2006年1月9日月曜日

しあわせは…あったかい子犬 / Happiness Is a Warm Puppy

  犬といったら決して忘れてはならないやつが一匹います。そう、世界で最も知られたビーグル犬、the world famous beagle Snoopy ですよ。スヌーピーは、その登場するカートゥーン『ピーナッツ』を知らない人にもよく知られていて、今やもう説明の必要はないでしょう。愛らしくしかしシニカルな子供たちと犬の繰り広げるちょっとシュールな物語は、なんだかおかしくもあり、けれどそのうちに彼らが自分の身の回りにいる親しい人たちであるかのようにも感じられるようになって、そうなったらもう他人事ではないんですよね。

『しあわせは…あったかい子犬』は、『ピーナッツ』の子供たちが出てくる絵本で、これもまた説明の必要もないくらいに知られたものです。子供たちが一人一人出てくる。そしてしあわせは…という問に、一人一人違った答えがあらわれて、しあわせのかたちというのはどれほどにたくさんであることでしょう! しあわせは誰もの胸にそれぞれ違ったかたちであって、それゆえに世界は豊かであるのだと思います。ともすれば、ものがたくさんあって、お金がたくさんあって、それがしあわせといいかねない時代でありますが、ですが本当のしあわせとはもっとささやかで、もっと根源的なものであるはずだと、この本を手にすれば思うようになるのではないかと思います。

そして、多分、この本を読んで、自分にとってのしあわせのかたちを思い描いてみるのがよいのだと思います。人と同じでなくてもいい。誰にも理解されないかも知れないけれども、それでも自分にとってのしあわせのかたちを描ける人というのは、いつかしあわせを自分の胸に抱くことができる可能性を持った人なのだと思います。

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