スイス特集は続きます。
ビクトリノックスのナイフは、ちょっと品揃えのよい日本の雑貨店でも普通に扱われているくらいになじみ深いものですが、その割にどういうものがあるのか知られていないような気がします。マルチツール — 十徳ナイフが特に有名で、これについてもスイス陸軍採用のものから、日常生活向けのものまで、さまざまなラインナップがあって、ちょっと買おうかというむきには迷ってしまうくらいの充実ぶり。正直、把握しきれないのもしかたないなあという気がします。
昔、バイト先にて、めでたく年季の明けようとするやつになにか記念品をということになりまして、そのうちの一人にビアトリノックスを贈ろうと決めたのでした。でも、決めたはいいけどなににしたものか迷います。で、その時は標準的なものが無難だろうということで、スタンダードタイプを選びました。
絶対喜ぶに違いないという選定で、かなり自信はあったのですが、その喜びようは私の想像していた以上だったのだそうです。このナイフはなにしろよく切れる質実剛健なやつですから、その切れ味を試そうといろんなものを切ったり削ったりして、あんなのあげちゃ駄目ですよと苦情が出たくらいに喜ばれたのです。私としては、ナイフを贈るということはおまえはもう一人前じゃからね、という意図もあったんですが、けどまだ大人にはなり切っていなかったようですね。でも、まあ、人に危害を加えるようなやつではないし、それにあんなに喜んでくれたんだからよしとしましょう。
コンピュータ用のストレージデバイスなんかを扱っているスイスビットが、ビアトリノックスのマルチツールに目をつけたんでしょう、USBメモリを搭載したマルチツールというのもリリースされています。こういうのを見ると、もはやUSBメモリストレージなんてのは必携ツールになりつつあるんだろうなと、ひしひし思い知らされますね。実際USBメモリは便利ですし、便利なツールをひとまとめにするというマルチツールの思想からすれば、USBメモリがつくのもさしておかしくないと思えます。
USBメモリ以外のツールはというと、ナイフにハサミ、爪やすり、ライト、ボールペンと、爪やすりはどうかわかりませんが、その他のものは実際身近にあって便利なものです。だから、PCを使用するような場所 — 例えばオフィスとか — にこのツールがあったとしたら、確かに便利と思える局面もありそうに思います。
でも、自分が自分用に買うなら、多分トラベラーかスモールオフィサーのツーリストだな。
ええ、私の日常必要としたいツールには、ちょっとUSBメモリは入っていないものですから。けど、つまり日常にUSBメモリを使ってるような人であるなら、USBメモリ付きマルチツールは便利でしょう。スイスメモリにドライバーやワイヤストリッパといった工具がセットされてるモデルがあったらもっと便利かも知れません。サイバーツールなんて見るからにすごそうで、これにUSBメモリを加えるとちょっと巨大になりすぎるやも知れませんが、けどUSBメモリはこうした工具類にこそ似合うような気がするんです。
PC補修時にさっとUSBメモリでデータを救出みたいな、そんなツールセットが出たら受けそうな気がするんですがどうでしょう。って、ここでどうでしょうって聞いてもなんにもならないんですけどね。
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