『まんがタイムファミリー』が発売されました。ついに9月号。わお、雑誌は一足も二足もはやく9月に突入して、気分は秋目前! ってったってなあ、まだ7月、夏の盛りはこれからですぜ。いや、夏の暑さをパスできるのなら、もう9月になってくれてもいいなあ、なんて思うのですが、それはあまりに頭が煮えてます。夏には夏のよさがあると信じて、頑張って乗りきりましょう。
『はちみつカフェ』は、話題の妹蜜が登場。思った以上に困った人っぽい。兄大好きで、協調性に欠ける? けど、ヒロインとかかわっていくことで、変わっていくとかあるんでしょうね。とりあえず、次回で採用通知でしょうか。話が動きだすには、まだもう少しかかるみたいです。
『おかいあげ!』は連載になったようで、よかったです。ストールと水着と、ふたつのテーマを、ちょっとからめながら繰り返して、面白かったです。しかし、この漫画は最後にフロアマネージャー伊丹凛と遭遇するというのがパターンであるみたいですね。今後どんな場所でのどんな遭遇が描かれるのか、それがちょっと楽しみになっています。
『美大道!』、面白くなってきました。って、いや別に頭脳明晰容姿端麗
の吉野さんが出てきたから、そういうんじゃなくって。できるライバルが登場して、それでヒロインのいたらなさが強調されたかと思えば、けれどそれでもいいところもあるんだよっていう、そんなところも描かれて、いい感じかと思います。自分はまだまだだって意識して、吉野さんに負けないとついていって、そしてふたりの絵がよくなっていって、仲もよくなっていったりするんでしょう。そうしたプロセス、どんな道筋を辿るのか、それが楽しみです。
『さくらんぼステップ』、かわりもの十子さんの魅力が今月も満載で、いいなあ、実にそう思う。ふりまわされる士郎も最高だ。思わぬ期待をさせてしまったり、思わぬ期待を空振りさせたり、いいやつだなあと思わせてくれます。しかし十子さんのワンピース、素敵です。うん、実は水着とか袖ぐりとか、私には必要ないんだ。
『かのじょにごはん』、うわ扉が可愛くない! しかし、パスタ、あれは面白いな。茹でたてなら、さぞ美味しかろう。ちょっといいなと思ってしまった私は、この奥さんにさほど違いはないようです。ただ、背中の張り紙、あれは逆効果だ。盗ってくださいっていってるようなもんですぜ。
『一緒にかえろう』は詩緒の周辺がまた少しずつあきらかになって、父があって、そして姉があって、そのあたりはちょっと難しそうだな。父と娘の仲が悪いわけではなさそうだ。けれど、なにかがあったんだろう。そうしたことは今後描かれるんでしょう。たとえそれが深くつらい話であっても、最後に仕合せと思える、そんな状況になったらいいな。そんなことを思います。
『おかあさんがいっしょ』、うつぼはやばい、うつぼはやばすぎます。けど、うつぼもたこも、妙に本物らしくて、けれど愛嬌あって、つうかお義母さんもみい子さんも、ものすごく楽しそうで、その表情が獲物のあせりぶりと好対照で、それがいいんだろうと思います。本編も面白い。そういえば、「スーパー」を読んでいる時、車内の冷房がものすごくって、奥さんがきてくれないものか、本当に願いましたよ。「アイスクリーム」でへこむみい子さんは、なんか気持ちわかる。その失敗してしまった、ここぞというところでしくじったっていうことがショックなんだよ、きっと。
『教師諸君?!』、けっこうよかった。いや、サリバン先生風衣装が素敵だったからとかじゃなくて。けど、あの扉絵はなんかいい。やっぱりロングスカートはよいなあ、っていうのはおいておいて、自由すぎる、そんな大人のわいわいとした話、それは楽しくて面白くて、いいなと思ったんです。ヒロイン西名先生の遺跡に対する熱意を見ると、教育実習を一緒に乗り越えた同窓生、彼の発掘にかける青春を思い出して、うん、大学で学ぶ、学校で教える人のなかには、自分の興味に熱意をそそいでいる人がありますでしょう。ロマンを追う、熱中する、そうした大人が好きなんだと思います。ああ、こういうの見たら、補助教員でもいいから、こういう場に身を投じてみたくなるな、って思ったけど、「アウェーの洗礼」を見て気持ちがかわりました。ところで、最後の四コマ、西名先生は最高だ! 理由はいまさらだからいいません。
