2005年2月8日火曜日

ガンバルシカナイジャナイ?!

私は、それほど聴いているわけじゃないんですが、大黒摩季が結構好きでありまして、安定した歌唱にまっすぐの歌詞、聴いていて気持ちのいい歌手の筆頭格です。そもそもからして私は女性ボーカルが好きなのですが、それでも別格といえるような人はいます。いや、たくさんいるのであんまり説得力はないんですけどね、けれど大黒摩季はよい歌い手であると思います。

しかし、この『あぁ』に収録されてる歌は面白いですよ。基本的に同じことを歌っているのですが、『あぁ』では前向きに夢に向かおうと、後悔しないように先に進んでみようと呼びかけるようで、ところが『ガンバルシカナイジャナイ?!』ではもっと下世話に、ぐちゃぐちゃ考えてるくらいだったら、やりたいことやったらいいじゃん! っていうんですね。

この、八方破れかぶれな感じはいいですよ。まさに、今の私がこんなんですからね。どっちみち大変ならやりたいことしようって、本当に私はこの歌にうたわれてるようなことを信念にして、無謀な道をまっしぐらです。

私、いつも思うんですけど、無理をできるのって若いうちだけみたいにいうのって、言い訳じゃんかと思うんですね。人並みであることをあきらめるなら、いつだってやりたいことに真っ向取り組めるはずなんじゃないかと思うんですね。いや、もちろん人それぞれに事情がある、どうしても無理なこともあるだろうとは諒解しますが、けれどそれでも、そうした無理を押さないことには、開く扉も開かんのだと思うんです。

私は、昔は小賢く、公務員にでもなって適当に定年まで働いてなんて思っていたのですが、なんでか大学にいこうと決めたときに重大な方針転換があったようでして、やりたいことをやらんでどうするって、そんな気持ちになったんです。きっと成功なんてするはずがないから、辞めるなら早いうちだ。もう何年もそういう声を聴きながら、それでもなんでかあきらめようとしない。いや、一回あきらめたというのにさ、また戻ってきてしまったんだわ。

いやあ、馬鹿です、馬鹿ですが、どうせ一度しかない人生で、ドイツのことわざにいわく一度は数のうちに入らない。人間の一生なんて、そもそもはじめっからないのと一緒なんですよ。じゃあ、そのないものをなくしてしまうんじゃないかと怖れて、びくびく小さくなって生きることこそ馬鹿馬鹿しいじゃんか!

とまあ、こんな感じにやけっぱちです。やけっぱちの私に、このシングルは大変気持良く響くんですね。ええ、やってやるぞ、まけるもんかぁって思いますからね。

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