2013年1月31日木曜日

ネガ→ポジ

 『ネガ→ポジ』、negative to a positive、なんですね。いったいなんのことかといいますと、ヒロイン倉川綾乃でありますよ。人見知り、内気でネガティブ思考に向かいやすい、そんな子なんですが、いや、でもこの子が実に可愛いんですね。学校の寮に暮らしている。綾乃の部屋からは、二年生寮、憧れの黒瀬先輩の部屋が見えまして、ええ、綾乃はどれほどに黒瀬先輩のことが好きなのか。黒瀬先輩と遭遇したら、うろたえながらもコミュニケーションをはかる。その様子がですね、本当に健気で、その好きでいてくれていること、黒瀬先輩にも伝わるんでしょうね。可愛がってもらってる。ほんと、恋するというのとはちょっと違うのかも知れない。けど、こうして好きな人を前にあたふたしてしまう、そうした様子は見ていてほのぼのと心やすらがせるようなよさがあって、ええ、好きなんですよ。

綾乃にはルームメイトがございまして、奥寺知沙と宮古音々。そして友達の高月真白。この子たちとは綾乃打ち解けていて、綾乃の基本形、内気ネガティブ面倒くさがり屋ながらも、結構さばさばとして、自分の意見、気持ちをはっきりいえるという性格がよくわかるのですね。特に音々、この子は綾乃のこと大好きで、綾乃の布団に潜り込んだり、スキンシップをはかったりと、結構アグレッシブ。そんな音々に綾乃はその都度きっちり拒否の意を示すのですが、なぜ他の人たちにはこうしたことができないのか? 寮長さんですよ。寮長さんは綾乃たち寮生のこと大好きで、仲良くなりたいって思ってるんだけど、綾乃が人見知り発動させて、どうしてもよそよそしい態度をとってしまう。気にしちゃって、嫌われてるんじゃないかって、ほんと気に病んでるんです。そんなネガティブ気分の寮長さんも可愛くてですね、ええ、ネガティブでもポジティブでも、彼女らの気持ちの描かれよう、それが実にチャーミング。ほのぼのと楽しく、うまく思いが通じたり、また逆に空振りしたり、勘違いしたりされたりというところ、面白みがじわじわと感じられてよいのです。

知沙、この子も心配性ですよね。面倒見よくて、綾乃たちのことよく見てくれている。ただその心配が一生懸命すぎてですね、たまにやりすぎ? 助けようとしてくれてるのはよくわかるよ! ええ、いい子なんです。やさしい子、ちょっと寂しがり屋。綾乃と音々、皆をうまくまとめる、そういうクッションになってくれているような子でもあります。ここに終始元気でちょっとエキセントリック? 真白が加わって、そして重要人物黒瀬先輩。ええ、楽しさのいっそうにふくらんで、読むごとに愛おしくなるのです。登場人物、皆が可愛い。見た目に愛らしいというだけではなく、その気持ちのありよう、それが心地よいのですね。そんな子たちの漫画、皆の集うそこに喜びも嬉しさも集まってくるのですよ。

  • 森名尚『ネガ→ポジ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年1月30日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号、先日の続きです。

桜Trick』は年越しの風景でありますよ。春香と優がテレビを見ながら電話中。これ、恒例の歌合戦なのかな? 特に用があって電話かけたわけじゃない。優の声が聞きたくなったと、そんな甘いこというんですね、春香さんは。さて、美月姉さん。そばの用意ができたと優を呼びにきたのですが、春香と話している、それが気になって、聞き耳たてたりね、可愛いお姉さんです。そばを食べるから一旦電話を切ろうとする優。けど、後からじゃ電話が繋がらなくなるからと、って、携帯電話ってそうなの!? 一番最初に新年の挨拶を交わしたい、その一心で電話を切りたくないんですね。常に一番でありたい、その気持ちわからないでもない。だらだらと、益体もないことばっかり話してるんですが、それが楽しかったり面白かったりするのでしょうね。優と話すことになって、うろたえる美月。それもとてもいい。けど、その最後に廃校式について語られる。しみじみしますね。そして恒例のキス? ほんと、仲のいいふたり、ずっとこうしていくのかなあ。いろいろ思わされますよ。

