『まんがタイムきららMAX』は、『かなめも』がテレビアニメ絶賛放送中! だのだそうでして、実際見てみると面白いものであります。今は2話まで放送されたのかな。ページをめくるとキャストへのインタビューがあって、あんまりに小さな文字がいっぱいで、うっ、となって飛ばそうと思ってしまったくらいなんですが、流し読む感じで読みました。しかし、十年そこらかアニメ見ないでいたら、声優さん、まったくわからなくなってしまっていて、でも豊崎さんはわかるようになりました。しかし、いつも思うんだけど、なんで私は声優さんといって敬称つけるんだろう。漫画家さんなんていったことないよ。なんか、遠慮してる、そんな感じです。理由はわかりません。
『かなめも』は、いよいよ夏休み。しかし、かなの成績の悪さ、これはやっぱり環境の問題があるんだろう、そんな風に思われて、いや、専売所が悪いっていってるんじゃなくて、例えばはるかとかが悪いっていってるんでもなくって、ほら、中学生が仕事しながら学校にいっているわけで、実際家庭環境が安定していない子はよい成績が出せないっていう報告もあるらしいからさ、そんな風に考えるとなんだか切ない、なんて思うんです。だから、どうかかなのあひるの行列は実力であって欲しい。そういえば、小学生にして所長代理をしている代理は、成績いいんだったな。うん、かなの実力であって欲しいと思うんだ。
ところで、キモ…
って。あんまりに端的すぎて、びっくりしました。でも、うん、確かに気持ち悪い。
『落下流水』、合唱の話で出てくる、『大地讃頌』は、私も中学の頃に歌いました。『怪獣のバラード』は、知ってるけど歌ったことないです。そして、チコ……、ってのは『チコタン — ぼくのおよめさん』ですね。これは、聴いたことあります。強烈な印象を残す歌です。こういうの、プロレタリア文学的というか、そういう社会背景があってできたのかなあ。で、もうひとつのは知らなかったのだけど、調べたら、多分『日曜日 — ひとりぼっちの祈り』ですね。けれど、こういう歌が生まれる素地っていうのが、社会にあったんだろうなって思う。チコタンが1969年、日曜日は1970年とのこと。このころは、交通戦争っていって、交通事故の件数がすごいことになってたそうですが、それを受けて作られたのかな、って思ったら、どうも本当にそうらしい。今という時代に、こうして歌だけを切り取って持ってきたら、違和感を感じてしまうけれど、作られた当時には、これを受け入れることのできる実感のようなものがあったんだろうな、そんな風に思ったんですね。Amazonで調べたら、楽譜(ピース)は絶版? かわりにCDがみつかりました。レビューを見たら、ああ、この歌を愛している人はたくさんいらっしゃるのだなとわかって、なんだか嬉しかった。こういう感想を見ると、合唱指導っていうのも有意義なのかも知れないななんて思います。学校での合唱の取り組み、大嫌いだったんですけどね。けど、いろいろ思い出してみれば、嫌なことばっかりでもなかったかも知れない。そんな気もします。今でも好きな歌とかあるものな。けど、やっぱり学校あげての合唱指導とか、嫌いかなあ。
『フィギュ☆モ』、このところ、すごく面白くなってきています。しかし、危なそうな娘が出てきて、どうなる、どうなるって思ってたら、普通にアレな娘として受け入れられて、そしてかきまわすところまでいかなかった。むしろ、太刀打ちできてないって感じで、でもすごくいい感じ。科学部部長のキャラクターが一層立ったって風に感じたのですが、しかし、この漫画、頭から読み返したら、きっとめちゃくちゃ面白いだろうなと思います。ところで、コンプレッサーというと、エアブラシのだと思うのですけど、知らないうちに、違うコンプレッサーを思い浮べるようになってしまっていました。昔、エアブラシには憧れましたね。でも、コストが高いから手が出ませんでした。そういったことも懐かしいです。
『ぐーぱん!』の、家族に信用のない未理。実は私もそんな感じです。もう、なんでなんだ。しかし、未理は普通に可愛い女の子になってしまってますな。その反対に、菜摘の思いがけないもの持ってきたりするような、そういうところが目立ってきた? いや、実は菜摘のそういうところ、大好きです。主役じゃないからこそ光る、そんなキャラクターだと思います。
『兄妹はじめました!』、最終回。決着つくのか、あるいはいきなり数年後? とか思ったけれど、そんなことはちっともなくて、けれどゆるやかに変化はしている、そんな風を感じさせて、よかったと思います。これまでの雰囲気を、がらりと変えてしまうわけではなく、そのよさ、やわらかにあたたかい、そんな感じを残して、そして変化の可能性もうかがわせる、そんなラストは含みがあってよかったと思います。
『天然女子高物語』は、碁石拾いがいい味を出していて、いい餌、そしてシビアな決着、うん、実にいい感じだ。ラッコは、私には面白かったけど、今もラッコの貝割り動作って知られてるのかな。昔、大ブームになったんですよね。ほんと、懐かしいなあ。というか、この先生、私と同年代ってことか、もしかしたら。
『お願い神サマ!』、ゲスト? 女の子同士の恋愛もの? 水彩っぽい独特の色調、いや、色紙に乗ってるからむしろパステル? すごくいい雰囲気で、これだけでもう好きになっちゃってもいいかなって思える感じでした。読んでみての感想も、鮮烈な印象を与えるって風ではなかったけれど、けれど悪くないと思う。細やかなネタに面白みがある、独特のテンポに味がある、悪くないと思います。