『まかないガール』、面白いと思います。油断すると、ヒロインが男の子に見える。のはいいとして、この人の破天荒なところ。その個性が、よくもわるくも職場で受け入れられているってところ。怒られながらも、気には入られてるのかなって感じがつたわるように思います。なじめば、きっと、もっと面白い。そんな予感がします。
『プチタマ』。私はルービックキューブが苦手なんです。一度でも崩すと、もとには戻せなかったから、ばらばらにして組みなおしてましたね。そんなこと思い出しました。多分、今でもキューブは3面揃えるのがやっとだと思います。『おはよ♪』の扉絵、まるで母娘のようです。いや、説明があんなところにあるから、なおさらそう思ったんですけど。しかし萌香ちゃんは萌えだ。暑苦しく愛を叫ぶ父をうとましく思いながらも、本心ではそんなに嫌がってはいないのかも知れない。そうしたとこれが語られるごとに、なお萌えるのであります。
『ハモニカ文庫』は選挙の話。はじめての選挙、はじめての投票に迷うお嬢さん。けど、自分もそんなだったように思います。基本的に棄権なんてしない私だけど、わかって投票してたかといわれると、はたしてどうであったか。何度か投票して、その結果を見て、それからの状況を見て、その繰り返しで、ああ、選挙とはこういうものかっていうのがわかるようになったんだと思います。このお嬢さんも、これからそうして、だんだんにわかっていくんだろうなって思います。まあ、私自身どこまで政治とかわかってるか、疑問ではあるんですけれど。けど、それでもわかろうと、ちゃんとした投票をしようと、試行錯誤することは重要だと思うんです。
『ことりコーラス』、よいよ、よいよ。合唱部の活動が描かれる。そして、歌手を目指すカナの気持ちが描かれる。そのふたつのバランスを取りながら、部活ものとしての面白さと、少女の夢実現ものとしてのよさと、それから友情ですか。うまく、表現されているように思います。ゲスト掲載3回目。これがゲスト枠としての最終回なのかも知れませんが、この3回で、カナの動機も、るりの気持ちの揺れや成長も、そして部活の仲間のありようも、よく描かれて、まとまって、そして未来に開かれた、そんな終わりかたがいいなと思えて、続いて欲しいなあ。本心、そう思います。それで、NHKあたりがドラマにしたらいいんだ。
『きょうも幸あれ』。高校生の男女、ガール・ミーツ・ボーイ? そんな風に思うんですが、第1回では、保育園児の妹と兄貴の関係が強烈にフォーカスされて、にぃに大好きなさっちゃん、さっちゃん大好きな兄貴、そこに割ってはいれない女子高生。面白いなあ。はからずもお地蔵さんを熱心に拝んだりっていう、その表現というか、つっこみが面白くて、こういう細部、よい感じに効いていました。で、さっちゃんがこのふたりを橋渡ししたりするのかなと思ったら、いやいや、なんのなんの。さっちゃん手強いな!
そして『はるなちゃん参上!』が最終回。なにかストーリーが展開するわけでもなく、毎度毎度どたばたどたばたとしている、トムとジェリーっぽいっていってもいいでしょうか、そんなスラップスティックが楽しい漫画でした。好きでした。だから、終わるのはさみしいけれど、最後までいつものようにどたばたとして、だからちょっと晴れ晴れとして、そしてちょっと残念で、そんな最終回でした。お疲れさまでした。
- 『まんがタイムファミリー』第27巻第9号(2009年9月号)
引用
- さと「美大道!」、『まんがタイムファミリー』第27巻第9号(2009年9月号),22頁。
0 件のコメント:
コメントを投稿