きく膨らませるのに成功しています。ストーリー展開は縦横無尽で、設定に縛られない自由さがむしろ気持ちよく、本当にいい漫画だ。あまりにもいい漫画だから、私これを読んでると、知らん間に涙が出てしまっている。それで読み終えたときに、よし自分もがんばるかあと思える。本当にいい漫画です。

セプターじゃない人には、いまいちわかりづらいところもあるのではないかと思いますが、それでもぐいぐい読み手を引っ張る物語の強さがあるから、きっとカルドセプト未体験でも大丈夫。で、漫画を読んで少しでも『カルドセプト』というゲームに興味を持ったら、その時にはどうぞゲームにも触れていただきたい(『セカンド・エキスパンション』が現役です)。そうすれば、きっと漫画の面白さもいや増して、異世界リュエードをもっと愛せるのではないかと思います。

ところで、今回の記事用にずらりと表紙を並べてみて、第4巻がないのが残念。私は、あの4巻表紙の、祝祭的雰囲気が大好きなんですよ。ぱぁっと明るくて、なんか楽しげなあのイラストレーションが大好きで、だから4巻表紙だけ画像がないと知ったときにはちょっとショックでした。

なので、皆さんには、お持ちの方はご自分の蔵書で、お持ちでない方は書店で(できればご購入いただいて)、あの祝祭的雰囲気とそして物語の極まりに触れていただきたいものだと思います。

余談

ダゴン様があんなにチャイルドセクシー(略してチャイセク)なのは、反則だと思います。

おやつ係に応募しようかなあ。

  • かねこしんや『Culdcept』第1巻 (マガジンZKC) 東京:講談社,2000年。
  • かねこしんや『Culdcept』第2巻 (マガジンZKC) 東京:講談社,2001年。
  • かねこしんや『Culdcept』第3巻 (マガジンZKC) 東京:講談社,2002年。
  • かねこしんや『Culdcept』第4巻 (マガジンZKC) 東京:講談社,2004年。
  • かねこしんや『Culdcept』第5巻 (マガジンZKC) 東京:講談社,2005年。
  • 以下続刊

第4巻表紙は、こんなところにあったよー。第5巻表紙のゴリガンにはマブチモーターがついてて、細かいところにもギャグが光っています。素敵です。

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