今回は趣向を変えて、新製品情報をば扱いましょう。アメリカで開催された楽器の見本市NAMM Showにて、ローランド(Edirol)から新しいオーディオインターフェイスUA-25が発表されたのだそうですよ。先日紹介しましたUA-25の上位機種にあたりまして、その名もFA-66。FireWire接続で6in/6outを実現する、夢の新製品です。
え、なんで夢かって? そりゃあ、マルチトラックに対応したGarageBand 2に狙いを定めたかのような機種だからですよ! まさに絶妙のリリースタイミング!
FA-66のスペックについてさらりと見てみてみると、UA-25がまっとうな進化をするとこうなるだろうというところにうまく落ち着いていていい感じですよ。
6in/6outの入力系統を見てみると、前面にXLR/TRSを2系統、ファンタム電源を供給でき、INPUT2はハイインピーダンス入力にも対応します。ここまではUA-25と同様です。背面を見れば、RCAピンジャックによるINPUT3/4があり、さらに光端子によるデジタル入力も用意されて、これがINPUT5/6なのでしょう。正直、背面のINPUT3/4は、RCAピンジャックよりもTRS標準ジャックの方がいいと思ったりもするのですが、まあこれは一般の音響機器との連携を考えてのことかも知れません。
出力系統は、入力と違って実にあっさりしています。背面にTRS標準ジャックによる出力が4系統、そして光端子出力、これで6outなのでしょう。前面にはヘッドホンジャックもありますが、これはまあダイレクトモニターに使うものなので別口と勘定するんでしょう。
別口の勘定といえば、ちゃんとMIDI in/outもついています。なので、MIDIに関してもUA-25と同等です。
UA-25同等の機能としては、バスパワー対応とアナログリミッターがありますね。電源に関してはDC INも用意されているので、6ピンFireWireでつなぎバスパワーで使ってもいいし、4ピンでの接続や安定性を考えて外部電源を使うという選択もあるようです。
そして、6in/6outに並ぶ更なるアドバンテージとして、サンプリング周波数の向上があげられます。UA-25では24bit/96kHzだったのが、FA-66では24bit/192kHzにパワーアップしています。って、多分GarageBandは44.1kHzにしか対応してないと思うから、この機能を使い尽くそうと思ったらLogicを買うしかないんでしょうね。私には過ぎた機能であります。
これだけの機能を持った製品がどうも三万円後半、つまり三万六千とか三万八千円とかで買えるだろうとのことです。最初に買うオーディオインターフェイスとしては少々高機能すぎる嫌いもありますが、ある程度のトラック数を使うことがわかっていて、ある程度本気で取り組むつもりであるのなら、充分考慮するに足る製品だと思います。
でも、もしマイクを三本以上接続しようと思ったら、マイクプリアンプかファンタム電源ユニットがいるんじゃないか? これって結構高いんですが、そもそもこれらってRCAピンに繋ぐもんなのか? というか、一般的にはどういう構成にしてるんだろう……。
うーん、わかんなくなってきました。FA-66も考慮に入れつつ、判断は先送りにしたいと思います。まあ、こんな魅力的な製品も出ますよって話でした。
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