2006年4月2日日曜日

All 'Bout the Money

  それについては全然、なんにも知らないんだけど、それでも好きだっていうものがあるかと思います。背景やなんかなんて知らない、目にしているそのもの、耳にしたそのもの、それだけしか知らないけど、それがぱっとあらわれてくると嬉しくてしかたがないというものがあります。もちろん私にもあります。そうしたもののひとつがMejaのAll 'Bout the Moneyでありまして、姉が持っていたCD MAX5に収録されているのを聴いて、どうしても忘れられなくなったのがこの曲を意識したはじめでしたね。

乾いたアコースティックギターサウンドをイントロにしてはじまるこの曲は、なによりも耳に残る印象的なフレーズがキャッチーで、曲そのものもリフレインを今か今かと待ちかねているかのように前進的で、普通ならリフレインまでをじらすように長く伸ばしたがると思うところを、本当にすぐリフレインに突入するから、すごく潔いと感じられます。その反面、曲が短いんですよね。わずか三分ですよ。全然物足りない。リピートしてでも聴きたい。けどあえてそれを我慢することで、次に会ったときの喜びはいやまして、でも本当のところはリピートで聴きまくってもまったく飽きるということがなく、私には本当にあった曲なんだなあと思うところしきりです。

あんまりにいいと思ったものですから、私もこの人のアルバムを探したことがあったんです。けど、その頃はまだインターネットなんてそれほど使えるようなものじゃなくて、今なら簡単にディスコグラフィーめいたものを入手することも可能ですが、それができなかった。だからCDショップ店頭にてMeja、Meja、M、M、M、M... って棚を探して、でも結局は見つけることができなかったんですよね。あの時見つけられたら、絶対買っていました。きっと『セブン・シスターズ』を買っていたろうと、そんな風に思います。

結局アルバムは買えず仕舞いでしたが、それ以降もずっと好きな一曲で、けどこのMejaという人がスウェーデンの人だなんて、今日の今日まで知らずにいました。知っていたものというと、この曲および名前だけ。けど、それでもすごく好き。きっとこの人の他の曲も好きになれるんじゃないかなと思う。けど、今はこの曲が好きなのです。

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