『くすりのマジョラム』、おお、魔法使いの御召物、Claraの服だ。しかし、虫が嫌いとか、だんだんに駄目なところが駄目押しされてきて、いいなあ。魔法の薬に、それっぽいメカニズムが用意されていて、こういうのは私にはすごく面白い。それで、ゲイ爆弾なんですが、これは実際研究されていたとかいう話は聴いたことあって、世の中って本当すごいなって思います。しかし、最後のページの2本。因果応報をうまく表現して、これは面白い。ところで、掲載誌的には女の子同士なんですね。
『PHz』がやけくそのような展開で、いや、ちょっと面白かった。やりたかったこと、今後の予定を全部ぶちこんだのか、それはわからないけど、こういう盛り沢山な感じは実際悪くないって思います。結構気にいってたみたいですよ。
『はなまるべんと!』は、一段落。ちょっとシリアスで、陰鬱だった雰囲気が一気に晴れた、そんな感じがします。次回で終わっちゃうんですけど、それはどんな話になるんだろう。今、こうして取り戻された、ちょっとさわがしくて、けれどどことなく和やかな、そんな感じに満ちたものだったらきっと嬉しいなあ。『はなまるべんと!』は、実際そうした騒々しくも和気あいあいとしたところ、そこがいいんですね。そうかあ、ついに終わるかあ。ちかは可愛いなあ。あやめも可愛いなあ。だから、さみしいねえ。
『ヒメとトノ』、ゲストです。しかし、驚いたことに、中学時代回想の2本目読むまで、ヒロインが眼鏡かけてることに気付かなくって、おーまい、眼鏡が当然になってきてるのか? いや、冗談じゃなくて、このところ眼鏡眼鏡と書くことが増えてるような気がするんです。ゲストや新作のヒロイン、眼鏡かけてる人がやたら多いような気がするんです。けど、それはちょっとまずい。こういうものはマイノリティだからこそいいのに。っていうのは私の話。『ヒメとトノ』は、男女の恋愛ものみたいでして、絵は整っていて、綺麗だと思います。ちょっとエロゲっぽい? いや、それはあえてそう表現してるんだと思います。話の展開も丁寧に描かれているから、置いていかれるみたいな感じもない。こういう男女のラブコメ、ちょっとした駆け引きみたいなのが好きな人なら、きっといいと思うんじゃないかな、そんな感じです。
『超級龍虎娘』、やっぱりこれ面白い。それにしても、この人、ABボタンって表現好きだな。そして新キャラ、春希の姉、実に奔放で、それがいい。弟はどうしてもこういう扱いか。けど、それがいい。で、姪を連れて歩くと、不審者扱いされると。うん、私も気をつけます。なんか、証明書がいるな。ところで、最後の続くっての、多分続かないだろうなって思いますけど、続いたらそれはそれで面白そうだな。
『つばき絶対数値』、ちょっとしたすれ違いと、関係の修復。嫌いじゃなかったんだ。わりと好きだったんです。だから、次号からの新連載というのが嬉しいです。次はどんなでくるのかな。また好きになれるものだったらいいなと思います。
『R18!』、まじめに将来を思うとこの業界やめたくなるから考えないのが一番よ
、って、重いな。実際、廃業するところも多くなってきてる、なりつつある? って聞きますし、けど、実は私はこの業界の雰囲気が好きだから、ほら、あのエイプリルフール。いろんな業界あるけれど、この業界ほどに盛り上がるところも少ないと思うんです。もうみんなあの手この手。嘘ニュースとか嘘企画ならまだしも、トップページから変えてくるところもあって、農業法人ってなんだそれ、思わず求人探しちゃったじゃんか、みたいなね、そんなところが大好きで、ああ、この人たちは、本当にエンターテイメントが好きなんだ、楽しみ、楽しませることが好きなんだって感じて、だから、私はこの業界が衰退するのを望みません。∩(・∀・)∩いあ!こころちゃん!こころちゃん!
この作者も、業界の方なのかな? 今が苦境なら、なんとか暴風がおさまるまで持ち堪えていただきたいものだと思います。それで、風が凪ぐようにするにはどうしたらいいのか、それは私も含めて、関係するもの皆が考えないといかんことなんだろうなと思います。
あ、お金があったら、私も働きません。けど、これってダメ発言なのかなあ。しごくまともな意見だと思うんだけど、私自身駄目だから、その駄目さに気付いてないのかも知れません。まじめに将来を考えると死にたくなってくるから、もうなにも考えないもんな。うん、やっぱり駄目なんだと思います。
『ストロマロジック』、「打ち出せ! 科学部」、って、あー、あったあった。最終回にして思い出される科学部。この漫画は、ナンセンスなのも面白いんだけど、廃部でいいよもう
、こういう唐突にネガティブに落ちるようなところ、それも面白くて、こういうセンスが私にはあってたんだろうなあ。『あぶさーどライフ!』も最終回。なんか思った以上に普通の話、いい感じにまとまって、この漫画も結構好きだった。だから、最後のこの雰囲気はよかったかも知れません。タイトルがここで出てくるとは思わなかった。うん、悪くない漫画でした。
なんかしんみりしてしまったので、最後、『ワンダフルデイズ』、うみさんのワンピース、その下のシャツ、あれが好きなんだ、水着とか袖ぐりとか私にはどうでもいいんだ、とかいったら、いよいよもって駄目になる気がしてきたので、ここは静かにしんみりと終えたいと思います。
- 『まんがタイムきららMAX』第6巻第9号(2009年9月号)
引用
- 石見翔子「かなめも」,『まんがタイムきららMAX』第6巻第9号(2009年9月号),7頁。
- ぷらぱ「R18!」,同前,143頁。
- こころからのお願い.txt
- ストロマ「ストロマロジック」,前掲書,187頁。
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