『柳暗花明』は、ギャルゲーにうつつをぬかす花でありますよ。睡眠を削ってギャルゲー。しかし、柳に知られてはならないその秘密を、うかつにも寝言でばらしてしまうんですね。柳、大嫉妬。全部捨ててといったのに!? ああ、なんとおそろしい話でありましょう。たしかに花は浮気ものかも知れない。柳の嫉妬はとどまるところを知らず、ゲーム制作者に呪いが届く始末。さらにはゲームディスクが破壊されて……。これで、ケンカになるというわけですか。面白かったのは、なんだかんだいって面倒見のいい箒ですよ。ケンカをとめようとする。さぁ行きなさい! 黒澤! って酷いな! あの死亡フラグとか、よかったですよ。花と柳をめぐる周辺、そこに興味を持っているようですよ。

『飛ぶことを許された迷路』、これはリースがこの世界を知っていく、そういうお話になっているみたいですね。なるほど、彼女が私たち読者の代理人、であるのかも知れませんね。今回はリースがユメと出会います。同い年くらい、ということで紹介されたのですが、出会ってすぐから、なんだかいい感じ。すぐに仲良くなる。見てるだけで嬉しくなるようなよさがありました。その後、皆で神経衰弱やって遊ぶんですが、取った枚数ではなく合計数で競うというルール、これは面白いなあ。点数戦とかあるんですね、って、2048年版初出のルールなのかあ。けど、これはぜひ試してみたいです。帰宅したユメの父親と話すリース。一度里帰りして、状況を知らせた方がいい。しごく真っ当なアドバイス。それでリースと一旦お別れになるんですが、いや、ほんと、面白かった。イーヴ、ものすごく優秀なんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第3号(2013年3月号)

2013年1月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号、昨日の続きです。

『ふわふわパティスリー』、ゲストです。ヒロイン榛なつは15歳、高校生ですね。友達と一緒にケーキ屋さんでアルバイトをしているというのです。その友達、菫ちゃんは同級生。なつと一緒に働きはじめたというのに、もうベテランの風格。仕事ばっちり覚えて、なつ、なっつんって呼んでますね、にもいろいろ指示やアドバイスを出す。ええ、ちょっとお姉さん風のお嬢さんです。先輩、苺さん。優しくて奇麗なひとつ上の先輩で、菫が密かに、いやあからさまに狙っている。ええ、菫、そんな子なんですね。そして凛々しいハンサムガールすぐり。女の子からラブレターを貰ったりする、けど実はヘコんでるという、その描写が可愛かったです。店長はレモンさん、こだわりが過ぎて、ちょっとウザい。お客にあれこれ過剰にアドバイスするのを、苺が確保してつれてくってんですね。これは、なるほど、いい感じです。ちょっと駄目な子なつ、ちょっとエキセントリック菫に、実はとても乙女なすぐり。わりと悪くない。面白かったですよ。

『NEW GAME!』、ゲストです。高校を卒業してゲーム会社に就職した女の子、涼風青葉が主人公。アートディレクター遠山りんと同じチームで働くのですが、青葉、気負って、いろいろ無理してるのが見え見えで、可愛らしいです。もうひとりの登場人物、会社に寝泊まりしてた女性、八神コウ。この人、青葉が憧れてゲーム制作会社を目標にするきっかけとなったゲーム『フェアリーズストーリー』のキャラクターデザイナー、その人だったっていうんですね。目の前の人が憧れの人とわかって、急に態度が変わる。いや、でも気持ちはわかりますよ。憧れの仕事、憧れの職場、そして憧れの人のもとで働く。お仕事ものの四コマ漫画、その仕事ぶり描かれればまた新たな魅力も見えてきそうでありますよ。

