2007年7月18日水曜日

荘村清志のギターで世界の名曲を

 NHK趣味悠々、毎年のようにギター関連の講座を開いてくれるのは実にありがたいところ。そして今年の講座はクラシックギター。荘村清志を講師に迎え、初級編と中級編、恐ろしい勢いで毎週レッスンが消化されていきます。恐ろしい勢い? ええ、すごい勢いです。番組の構成は前半分が初級編、後ろ半分が中級編。全十二回の番組で各六曲を仕上げるとなると、一曲に割り当てられる回数は二回ということがわかります。で、前後半で曲が違うから……、そう、一曲あたり三十分に満たないのですよ。それでは弾いていただきましょうといって、ざっと曲を見たら、次週は仕上げです。は、早すぎる! いくらなんでも駆け足すぎやしませんか!?

だなんて思って、まあ実際駆け足なんですけど、それでも生徒さんはしっかりと曲を弾けるようにまでなるんですから、頑張ってらっしゃるわあって思います。収録にどれくらいの時間かけたんでしょう。一週間くらい開いてるのかなあ。とにかく、最初は一生懸命つっかえつっかえやってますって具合だったのが、次週にはまがりなりにも通せるようになっていて、本当、頭が下がります。私も頑張ろう。

番組は今日から『マリセリーノの歌』、『涙』に入って、つまり折り返しですね。私としては珍しくこれまで全部視聴してきて、選曲、よく考えられてるなあって感心して、やっぱり有名な曲があるということは重要なことですよ。親しみやすく弾きやすく、また人に聴かせて喜ばれることも多いのは有名曲。有名でなくとも、聴いてああいい曲だねと思えるような曲を学べるというのは、学ぶものにおいてもやる気になりやすいだろうし、それに人に聴いてもらえるということは張り合いにもなります。だから、いい選曲だと思うわけです。

『禁じられた遊び』は別格だと思いますが、他にも有名曲は多く、映画音楽からのピックアップが多いですよね。今日放送の『マリセリーノの歌』もそうで、私は『汚れなき悪戯』という映画は知らなかったのですが、この曲には聴き覚えがありました。そんな具合に、クラシックギターに造詣深くなくても弾いて、聴いて楽しめる。初級編ならそんなに難しくないし(我流の私でも初見でなんとかなる程度です)、中級編にしても練習すればなんとかなりそうねと思わせるくらいに難度が抑えられているから、そこそこ弾いている人にはちょうどいい曲集なんじゃないかと思います。まったくの初心者にはきついかもは知れませんが、当座の目標と思えばわりと悪くない感じ? この手のテキストは番組が終わってしばらくすると買えなくなるのが一般だから、とりあえず押さえておくというのもいいんじゃないかと思います。

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