2008年11月4日火曜日

CASIO EXILIM Hi-ZOOM EX-V8

 先日、JASRACとYouTubeが、音楽著作権の二次利用に関する包括許諾契約を締結しました。これはどういうことかというと、JASRAC管理楽曲の二次利用が可能になる、つまり自分や友人などが演奏・歌唱したものに限り、ユーザーが自由に投稿できるようになったというのですね。これは実に私にとっては喜ばしいことで、この日を心待ちにしていたといっても言い過ぎではありません。というのは、自分の歌唱を公開する際に、著作権に関する手続きを簡略化したいものだと思っていたからなのですね。そう、歌唱を公開したいと思って、けれど踏みとどまってきた、それをもう我慢しなくていいんだ! というような話を職場でして、動画の撮れるカメラを買いますよだなんていったら、CASIOのEXILIM Hi-ZOOM EX-V8をおすすめされました。

動画も撮れるデジカメ、しかもステレオ対応。価格は二万円を割るくらい、コストパフォーマンスに優れていますよ。他社の動画の撮れるカメラ、ええと最初に自分が考えていたものなのですが、それは音割れしやすいから、むしろこちらの方がよさそうですよ、などなど。この人は電器屋の店員かと思うくらい、すらすらとおすすめの言葉で出てきまして、しかしなんでこんなに詳しいんだろうと思ったら、先日いろいろ調べた結果、これを買ったところなんだという話。なるほど、道理で詳しいわけだ。その人の目的は、子供の撮影であったそうですが、動画についても重視した結果これになったというお話でした。

子供を撮るに関して、もうひとつメリットがあるとおっしゃってました。それはなにかというと、EX-V8はレンズが飛び出ないんですね。だから、子供が触って壊してしまう可能性が低い。まだお子さんが幼いそうですから、そういうところも評価されたそうです。

さて、話だけ聞いて、これいいなと思ったわけではありません。実は、試し撮りを済ませているんです。おすすめを聞いた翌日のこと、その人がEX-V8を持ってきてくださって、試しに撮影してみられたらいかがですかとのありがたいお申し出。うはー、ほんま!? 嬉しいな! なんて親切な人なんだろう。で、早速撮影してみて、思ったよりもちゃんと写ることに感心して、実際YouTubeというそんなに画質を要求するわけではないメディアになら、これで充分以上に通用すると思いましたよ。また、こうした道具に対し私が最も要求するもの、使いやすさ、簡便さに関しても問題なしと判断します。実際、私はカメラだけを渡されて撮影したわけですが、それで問題なく収録できて、つまりは説明書いらず。これは結構いいなと思うのも、まあ無理なかろうといった感じです。

肝心の音質についてですが、これはまあ可もなく不可もなくといったところかと思います。売りのステレオ録音ですが、マイクのL/Rがそんなに離れているわけではないから、ステレオの広がりは正直期待できません。モノラル録音よりかは多少ましかも知れないレベル、でも多分あんまり関係ないんじゃないかなあ。

マイクの指向性も強くないので、周囲の音はなんでも拾ってしまう感じです。最初の収録はギター弾き歌い、カメラとの距離は3メートル程度でしたが、結構ちゃんと拾ってくれてこれは素晴らしい。でも、ずっと遠く、5メートル以上離れてるんじゃないかなあ、自動販売機にお金を落とすチャリンチャリンという音もきっちり録音されていて、すごいな、逆に感心しました。カメラから見たら、右方向ですね。それが目の前でお金を入れているような感じで、まあ音はそれなりに小さくなっているのですが、聞こえまして、こうしたところからもステレオの音場感に乏しいことはわかるかと思います。でも、小銭の例からは、ディテールをちゃんと拾ってくれるかも知れないという期待もできるから、まあYouTubeになら充分なんじゃない? そう思います。

でだ、今いっている動画、その公開は少々遅れています。著作権者に利用についての確認をとっているところで、でもJASRAC管理楽曲なら包括でいけるようになったんじゃないの、と思いきや、世の中の楽曲がすべてJASRACに信託されているわけじゃないんですね。そういう楽曲に関しては、著作権者に確認をとるべきだろう、そう考えて著作権者に問い合わせていると、そういうわけなんですね。

こういう時に、一発で片が付くJASRACのシステムは便利だなと思います。普段は悪口もいいますが、楽曲の利用に関する窓口としての機能に関しては、評価されるべき団体であろうと思いました。

引用

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