『フレラジ☆』、ゲスト2回目、新人声優ものであります。急遽、ラジオ番組のパーソナリティとして抜擢された4人。今回終盤でその理由が説明されていて、なるほど致命的な欠陥のある子が選ばれたというのですか。歌が壊滅的に下手、台本以外しゃべれない、あがり性、で、葵の欠点はなんだろう。前回最後に現れた姫、あれは舞台衣装だったんですね。着替えなしでそのままきてしまった。別にこれが普段着というわけでなく、ええと、普段着はパーカーとか? ラフな感じ? 声優という仕事を、アニメ声優だけでなくラジオ、舞台、ナレーションなどなど、多様にある仕事に携わる職業として描いてるのとか、いいなあ。声優という人気職業、それを結構広い視野から見ようとしている? 悪くない雰囲気だと思いましたよ。しかし、あのスケッチブックで会話する墨田圭、可愛いなあ。大阪なんだ。いやもう、ちょっと楽しみにしますよ。

『もこもこBOX』、こないだから続々とお母さんたちやおじいちゃん、集まっていますが、これ、お泊まり会だったんですね。子供たちもたくさん。テンションがすごく高い。大人たちもたくさん。おじいちゃんのテンションもすごいです。あの涙目の爺ちゃん、よいなあ。可愛いですよ。みんなでお風呂、髪がしんなり、ぺしゃってするのに大笑いしたりとかね、やっぱりテンションが大変なことになってるみたいです。しかし、あの晩ご飯後の風景、これがよかった。大きなコマに、たくさんの大人、子供がぎゅうぎゅう、自由に振る舞ってる様がみっしり描かれて、すごく楽しいんですね。ちょっと絵本風。自由に遊ぶ子たちがあれば、お母さんと話してる子、親同士の語らい、チビと遊んでやってグロッキーになるカッチとか、って、お尻爆発なんだ。いつぞやの飛行機ですね。ほんと、楽しいの。思えば、この漫画は、可愛さ、そして楽しさが魅力でした。その集大成といった雰囲気の見開き。最高でありました。最後には大人の時間、これはまた意外で、けど、この漫画は子たちも主人公、そしてキューちゃんたち大人もまた主人公だったってことなんでしょうね。ほんと、いいお話でありました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第3号(2013年3月号)

2013年1月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』。チョコレート売り場、バレンタインデーのディスプレイの前、ふたり立っている如月とナミコさんでありますよ。望遠で、二人だけを抜いたような密度が画面にあって、寒そうな白い息、先に買い物をすませたふたりが、まだ買い物終わらぬ皆を待ってる、そういう雰囲気であります。チョコレートを贈りたい誰かを思ってる、そんな風には思わないところが、この漫画のらしさなのかなと。しかし、ナミコさん、きりりして素敵なお方。最初、あらその素敵な人は彼氏さん? みたいに思ったり、はしなかったですが、そういう雰囲気もないではない。対照的な雰囲気のふたり、ピンク基調の背景に、派手さ抑えられながら、けれど負けもせず、しっかり調和してるのが見事であります。

GA — 芸術科アートデザインクラス』、面白いですね。ナミコさんが宮廷画家になる、そんなエピソード。まれにやりますよね、こういう違う役割を演じる話。これ、好きなんですよ。夢なんだろうということははじめからわかってる。ええ、理想的な夢の利用法、いつもとは違ったシチュエーションを展開しながら、後に影響を残さない。ええ、見事であります。さて、ナミコさん、親知らずを抜いて、そのせいで集中できない。痛み止めを飲んだら頭がぼーっとして、そんなところにトモカネたちのしていた馬鹿ばなし、宮廷画家になってみたいなんて話ね、そんなの聞かされたものだから、しっかり影響されて、気づいたら宮廷で雇われ肖像画家になってる自分を発見したというんですね。如月が弟子、雇い主である国王陛下がキョージュ。最初の焦点は画工ナミコさんが描いた肖像画、そこに盛り込まれたアレゴリー、影やマントの折数、月桂樹の模様などなど、面白いなあ。いや、実際この頃の絵画を読み解くには、こうした知識大切だっていいますよね。これら要素をこんなにわかりやすく伝える、実に素晴しく、また面白いです。

