『まんがホーム』2018年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがメインで、縁側でアイスキャンディー食べながらくつろぐ様子であります。首にタオルまいて、ゆったりとリラックスしているその姿、この子らしい飾らなさがいい感じです。『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』は、駒井先輩が扇風機の前に座りこんで、ああああー、ってやってる感じのイラスト。これがまた可愛くて、ぱっと見、大人とは思えぬものあります。『孔明のヨメ。』は孔明、月英がちんまりデフォルメされて、扇組み合わせた扇風機作りあげた月英さんがいい笑顔。『転生したら蘭丸でした』蘭丸は、打倒明智の鉢巻しめて、たすきもしめて、いやにやる気見せています。
『ふたりの姉に困っています。』、ゲストです。ふたりの姉がいる大地くん。ひとりは厳しく、ひとりは甘く。これね、上の姉が優しいのかなって思ったら、違ったんですね。上の姉、ウミ、20歳がクールで厳しくて、下の姉、ソラ、17歳がふんわりとして甘い。このふたりの姉に、時に厳しく時に優しく扱われて、自然と飴とムチになっているのが大地の日常のようですよ。今回はテストの点数が問題になって、ウミはガミガミ叱りつけながら教えるし、それ見兼ねたソラは優しく教えて、といいたいけど、勉強苦手なのか。それで逆に大地に教えてもらって、いや、でも人を教えると理解が進むっていうもんな! これでうまくいくのかあ、と思ったら、自分のできるところしか復習しないから、そうか、改善はしなかったか。この展開、面白かった。きっとこうなるのかなと思ったのが、いい感じにそうならない。意外! と思わせて、けれどかつ、なるほどそうかと納得できるところあって、いわゆるパターン、定番にハマりきらずに展開していくところ、好感持てました。
『マツ係長は女ヲタ』。カラワン、それぞれを推すファンがひとりずつ揃ったんですね。ウメ君はどこに入るのだろう。さて、マツ係長の秘密を職場でバラすぞと脅しているシオンファンのあいつ、ムラ男。あまりに係長のことが心配だからとウメ君、2ショット会にこっそり参加して見守ろうというのだけど、あー、この会場でもふたりおおっぴらに対立するというのかあ。ウメ君もムラ男にコンタクトとってはみたものの、どうにも埒があきそうにない。この状況を転換させたの、ムラ男の推すシオンだったっていうんですね。ウメ君を呼び出し。でもって揉めてるって状況改善するために力を貸してくれるっていうんですね。しかし、さすがというたらいいんでしょうか、シオンにいわれたら即土下座ですよ。不穏な現場だなあ! でもって、ムラ男、まさかの告白。本当は好きだったって、いや、ブログのことなんですけど、それ早とちりして割って入ろうとするウメ君ですよ。ああ、ウメ君の惜し、マツ係長で確定だなあ。さて、この漫画、次号で最終回。好きだったから、ちょっと寂しくなりますね。
『孔明のヨメ。』。重い話でした。さらわれた徐母のもとへと向かった徐庶。残された家と店を片付けようと孔明に月英、そして龐士元が集まったのですが、そこでの会話が切なくて、だって、突然の別れだものなあ。しかも敵といっていいものか、曹操の手下の計略にかかってというのだから、いいようもない理不尽、災難そのものです。今回は主に徐母の様子が描かれたのですが、程昱、徐庶を自陣営に引き込むという前提がなかったら、拷問にでもかけるつもりだったっていうのかあ。そういう時代だっていうことはわかっていても、厳しいなあ。つらいよ。それだけに、徐母のことを美しいといって、惚れ込んだ? あの手この手で気にいられようとする曹操の言動さえが救いであったし、でもって袖にされるのもよかった、一旦はそう思ったりもしたのだけれど、あの、硯を曹操にブツけたの、打ち首覚悟、いやむしろそうなることを望んでの行動かあ! つらいわ、ほんと、切ない話。計略とわかっていながら母のもとへ駆け付け、曹操のもとにくだる徐庶もまた悲しい。こうした悲しさ、ここでとまってくれればいいのだけれど。そうはならないのだろうな。
- 『まんがホーム』第32巻第9号(2018年9月号)
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