2005年9月11日日曜日

ファイナルファンタジー

  最近の携帯はゲームもできるんですって。などと、なにを今更なことをいいだすのかといえば、実は今、人の携帯電話でもってゲームをしているからでありまして、いや、本当にこれはすごい。昔のゲーム、それこそファミコンくらいのものなら、ほぼ完全に再現できるんじゃなかろうかと思うほどすごい。技術というのは、知らぬ間に、ずいぶんと進んでいたんだなあと実感させられる話です。

で、なんのゲームをしているかというと、『ファイナルファンタジー』なのであります。ファミコン時代にスクウェアがリリースしたRPGで、その続編は今もなお出ているから、ゲームに興味がある人なら、名前を知らないということはないだろうというタイトルです。

今やってみて思うのですが、『ファイナルファンタジー』、かなりよくできて、面白いんですよ。実際、発売された当初から注目のタイトルで、なにしろ当時は『ドラゴンクエスト』一強時代でありましたから、そこに切り込んでいったスクウェアの意気込みというのはきっとかなりのものだったのでしょう。『ドラクエ』タイプといわれる、フィールド見下ろし型のRPGでありながら、明らかに『ドラクエ』とは違う要素を多数盛り込んで、私ら、ゲームキッズ(というのもなんだかな)の目を引きつけに引きつけたのです。

『ドラクエ』なら、なにも考えずにレベルをあげていけば覚える魔法が、『ファイナルファンタジー』ではショップで購入せねばならず、しかも各レベルごと(つまり、魔法はWizardryスタイルであるわけだ。MPは常に不足するから、そこは道具で補え!)に魔法は四つあるのに、覚えられるのは三つという制限もあって、友人間で、どの魔法は買いで、どの魔法はいらないなんて話をしたもんでした。

そして、乗り物の数々も思い出深い。船を入手したときの、あの爽快感! 船は徒歩移動の二倍の速度で走るのですよ。そして飛空艇。飛空艇の速度はなんと徒歩の四倍! 目が回るような速度で飛ぶ飛空艇に、私らはもう翻弄されまくり。この速度の快感を知った後は、『ドラクエ』の遅い船や鳥、気球なんてかったるくて乗ってられねえや、てなもんであります(いや、本当に)。あとは、カヌーとか潜水艦とかもあって、こうした乗り物の出番がそれぞれに見せ場として用意されているのは(というか、クリア要件だし)、子供心にもわくわくさせられたものでした。

そして、度肝を抜かれたのはラストでした。ネタバレになるのでここには書きませんが、しかし最終戦へ向かうあの時、あの瞬間の興奮は、今思い出しても胸が熱くなるようで、もしかしたら、子供の頃に感じたあの感触を取り戻したくて、私は今、携帯片手に、一生懸命『ファイナルファンタジー』に精を出しているような気もするのですね。

そういえば、最終戦に向けての戦いの連続の中で、どうしても、どうしても突破できずに弱っていて、その時の私のパーティは、ナイト、忍者、白魔道士、黒魔道士であったのですが、とにかく忍者があんまりぱっとしなくて、このままじゃどうしてもクリアできないと絶望的でした。迷った揚げ句、戦士、モンク、白魔術師、黒魔術師で一からプレイを再開。そうしたら、あっという間にクリアできてしまったという逸話があります。

私、どうしても最初はモンクに魅力を感じなくて、なんといっても修行僧ですよ。それがクラスチェンジしたら、スーパーモンク。ださい! だもんで、シーフ→忍者を選択して、クリア前で行き詰まったてな話でありました。

今、私のパーティは戦士、モンク、白魔術師、黒魔術師の黄金パーティですが、いや、徒手空拳でばしばし敵を撃破していくモンク、かっこいいですね、しびれますね。と、この二十年で私の嗜好はこんなにも変わってしまったという話でもあります。

プレステ

GAMEBOY ADVANCE

ワンダースワン

ファミコン

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