そんなナミコさん、国王の娘の肖像を描くことになるんですが、新進気鋭のアーティスト、トモカネと対決することになって、勝敗を分けた要素、これがまた面白い。うん、実際そうですよね。顧客の要望に、うまく応えていかないといけない。機嫌を損ねてはいけない。そうした大変さ、夢からさめて、図書室でいろいろ調べながら語られる。ええ、ナミコさんのワンダーランド。面白くってためになる、いい漫画ですよ。

『ネガ→ポジ』は美術の授業ですよ。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、そして芸術の秋といったお話。校内でスケッチをする。自由に二枚と決められた、その一枚を黒瀬先輩と決めて描く綾乃は、実にいつもどおりであるのですが、しかし絵が実にあれだな! 音々がうまいんですね。綾乃ばっかり描かれたスケッチブック。実に素敵。愛ですねえ。ちーが描くと、ちょっと漫画っぽくなる。音々は相変らずうまくて、憧れの黒瀬先輩の肖像、綾乃、金出しても欲しいんだ。いや、まあ、気持ちはわからんでもないです。提出分を仕上げて、美術室にていろいろ見てるみんな。黒瀬先輩の描いた絵なんかもあって、いい感じに綾乃のネガディブが発揮されてましたよ。シンプルなエピソード、けどその素直さ、すごくよかったです。

『まこころアシスト』、ゲストです。なにかしら部活に入らないといけない、というので入れる部活を探しているまこなんですが、なかなかこれといった部が見付からない。運動は苦手。文化系でも皆とうまくうちとけられない。どこにも決められないと、ともの入っている部に入ることになる。校内活動特別補助部、他の部の手伝いをする。助っ人ですね。運動部に欠員が出ると、その穴を埋めたりする。通称、おたすけ部、であります。そこで、自分は足手まといと落ち込むまこ。この子もなかなかにネガティブっぽいです。さて、部長の佳世、可愛いものが大好き、それでまこのこと気にいっちゃって、よだれをたらしながらアプローチ。けど、その変態的アプローチをまじめにうけとるまこ。ちゃんと友達になるっていうんですね。興奮する先輩、彼女のこと、殴ってでもとめるのがともの役割みたいですよ。変に生真面目なまこ、いいキャラクターだと思います。

『あまゆる。』、新連載ですよ。田舎の学校に通ってる女の子たちの話です。微妙に地元民、ハルと、実家は農家、アヤのふたりをメインに展開していくみたいですね。今回は携帯電話の話。あの、方言で話しているアヤ、素晴しいですね。九州の方ですよね。実によいです。アヤの携帯電話、電話帳は真っ白で、ハルが最初の登録になったというんですね。中学の頃は持ってなかった。同級生いなかったし、実家は電波がはいらない。って、なかなかすごい田舎です。ハルに対して強がりながらも、実は喜んでるっぽいアヤがやたら可愛い漫画です。コンビニにいったりもするんだけど、アヤ、コンビニがすごく楽しみ。ふたりの私服、素朴でとてもよい感じ。最初は手を繋いで、気付けば腕を組んで、アヤを携帯に取られないようになんていっちゃうハル、この子もすごく魅力的です。携帯電話を軸にしたコミュニケーション。わざわざ携帯を使うまでもない、だって同じ部屋に暮らしてるんだもの。でも、そうした近しくありながらも携帯があってこそわかる気持ち、伝わる思い。それはそれは素敵だったのですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第3号(2013年3月号)

2013年1月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号、昨日の続きです。

『鹿女子【バンビーナ】』、鹿に好かれる女子と鹿に好かれたい女子。よくわからないのりのコメディなんですが、面白かったですよ。地元民視点、鹿視点、それぞれが互いをどう見ているか、それがいい味わい出してます。我らが主人公桜井琴子、鹿からはこの子、鹿せんべいに見えるらしい。なので琴子、鹿に取り囲まれる。それが悔しい嘉門さん。鹿に蹴り飛ばされたり、過激な登場でした。で、琴子にはかなわんとチョコレート食べて元気つけてるところ、えらい勘違いされる。ほんと、おかしかった。絵面が悪いわあ。嘉門さん、琴子と友達になりたかったんですなあ。あの勇気を出して家に誘うところとか、実によかったです。琴子をめぐる風評なんかも実にいい。次号にも掲載されるということは連載になるんでしょうか。それはなかなかに楽しみですよ。

