2005年3月15日火曜日

新英語の構文150

高校の英語の授業で使われてた、英語構文の副テキストが『新英語の構文150』で、まあ名前だけで中身の説明も充分という感じもしますが、150の英語構文が紹介されています(実際には152)。「as soon as... = ...するとすぐ」だとか「It is ... that ...」で主語の強調だとか、ちょっとした気の利いた表現をしたいというときに役立つ構文が150。私は大学の頃、e-mailを使って英語で文通をしていたのですが、英和和英の各種辞書とともに役立ってくれたのがこの本だったのです。

実をいいますと、私は中学高校と外国語の授業が大っ嫌いで、もう死ぬほど嫌いで、まあ死んでないから今もこうしてるんですけど、ちっとも自発的に学ぼうとはしなかったんですね。この本も、本来読むべきときにはほとんど開きもせず、あとになって必要に迫られて泥縄式に使っているんですから、やっぱり若いうちに学んでおいたほうがよかったなあ。いや、今日、この本を紹介しようというのは、そういったことをいいたいからではなかったのでした。

私は、京都に出て鴨川を見ると、必ずこの本を思い出すんです。比較構文の研究の章の最後に現れる、長文読解の練習題。これがいったいなにをとちくるったか、京都鴨川沿いの恋人たちを扱っていましてね、ほらあれですよ。京都鴨川には、数メートルおきに点々とカップルが座っているという、あの現象を扱っているのですよ。

まあ、ちょいと引用してみましょうか。

When we get south of Marutamachi, there will be so many of them that it is hard to find a place to sit down. Between each couples there is always a space of about ten meters.

私が高校に通っていた時点で、すでに等距離に並ぶ鴨川カップルの謎は有名で、またある種滑稽と思われていたので、この文はひとしきり話題になったものでした。

最近夕刻に京都を歩くことはめっきり減ってしまったので、今も以前みたく等距離にカップルがいるのかどうかは知らないのですが、それでもやっぱり京都に出て四条大橋にさしかかれば、この文を、この本を思い出してしまいます。こないだの日曜に京都に出たときも、やっぱり思い出して、多分もう一生忘れやしないんだろうなと思います。

でも、おんなじ思い出すなら、中身、構文のほうを思い出したい。けど、そっちはちょっとすぐには出てきてくれません。ふう、ままならないものですね。

引用

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