2005年2月25日金曜日

白鳥

 私がはじめて買ったクラシックのCDは、ソニーベスト100の『動物の謝肉祭』だったんですよ。レナード・バーンスタイン指揮で、『動物の謝肉祭』の他にはプロコフィエフの『ピーターと狼』とブリテンの『青少年のための管弦楽入門』が収録されています。まさに入門者セットというべき一枚で、なにしろ私はかたちから入りたがるたちですから、実にうってつけでしたよ。

このカップリングは人気があるのか、バーンスタイン&ニューヨークフィル以外にもたくさん出ていて、あんまりたくさん持ってても仕方がない気もしますが、聞き比べてみても面白いかも知れませんね。

『動物の謝肉祭』はいろいろな動物が登場する楽しい小組曲なのです。あの有名な『天国と地獄』のカンカンや自身の『死の舞踏』がパロディにされてたり、そうそう、新年に紹介しましたラモーの『めんどり』も引用されてて、他にも『動物の謝肉祭』なのにピアニストという曲があるなど、いたるところに遊びが見られるんです。

『動物の謝肉祭』に登場する鳥は以下の通り:「おんどりとめんどり」、「森の奥のカッコウ」、「鳥カゴ」、そして最もよく知られている「白鳥」です。「白鳥」はメロディも美しく叙情もたっぷりなので、とにかく大人気。もともとはチェロと二台のピアノの曲なのですが、いろいろな楽器で演奏されていますね。もちろん私も、サクソフォン吹いてたとき、あちこちでやりましたさ。やっぱりうけるんですよ。耳慣れた曲の威力たるやすさまじいものがあると実感しました。

バーンスタインの録音では、ソリストに若手も若手、十代とか二十歳そこそこの演奏家を起用しているのですが、さすがというのは、白鳥を演奏するのが若かりし頃のゲーリー・カー! ゲーリー・カーというのはコントラバスのヴィルティオーゾで、私は一度、彼の弾くコントラバス協奏曲を生で聴いたことがあったのですが、いやあ、すごかったですよ。高い技術レベル、そして音楽性。あの鈍重に感じられるコントラバスが、オーケストラにしっかり対峙して、もう場内はスタンディングオベーションが出るほどの熱狂。あれほどの演奏に出会えるのもまれでしょう。素晴らしかった。

その彼が、コントラバスで白鳥を弾いているのです。はじめて聴いたときは、さすがに私もものを知らず、げげ、コントラバスかよなんて思ったのですが、聴けばそんな偏見吹き飛びますよ。ゲーリー・カーの名前を覚えました。カーがヴィルティオーゾとして活躍していると知ったのは、大学に入ってからだったのですが、それまできっちり覚えていたのですから、いかに印象深かったかということがわかります。

「白鳥」以外でのおすすめは、鳥ならば「カッコウ」。鳥にこだわらなければ「水族館」でしょうか。「水族館」は美しく幻想的な曲で、「白鳥」に負けない人気のある曲です。

ついでに、『ピーターと狼』にも鳥が出てきます。それはなにか? 小鳥とアヒルなんですね。この曲もなかなかよくできて楽しいものなので、おすすめですよ。

余談でした。

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