2006年4月6日木曜日

J. S. Bach : Goldberg Variations, BWV 988 played by Trevor Pinnock

 今日は疲れてしまいました。仕事をしているからというのもまああるにはあるのですが、それ以外のことに疲れてしまって、といってもなんかいやなことがあったというわけではないんですよ。趣味のプログラムに手を出してしまいまして、こうなると私はどうにも駄目でしてね、寝ても覚めてもプログラムのロジックをどうしようって考えて、目はらんらんとするし、頭の中はぐるぐるだし、で、ある程度完成するとそれまでの張りつめた状態が緩んでしまうから、ぐったりとしてしまうのです。

こんなときにはなんかゆっくりできる曲なんか聴きたいなあ、といったときに候補に上がるのは、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』で、それはなぜかというとこの曲にまつわる逸話が関係しているのです。

その逸話というのはなにかというと、不眠に悩む伯爵が眠るのによい曲を作っておくれとバッハに頼んだことがきっかけでできたという話でありまして、実際この話は有名で、私は高校生の頃、図書館で借りた名曲解説全集でしょうかでこの話を知って、そうか、いつか聴いてみたいものだと憧れたものでした。

で、憧れはいずれかたちになるのでありまして、私のかなり初期に買ったCDのなかに『ゴルトベルク』はきちんとあって、その演奏者はトレヴァー・ピノック。どんな演奏家がいいとかの情報をまるで知らなかった私は、まずは入手しやすいものから入手していって、バロックではもっぱらイングリッシュ・コンソートの盤を購入していました。なぜかというと、ピリオド楽器を使った演奏であるということ、そしてなんだか評価も高そうだと思ったこと。なので私のバロックの原形は、トレヴァー・ピノックと彼の率いるイングリッシュ・コンソートにあるのではないかと思います。

しかし、私にとっては懐かしくも思い出深いこの盤が、もう手には入らないのでしょうか。だとしたら非常に悲しいことだと思います。と思っていたら、Amazon.co.jpの検索では引っかからなかったというだけで、どうやらイギリスの盤がまだ入手可能であるようです。うん、ちょっと嬉しいことであります。

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