『先生のたまご』、2月14日はバレンタインデー、ということで季節ネタかなと思ったら、なんとマラソン大会だそうですよ。この学校、生徒だけじゃなくて先生も走るんですね。それ、学生時代のリカ先生が決めたことなんだそうですが、その因果が今の自分に降りかかってくる。ええ、後悔してんですね。面白いですよ。生徒サイドは、夏目さんがもう最初っからずっと嫌がってて、まあ楽しいもんじゃない、やりたくないっていう人はいっぱいいますよね。昨年は体をはってでも不参加を貫いた。けど、今年は走る。へろへろになりながらも走る、その姿が本当によかった。ええ、頑張れと応援したくなるような、そんな走り。魅力的でしたよ。

『かでん屋さんの基礎知識』、前回登場した草薙詩歌、ゲームコーナーから家電売り場に異動してきたんですね。バレンタインの企画として、二次元彼氏押し企画をたてたら、ゲームコーナー主任高梨により異動させられた、ってことみたい。おかげで、女性が増えてちょっと華やかに。また、バレンタインセールの企画、園宮一花と一緒にいろいろやってみる、やらかしてみる? その様子、なんだかいきいきした感じになって、面白かったです。で、園宮、この人は料理が下手? それとも作りすぎ? 売り場に被害が広がらなかったのは、職場的にはナイスでしたね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第3号(2013年3月号)

2013年1月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号、発売されました。表紙は、おお、バレンタインですね。中央に山下さん。チョコレートフォンデュでありますね。フォークに刺した果物、チョコレートがかかっています。『らいか・デイズ』らいかは、棒つきチョコレートを食べていて、『よゆう酌々』女将は板チョコを食べている。そんななか、仲むつまじくマカロンを食べさせあっているのは『オトメシュラン』ヨウさんとエリであります。ええ、美男美女、ではありませんよ。でも友チョコでもないみたいですよ。

『満開!Sister』、こたつでありますよ。カンナさん、寝てしまう。足をからめてくる、服がめくれてしまってる、タケシもいろいろ気を配って大変です。こたつを出すと家族が集まる。というわけで夕食はお鍋になるわけです。うん、いいじゃないか。家族で鍋、鍋から口にダイレクトに届くしいたけ。罰ゲームのようだ。そして父と息子の心の交流。これ、なんと素晴しいのだろう。感動しました。鍋のラインナップも出尽せば、土鍋でカレー、チョコフォンデュ、肉じゃがと、なんか無理矢理な鍋活用。鍋から離れたらホットプレートで焼き肉。ええ、いつもより家族のふれ合い、しっかり描かれて、あたたか、とてもよい感じでした。ところでひとり用なべ、あれいいですなあ。

『小森さんは断れない!』、この子は誰? めぐみ!? と思ったら、ええ、やっぱりめぐみでした。髪をおろしている。なんか落ち着いた風? 印象が違ってですね、ええ、昔めぐみってこうだったっていうんですね。しゅりと出会った頃のこと。三年前、まだ小学生のふたり。めぐみが転校してきたんです。無口、人付き合いが苦手そうな子。今と全然違うんですね。そんな子が、皆からいろいろ頼まれてるしゅりの様子見て、断んなさいよと声をかけてしまった。人嫌いとかじゃないんですね。むしろ、人とのかかわり、それを求めてたのがめぐみだったんですね。知らない人たちの中にひとり、その状況におびえたり戸惑ったり、そんなめぐみがしゅりに助けられたっていうのでした。しかし、この頃のめぐみ、結構ちゃんとしてたんだ。それが今みたいになったのって、ある種しゅりのせいだったのか。けど、あの頃のめぐみもよかった、そんなしゅりの言葉にちょっと動揺するめぐみ、今のめぐみももちろんいいんだって、それをちゃんと示してもらえて嬉しそうなめぐみ。ええ、いい友達です。

