2005年2月16日水曜日

空にカンパイ!

セキセイインコ、ボタンインコと順調にきて、さてお次はといいますとオカメインコ。オカメインコはオーストラリア原産のインコでして、とさか状の羽とほっぺの丸い柄がチャームポイントです。というか、本当に可愛い。人の言葉を覚えて、よく懐くんだそうですね。すごく人気のある品種で、雛もなかなか手に入らないとか聞きます。

『空にカンパイ!』は、オカメインコの空と暮らす広井さん一家のお話しです。空と相思相愛の夏海さんと空を愛し空からはライバル視される陸さん夫妻、そして空。なんだかほんわかと可愛い三人家族の、事件らしい事件も起こらない穏やかなホームドラマが大好きでした。

なんというか、空の独占欲が可愛かったんですよね。空は夏海さんが好きなので、夫である陸さんに嫉妬しましてね、ひどい仕打ちをするんですが、それでも陸さんが空を好きというのが、なんだか不憫でけどほほ笑ましくってよかったんですね。陸さんって、なんてったらいいんでしょう、あんまり男っぽくない(ちょっと中性的)なんだけど、男の人っぽい鈍感さがありましてね、不思議とリアルな親近感があって、可愛かった、好きだったんですよ。

けど、残念ながら、単行本化されなかったんですね。人気があると思っていたので、単行本化されることなく終了したときには、本当、愕然としました。ええーっ、うそやろー、って思いました。この漫画は四コマ誌に連載されていたのですが、このジャンルにおける単行本の出なさ、消えるときには無情にあっという間に消えるという不人情さを思い知ったのは、まさにあの時でありました。

『空にカンパイ!』、『ブックブックSHOW』、『ようこそ紅茶館!!』、『大人ですよ!』、『えびすさんち』を読めた頃が、私と四コマ漫画の蜜月であったと思います。とまあ、こうしたことを言い続けると愚痴になっちゃうのでここらでやめますが、でも、今あげたタイトルは、どれもよかったのに。なんで終わったんだと思います。終わらないでも、今も続いているものでも、充分面白いのに日の当らないようなものもたくさんあって、中堅の冷遇されること、切なくてやり切れませんわ。

ところで、オカメインコはインコの中ではおとなしい種類だそうですが、ギターとは共存できそうなものでしょうか。かじらないようなら、飼ってみたいななんて思うところもありましてね。いや、嘘。やっぱり充分に世話できないと思うから、駄目だと思います。不幸な鳥を増やすのはいけません。

  • 月原こなん『空にカンパイ!』

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