2005年1月16日日曜日

Edirol UA-25 USB Audio and MIDI interface

 GrageBandがマルチトラックに対応だ、といってもマルチトラックレコーディングをするには、それなりのオーディオインターフェイスが必要なので、ちょっと気楽にはじめてみようかというものではないんですね。けれど、幸か不幸か私の使っているMacintoshはiBook G4なので、そもそも音声入力端子なんてないのです。マルチだろうがシングルだろうが、音声を入力しようと思えばオーディオインターフェイスが必要なのです。まあ、iBook内蔵のマイクを使うという手もないではないのですが、それはこの際ちょっと考慮の外に置いておきましょう。

いずれにせよオーディオインターフェイスを買わないといけないのなら、ちょっとがんばっていいのんが欲しいなと思ったのです。入力端子が充実しているものは結構いい値をしていて手が出そうにないから、最初は1inもしくは2inくらいのでいい。けど、できれば高音質のマイクにチャレンジできるのがいいなあみたいに考えていろいろ探していたら、EdirolのUA-25が私の希望にだいたいマッチしているとわかりました。

それなりに手軽で、その割に高機能であることがわかったUA-25。いったいどこが気に入ったか、ちょっと列挙してみましょう。

まず、私が望んだのはファンタム電源に対応していることでした。ファンタム電源ってなにかといいますと、音質面で有利だというコンデンサマイクを使う際に必要となる電源です。マイクによっては電池とか別個に電源を利用できるとか、そういうのもあるのですが、普通一般的にそういうのは少ないから、ファンタム電源というのをなんらかのかたちで確保する必要があるんですね。

ファンタム電源を供給する専用電源ボックスなんてのもありますし、あるいはマイクプリアンプとかミキサーから供給するという手もあります。けど、いきなり最初からいろいろ買いそろえるのは大変なので、ファンタム電源を供給できるオーディオインターフェイスが欲しかった。ファンタム電源を供給できるUA-25は理想的といえました。

私が望んだことふたつ目、入力が複数系統あること。UA-25はステレオなら入力1系統、モノラルにすれば2系統に対応するようです。ステレオで録ることがあればこれで充分、でもはじめはモノラルでしょう。モノラルで2系統いけるということはどういうことかといいますと、ギターと歌、あるいは別の楽器を一度に録れるということなのです。まあ、最初はマイク一本からスタートするのでモノラル1系統からということになりますが、もうちょっと先になればもう1系統欲しい(あるいはステレオで録りたい)と思うかも知れません。その時に、インターフェイスを買い足すのはいやですからね。でも、理想をいえば4inくらい欲しかったりするんですけどね。

私が望んだことみっつ目、OS X標準のドライバCore Audioに対応していること。これ、あんまりいろいろとインストールしたくない私にとっては結構重要なことでして、なのでUA-25がCore Audioに対応しているというのはちょっと嬉しかったです。

私が望んだことよっつ目、値段がそれほど高くないということ。私が払えるお金には限度があるので、あんまり高くないといいなと思っていました。安価で低機能のオーディオインターフェイスでも一万円弱くらいするので、二万円程度だと嬉しい。UA-25はだいたい二万五千円前後で売られていますが、これは実に検討に値する価格でした。本音をいえばもうちょっと安いと嬉しいのですが、私の望む機能がほぼ揃ってるのですから、これ以上の安さを求めるのはいくらなんでも無理でしょう。

先日のMacworld Expoで、アップル製のオーディオインターフェイスが発表されるという噂がありました。Asteroidというコード名を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないかと思いますが、これがオーディオインターフェイスらしいというので、私はひそかに期待していたんですよ。

FireWire接続でXLR/TRSの2in対応と予想されていまして、もちろんCore Audioには対応しているでしょう。アップルのやることですから、そつなく必要充分の機能をそろえ、シンプルで洗練された操作性を実現してくれると、私は期待していたのです。XLR/TRS両対応で、ファンタム電源を供給でき、さらにハイ・インピーダンス対応となれば、まさにUA-25のライバル製品となるでしょう。Asteroidの完成度および値段によっては、検討に値する製品であると思ったのです。

けど、Macworld Expoで発表された製品群に、オーディオインターフェイスは見られませんでした。発表が見送られたのは事前に情報が漏れたためだとか囁かれていますが、だとしたら罪なことをしてくれたものですよ。期待していた私にとっては、本当、肩透かしだったのです。

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