2006年4月13日木曜日

KNOPPIX 5.0

KNOPPIX 5.0 日本語版がリリースされたというのをRSSにて購読しているニュースで知って、ふーんと思ってヘッドラインをよく見てみたら、なんとNTFSに書き込めるになったのですね。うわー、こりゃすごいことになった。これはちょっと興奮するようなニュースですよ。

KNOPPIXというのはいったいなにかといいますと、CD-ROMから起動できるLinuxのディストリビューションなのです。ハードディスクにインストールする必要がないから、そのマシンでLinuxが動くかどうかの確認にも使えるし、それに緊急時に大助かり。いざというときのためにもっておくべきはKNOPPIXであります。

NTFSの書き込みというのがなんでそんなにすごいのかといいますと、このNTFSというのはWindows 2000やXPなど、NT系のWindowsで用いられているファイルシステムなのですが、これが旧来のDOSなどからは見えないのですよ。だから、Windowsが起動しなくなったらDOSのフロッピーディスクから起動してという技が使えなくなって、そこでKNOPPIXの出番となるのですが、このKNOPPIXにしてもNTFSは読めるだけで書き込みができなかったのです。

そのため、ハードディスクに残ったデータを救出したいという場合には、FATのドライブを用意するか(USBのメモリストレージがFATだったりしますね)、あるいはネットワーク経由でデータを確保するかというやりくりが必要になって、もしそこにUSBで繋がるあるいは生きているNTFSのハードディスクがあったとしても、それは利用できなかったのですね。だから、数ギガにわたるデータをバケツリレーしたり、LAN経由で長時間転送されるのを待ったりして、ただでさえシステムが死んでへこんでいるのに、その作業の難儀さでなおさらへこむというのが普通のパターンであったのです。

ですが、KNOPPIX 5.0ではNTFSへの書き込みが可能なわけですから、今までのような面倒くさい作業が一気に軽減されて、死にかけたハードディスクから健康なハードディスクにデータをがつんとコピーして、そのハードディスクはまた新しいシステムで使ってやればいいじゃないかというわけです。ああ、これは便利ですよ。だから私は早速KNOPPIX 5.0を自分用に、そして職場用に用意したいと思います。

でも、これまではCDから起動できていたKNOPPIXですが、5.0はどうやらDVDでないと駄目みたいですね。といっても、どんどん大きくなるリソースをCDに押し込んでいたこれまでが奇跡みたいな話だったのですから、DVDに移るというのも致し方ないのでしょう。

詰まる所、これからのコンピュータはDVDドライブが必須ということでもあるのでしょう。といっても、最近のコンピュータでDVDが付いていないというのもまた少ないと思うのですが!

参考

0 件のコメント: