『まんがタイムオリジナル』2018年10月号、一昨日の続きです。
『カントリー少女は都会をめざす!?』。八重ちゃん、ほんと都会への憧れがこじれてややこしいことになってますね。はじめての都会はどこにすればいいのかって、どこでもいいやん! ってわけにはいかないのがこの子なんだろうなあ。まあ、めんどくさい子です。夏、遊びにいった先の写真、心霊写真ごっこをめぐる八重の手の平返しとか、面白かった。八重、本当に大河さんのこととなるとなんでもかんでも全肯定。それを亜紀からドリルと揶揄されるのもおかしかったです。写真をめぐって人となりの見えるところ。みなの内気で引っ込み思案なところとかね、実にらしいというか、それで撮影係を買って出るっていうの、そうそう、そうなんだよ。共感するところ大でした。
『少女Switch』、最終回です。電子でいいから単行本にまとまらないかなあ。入れ替わりアプリがサービス終了します。かくして残された最後の入れ替わり、いつやるのか、なんのためにやるのか、それが問われた回ですよ。最後までおっちょこちょいだったマコだけど、さすがに残り一回となると、いつ使うべきか悩むんですね。軽はずみなマコと、なにかと深刻なうらら。ふたりのキャラクターの違い、この入れ替わりにおいてもよくよく現れていたわけですけど、そのなにかと深刻なうららが、友達マコのために躊躇なく入れ替わりすることを決めるのがね、やるじゃん、ほんとふたりいい友達になってるっていうの感じさせてくれたんですね。マコの進級かかってたんだものなあ。そりゃ躊躇しないか。自分の欲得、計算に入れずにすぐさまマコのために決断したその姿、かっこよかったです。そしてちょっと変わったうらら。最後の廊下の情景とかもね、よかったですよ。ええ、変わったんですね。
『大奥より愛をこめて』。月見の宴、これもまた上様に見そめられる機会だっていうんで、大奥女中たちも火花を散らすというのがね、ほんと実に油断できない剣呑な場でありました。側室、実力者たちの取り巻きが派閥を作って対立してたりとか、そうしたドロドロも面白おかしく紹介されて、けどそのドロドロの争いを見物する面々ありとかね、こうした気楽さ、呑気さがあるから、重くも汚なくもならず、楽しく読めるんですなあ。でもって、蒔乃が出会った大人しやかな女性。ひとり静かに月を眺めるその姿。蒔乃は心洗われるとかいって涙浮かべてるんですが、なんかこの人も極端で面白いぞ。名前は寧。なんと引きこもりらしい。この人が蒔乃の友達になったりするのかな? みたいなこと呑気に思ってたら、いやはや、とんでもなかった。まさかの御台様。殿の正室! この人が! さっきまでみっともなくも争っていた女中たちも平伏。知らずなれなれしくしていた蒔乃は冷汗だらだら。でも、こうしたもろもろもまたおかしみですね。とりあえず次回あたりからは御台様をめぐるエピソードになりそうな感じで、どんな風に蒔乃は関わっていくのだろう。期待持てますね。
- 『まんがタイムオリジナル』第37巻第10号(2018年10月号)
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