『ヒミツの家光』、本当に次の段階に進みましたね。家光とおキヌ、お互いの気持ちちゃんと伝えちゃったものだから、ちょっとぎくしゃく? けど双方悪くない、そんな感じが初々しい? とてもよいのですよ。しかしさ、おキヌさん、ほんとにちゃんと家光の身分、理解してるんですね。けど、母には内緒。あんまりにそれっぽくない家光に、キヌがちょっと疑念? 十兵衛の対応もおかしかったです。今回は、そうしたおキヌ家光の間柄、それに加えて正宗との仲も描かれて、喧嘩ばかりしてるけど本当は仲がいい。そういうのよりも、もっと深いものが感じられましたよ。父のようである、なのですね。

『激アツ!若女将さまっ』、ゲストです。温泉宿桃山亭に就職した青年神木元貴が主人公。古くて小さい旅館、決して望んだわけではないけど、他にいくところがなかった。支配人も仲居も、やる気がなさそうだ、そう思っていたら、元気で可愛いお嬢さん、若女将の楓香と出会うんですね。ニコニコとして可愛らしい人。若女将の指示で先輩のスガちゃん、菅沼について仕事教わるのだけど、スガちゃん、若女将を怖れてる。ええ、若女将、えらいことスパルタ、有形力を行使して神木をしこむんですよ。その指導されている神木、これがまたことさらに嬉しそうでして、しかもその表情のアレさが、なかなか、よかったですよ。しかし、ほんと、ドM路線でいくんでしょうか。それはそれでアリだと思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第3号(2013年3月号)

2013年1月25日金曜日

Shrine on New Year's Day, taken with GR DIGITAL IV

ZAQ eco bag2013年最初のGR BLOGトラックバック企画であります。今回のテーマは紅白。年末の恒例番組もそうですが、お正月、お祝い、おめでたい風景、そういうイメージもまた紅白でありますよね。赤と白のコントラスト、神社とかなら巫女さんの緋袴なども思い出されます。というわけで、最近の写真から。トラックバック企画「紅白」に参加します。

選んだ写真はオーソドックスに初詣。とはいいますが、これ時系列逆に並べておりまして、夜の写真が初詣、昼のものは神事? 奉納? の風景であります。神社に集まる地域の人たち。神社には赤も白もちゃんとあって、紅白はやっぱり意識されてるんですね。

Shrine on New Year's Day

Shrine on New Year's Day

2013年1月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年3月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』、メリーさんです。季節柄、バレンタイン? かと思ったらそういうわけでもなくって、けど、このメリーさん、めちゃくちゃ可愛いな! 冬仕様メリーさんです。コートの袖のヒラヒラ、トレードマークつきのミトン、帽子も冬物になっていて、いやもう可愛いですね。あのマフラーの柄とかもね。加えて表情、はく息の白さ、けぶるその向こうからこちらを見つめる目には魅せられっぱなしですよ。あとですね、頭、頭、すずめが三羽ふくらんで、ちょこちょこって乗って寄り集まってるの。いやもう、なんだろうこれ、ほんと素晴しい。ものすごいインパクトです。

