2005年3月21日月曜日

ママレード・ボーイ

   今、手持ちのCDをiTunesに取り込んでるのですが、もうなんというか、こんなの持ってたんだというのが続々出てきてもう大変。ええ、つまりですね、まあもうおわかりかとは思いますが、本日の発掘の成果が『ママレード・ボーイ』であったというわけです。もう、出てくるは出てくるは、わんさか出てきてびっくり。ああ、あの頃はりぼんの漫画が熱かったのだ。

九十年代は、集英社の漫画雑誌『りぼん』の漫画が次々アニメ化されて、好評を博した時代だったのですね。ああ本当に懐かしいやら、一口に言葉にできない思いやらがぼこぼこ沸いてきて、なんだか複雑な気分ですわ。

九十年代を風靡した少女アニメといえば『セーラームーン』が思い浮かびますが、『セーラームーン』が本来の対象である少女及び大きなお兄さんお姉さん、よこしまな学者研究者の心をぐっとつかんだのに対して、『ママレード・ボーイ』は若いお母さん世代を魅了したんだといいますね。

恋し魅かれながらも素直になれない若い恋人たちの心模様の移り行きに、そしてダイナミックで無茶な展開。ついこないだまで、社会現象になるくらい韓国ドラマがブームになってましたが、韓国ドラマのサービス過剰ともいえる展開の起伏 — 記憶喪失に兄妹疑惑、などなど、などなど。今から振り返れば、『ママレード・ボーイ』は韓国ドラマに勝るとも劣らない、サービス精神のてんこ盛りでありました。いや多分連載期間が長かった分だけ勝ってるんじゃないかと思う。とにかく、読んでた私をして引いてしまったくらいにダイナミックな展開でしたからね。

しかし、テレビアニメ版は原作を超えましてね、実際若いお母さん世代を引き込んだのはトレンディアニメともいわれた、このテレビアニメ版だったのですが、そのお母さんファンからしても賛否両論、というか否定的な声のほうが強かったような気がします。とにかくテレビアニメ版は、そんな風に改変しちゃうの!? っていうような変更が行われて、原作ですら引き気味だった私などは、まさしくどん引きしてしまったのでした。

ヒロイン光希が恋している遊がですね、原作では京都の大学に進学するんですけど、アニメではですよ、アメリカ留学しちゃうんですね。アメリカ! それでもって、恋敵やらなんやらが金髪で、そういったキャラクターが大挙して来日しててんやわんや。もう、このアメリカ留学のショックが大きすぎて、私は見るのをやめてしまったくらいです(でもビデオには全部録った)。

けど、こうした躁状態みたいなのりが、九十年代ののりだったのかもなあと、今振り返ってみて思います。今からもう一度見返してみれば面白いと思うんでしょうか。正直微妙なところであるとは思いますが、実は原作はまたもう一度読んでみたい。— 私は本誌で読んでいたので、単行本を持っていないのです。

吉住渉は私の好きな漫画家のひとりでしたが、『ミントな僕ら』の終盤あたりでリタイアしたはず(だって結末を覚えていない)。『ランダム・ウォーク』にいたっては、プロットさえ知らない。なので、微温的世界の好きな私には、吉住渉は刺激が強すぎるのかも知れません。

一応、書こうと思ったこと書いとこう。

『ママレード・ボーイ』では亜梨実さんが好きでした。『君しかいらない』では、珍しくヒロインの朱音が、『ミントな僕ら』ではのえる×佐々、おおっと間違い、牧村未有が好きでした。

まあ、だからなんだというわけではありませんが、まあ自己開示の一環として書いておきたかったんです。

完全版

  • 吉住渉『ママレード・ボーイ』第1巻 (集英社ガールズコミックス) 東京:集英社,完全版,2004年。
  • 吉住渉『ママレード・ボーイ』第2巻 (集英社ガールズコミックス) 東京:集英社,完全版,2004年。
  • 吉住渉『ママレード・ボーイ』第3巻 (集英社ガールズコミックス) 東京:集英社,完全版,2004年。
  • 吉住渉『ママレード・ボーイ』第4巻 (集英社ガールズコミックス) 東京:集英社,完全版,2004年。
  • 吉住渉『ママレード・ボーイ』第5巻 (集英社ガールズコミックス) 東京:集英社,完全版,2004年。
  • 吉住渉『ママレード・ボーイ』第6巻 (集英社ガールズコミックス) 東京:集英社,完全版,2004年。

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コバルト文庫

CD

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