2005年3月16日水曜日

A La Faveur de l'Automne

  昨日、心斎橋のクラブクアトロにいってきまして、この出不精の私が珍しいことにライブですよ。フランスのシンガーソングライターTétéが日本にやって来るというので、以前一緒にフランス語を勉強していた友人が、一緒にいこうと誘ってくれたのでした。でも、その時私はこの人のことまったく知りませんでしたから、その音楽がどんなのかもわからない。どうしようかなあとちょっと迷って、考えさせてくれるって返事したんですね。その後、どんな音楽でも知らない音楽を知るのは楽しいだろうと思って、やっぱりいきますと連絡したら、そういうと思ってもうチケットは買ってあるよんって、ああすっかりお見通し。

ともあれ、Tétéのライブに行って参りました。

友人はCD貸そうかといってくれていたのですが、まったく知らない音楽を聴くのも全然苦でない私ですから、まあいいやと断って、当日を楽しみにしていたのですね。なので、ついこないだまでこの人の性別さえ知らなかった。テテという名前の響きで、女性だと思っていたんです。ところが、男性。テレビ『フランス語会話』の3月テキストにTétéのインタビューが載ってるのを見て、これが初遭遇でありました。アフリカ系のフランス人だそうで、だからきっとライとかフレンチラップとか、あるいはちょっとハード目のロックテイストあふれる音楽が繰り広げられるんだろうと思い込んでいたのでした。

すっかり、誤った思い込みしてましたよ。

ステージに現れたのは、ギター一本を下げた気のよさそうな兄さんでした。なんだかにこにこして、全然ハードな感じありません。ギターも、フラットピッキングながらかき鳴らすという感じはまったくなく、繊細でメロウでグルーヴィーでポップ! うわ、この人はいいと思いました。ギター一本で歌うという、そのミニマムな編成(だってひとりだもん)の可能性をびしびし訴えてくるんですよ。

実に人柄のよさそうなTétéは、その歌もその人柄さながら、超のつくくらいキュートでチャーミング。しかもインスピレーションのるつぼみたいに、ぐわーと盛り上がる力をもって、あるいはそうした力を隠して、深く深く聴き入らせるようなセンスがある。私は、本当に聴きに来てよかったと思いました。もし友人が誘ってくれなかったら、知らないままだったかも知れない。だから、だから、友人には感謝。そして素晴らしい歌い手、パフォーマーであるTétéにも感謝。心が奥底から、きれいに生まれ変わるみたいな歌でありました。

L'Air de Rienがデビューアルバム、A La Faveur de l'Automneがセカンドアルバムです。セカンドは、本国フランスで四万枚売ったのだそうです。いや、そりゃ売れるのもわかります。

ファーストアルバムの『レール・ドゥ・リヤン』は、Amazonでは見つからなかったけど、ちゃんと日本盤がリリースされてます。興味をお持ちの方は、どうぞお探しくださいな。

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