2007年6月4日月曜日

アポロン ゲームミュージックBOX — メモリアル・サウンド・オブ・ウィザードリィ

 「題名のない音楽会21」(テレビ朝日系)の司会者で、ピアニストの羽田健太郎(はねだ・けんたろう)さんが2日、肝細胞がんで死去した。58歳だった。通夜は6日午後6時、葬儀は7日午前10時から東京都港区元麻布1の6の21の麻布山善福寺で。喪主は妻幸子さん。

羽田健太郎氏が逝去されたとのこと。ああ、ショックだな。以前にも少し触れましたが、羽田健太郎氏はピアニストであり作曲家、クラシック方面だけではなくドラマ、アニメなどのBGM作曲といったポピュラー方面でも活躍されていた方で、有名どころは『超時空要塞マクロス』ですけど、私にとっては『名探偵ホームズ』だったかな。あのユーモラスで楽しげなBGM、ハネケン作品だったんですよね。こんな風に、知らないところで氏の作品に触れている。また、演奏家としてのハネケンは、かつてニュースステーションで、桜の下で弾いたり、滝のそばで弾いたりと、生中継で即興で、これはという音楽を聴かせてくれて……、演奏家としても作曲家としても、意外な身近にあった、そういう人が羽田健太郎だと思います。

こんな私がもっとも多く触れてきた羽田健太郎というと、それはWizardryのBGMを抜いて考えることはできないでしょう。Wizardryはファミリコンピュータに移植された際にBGMが付けられたのですが、その作曲家が羽田健太郎氏でした。バロックを思わせる雰囲気でありながら、ロマン派的な重厚さも湛えていた#1の音楽は、そのオープニングテーマの段階でユーザーを魅了してやみませんでした。旧のユーザーの中にはWizにBGMは不要とこの音楽をOFFにするものもあったといいますが、私にはそんなこと考えもできないことです。私がもっとも長時間プレイしたゲームは、ぶっちぎりでファミコン版Wiz #1でありますが、だから私がもっとも長く耳にして、馴染んできたゲームミュージックというのはハネケンの#1、そしてついではWiz #2のBGMだったのではないかと思います。

以前、羽田健太郎氏について書いたというのは、アポロンから出ていたWizサントラが復刻されたという記事においてでした。私、あの時点で迷っていて、欲しいなとは思っているのだけど予算の面で厳しいなんていっていましたが、けれどもう迷うのはやめようと思います。つまり、買った。約一年前に出た完全限定盤ですが、どうやら通常出荷で受け付けている模様で、だから本当に完全になくなってしまわないうちに買っておきたいと思ったのでした。

数日のうちに数年ぶりにWiz #1を聴くことになろうかと思いますが、その際には、 — いや、これは不謹慎だからいうのはやめよう。ただ一言、祈る気持ちは忘れずにありたいと思います。

引用

2 件のコメント:

yasu さんのコメント...

はじめまして、こんばんは。突然すみません。
ウィザードリィのCDで検索していて辿り着きました。
私はこのゲームをやったことなかったのですが、兄が昔、よくファミコンでいつもこのゲーム(1~3)をしていたので、音楽を耳にすることが多かったのですが、とてもいい音楽だと思っていました。画面を見ると真黒で何が面白いのか分からなかったですが、とにかく音楽が印象深くて、最近ひさしぶりに聞きたくなり探したところ廃盤になっているとかで。。そこで、このメーカーに問い合わせて再度販売してもらえないかお願いしてみたいと思うのですが、どこのメーカーか教えていただくことはできませんでしょうか。。調べてみてもよくわからなかったので、ここで問い合わせさせていただきました・・・
突然のコメントですみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

matsuyuki さんのコメント...

こんばんは。

Wizardryは、特にワイヤーフレーム表示にしてる場合は、プレイしているところを見ても、全然面白みがわからないゲームだと思います。プレイしてみると面白いのですが、最近のゲームに慣れてる人には、しんどいばかりのゲームになるかも知れません。

さてWizardryのサントラCDですが、もともとはアポロンというレーベルから出ていました。ですが、アポロンという会社はもうなくなってしまっており、この記事に紹介されているBOXは、アポロン以外のメーカーからリリースされたものです。確認してみるとハピネットとありますね。

発売当初はわりと潤沢に出回ったようで、売れ残りもあったようですが、私がこの商品を知った時にはすでに入手困難品となっていました。その後、再度リクエストされたりもあったようですが、再販にはいたっていないようです。残念です。