2010年3月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2010年5月号

『まんがタイムファミリー』2010年5月号、発売です。もう3月も後半に入りましたよ。時のたつのははやい! さて、『ファミリー』5月号の表紙はチューリップの花束抱えた『はちみつカフェ』蜂谷であります。ほかには『うのはな3姉妹』からちみっちゃくなった3姉妹、これ可愛いなあ、『となりの工学ガール』ヒロイン、そして新連載『ぽちゃぽちゃ水泳部』ヒロインが飾っております。

『ぽちゃぽちゃ水泳部』、新連載であります。トンカツ屋の娘、太ましいヒロイン、ってことで、ぽっちゃり系のヒロインであります。この作者、遠山えまという方はベテランなのでしょうか、この第1回目でそつなくヒロインをはじめとするキャラクターを紹介して、人間関係や人となりがしっかり説明されるところなど、うまいなあ、たいしたものです。絵は、目もきらきらとして可愛くて、ちょっと少女漫画っぽいテイストです。で、これ、第1話にしてダイエット決意して、それで次回水泳部に入って、となりそうな感じ。けど、これ、ぽっちゃり系が好きという人にとっては悲しい展開だなあ、なんて思います。ええ、ぽっちゃりも別に悪かないって思うですよ。

『教師諸君!!』、深沢先生が正教員となって、そして公民の城先生にスポットがあたって、しっかりとして凛々しい、そんな印象の変わっていくところなど、実に魅力感じさせて面白かったです。それでもって、西名先生の途中形態も描かれて、ああ、途中形態もよいなと思わせるものがありました。しかし、これ、へんしん、なんですか。ああ、変身なのかも知れませんね。

Smileすいーつ』、最終回でした。姉塔子さん、髪が短くなってる! 妹果歩は大学に進学していて、けれど状況はそんなに大きくは変わっておらず、しかし確実に進んでいるところもあって、そうか中津くんはキープされただけじゃなかったんだ。よかったねえ。そして、松本さん、実にしたたかなお嬢さんに進化して、これは随分魅力アップでありました。明確な変化は描かれなかったけれど、これから先に進んでいくだろう方向はしっかり示された、そんな最終回でありました。ええ、皆が仕合わせであるとわかる、そんなラストでありました。

『きょうも幸あれ』。これ好きなんだけど、すっかりゆりこメインとなってしまって、ああ、焼き餅焼くさっちゃんが面白かったのに。ゆりこだって可愛い、面白くないともいわない。けれど、この漫画の独自の色と思った、さっちゃんの視点がすっかり薄れてしまったのは残念です。たまには、さっちゃんメインもお願いしたいところです。

『よめヨメかなたさん』、あろひろしらしいっていっていいのかな、過激で個性的な昭和のかなたさんのお母様登場して、無茶で迷惑なんだけど、これが面白い。実によかったです。ところで、たまに出てくるちょっとシンプルなデフォルメ描写、目が点になってたりするような、120ページ1本目2コマ目の昭和かなたさんみたいな、その表情、可愛くって実に気にいっています。

『ちゃのま!』、ゲストであるわけですが、女友達三人が一緒に暮らしている、そこに従弟の少年がやってきたというのが前回までのあらすじですが、その少年が家族についての作文ということで、同居の三人について書くんですね。主に描かれたのは冴月の大学における生活であったわけですけれど、そこに深雪と梨花もやってきて、この梨花の人間関係の広さ、というか意外と狭い世間というべきなのかな、面白かったです。しかし、この漫画においてのお気に入りは意外や梨花でありまして、子供っぽい天真爛漫を売りにしながら、子供への影響を考えたりするところはちゃんと大人で、そういう多面を感じさせるところ、なかなかに魅力的です。で、そうした魅力は登場人物全員がそれぞれに有しているのですね。こういうところに引き付けられてるのだろうと思っています。

『ガクブンッ!』、これは犬も食わないってやつなんでしょうか。綾乃と麻美子がちょっと仲違い。仲直りしたいけれど、なかなか素直になれなくて、という話なんですが、そうしたふたりよりも、間に挟まれたハナちゃんのじたばたが面白かったです。この状況を自分のために利用したってよかったのに、そうはしなかったハナちゃん。いい娘じゃん! でも、状況は大山鳴動して鼠一匹、そのがっかり感がいいんでしょうね。

  • 『まんがタイムファミリー』第28巻第5号(2010年5月号)

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