夢喰いメリー』、本編もものすごいインパクト。エルクレスの攻撃を受け夢路沈黙。その衝撃がメリーにもたらした変化、それがもうね! ジョン曰く、禍々しい鍵束、両の手に黒く変色した鍵をいくつもぶら下げて、エルクレスの攻撃をあっさりとはじきとばし、その腕、脚も胴も、バキバキと破砕していく。しかし、なにがいいといっても、この攻撃、エルクレスをとめるにはいたらない。エルクレスのいうとおり、キレたくらいで俺に勝てるなら苦労はねぇよな、なんですよね。思いの強さとか、気持ちの強さとか、感情の爆発とか、そういう曖昧なことでは決着しないんです。エルクレスの無敵には理由がある。その条件を崩してやらないといけない。メリーのやっていること、それはむしろエルクレスを利するに過ぎず、そんな絶望的な状況をなんとかできるのは夢路しかいない。夢路にも秘密があるわけですよ。エルクレスが不死身である、それと同じ理由で夢路の不死身も納得される。前提が揃いましたね。エルクレスに対し、メリーと夢路がともに戦う。これまでは前哨戦に過ぎなかったということでもあります。エルクレスという一種特別な夢魔と、やはり特別な存在である門番メリー。そして夢路もまた特別である。これからメリーと夢路は、エルクレスの特別を支えている条件を崩してやらないといけない。奴の特別である理由や秘密、それもまたこれから明かされるのでしょう。こういう、きちんと行為行動、おこっていることに意味を持たせようとする運び、ここにひきつけられるのです。

きんいろモザイク』、ゲストですよ。巻頭には、シノ部ニュースレター出張版もあって、カレンの設定画が掲載されていますよ。って、これ、『MAX』読者、気付かなかったりしないか!? さてさて本編、四コマじゃなくてコマ割り漫画ですよ。カレンの提案でハイド・アンド・シークをやることになるんですね。かくれぼでありますよ。学校を舞台としたかくれんぼ、四コマという制約から自由になって、大きなコマ、生き生きと描かれるかくれんぼの風景。また違った味わい、これもまたとてもよいものでしたよ。ゲストということもあってでしょうか、それぞれのキャラクター、持ち味、うまく表現して、って、しのがなんかものすごいぞ。陽子曰く、手強いらしい。気配を消せるのか! 前世は忍者なのか! いやもう、あのカレンの背後に降り立つしのの姿、あれは面白かったし、また可愛いこと、素敵でした。烏丸先生までしっかり登場。ほんと、先生も可愛いの。いつもとは違う見せ方、けれどしっかり皆の持ち味表現されて、実によかったです。こういうのもいいなあ、ええ、また見たい、そう思わされるものありましたよ。

『魔カリキュラム!』、新連載ですよ。ヒロインは悪魔のお嬢さん、阿久マヤであります。人の世界に降りて、人間の負のエネルギーを高める、そうした実習をしているっていうんですね。人間世界を侵略するため、一人前の悪魔になるため、まずは通っている学校を混乱に陥れるのだ! といいますが、マヤさん、わりとあかんたれ? 理科の授業、解剖ですっかりびびってしまっています。学校での彼女の友達、瀬名アラタ、胡桃サワ、橘スイ、マヤのこといろいろ面倒見てくれて、主にサワが気にしてくれている。ええ、大事な手帳を落としてしまって落ち込むマヤを見て、探すの手伝ってくれるんですね。授業をサボって、結果的に一緒に怒られることになっても、それでもマヤを助けてくれる。けっこういいやつら。ええ、悪魔としては落ちこぼれなのかも知れない。そんなマヤ、だんだん皆との仲を深めていくのでしょうね。ええ、マヤの心情、よい感じじゃないですか、そう思うわけですよ。

『ブラックラック』、新連載です。こちらは魔女のお嬢さん。この世にただひとりの魔女、最強の魔法使い。けれどいろいろだらしない、自堕落なんですね。なので主人公、でいいのかな、物語を語る役割担ってる人、コタローが世話を焼いている。魔女子さんは、ええと、固有名が出てないな、魔女子さんでいいや、色小瓶、カロンを集めていて、依頼を受けてはその代償として色をいただいていくというんですね。さてこの物語、最初の依頼はシンデレラですよ。美しい娘シンデレラ、しかし家から出てこない。なぜか? まま母、いじわるな姉にいじめられてるから? いや、違うんですね。ゲームの中に理想の男性を見出して、すっかり三次元を見限って、ひきこもってるんですね。そんな彼女を連れ出して、舞踏会の王子に出会わせる、それが依頼の内容。出会いさえすれば王子を好きになることは、最初からわかっていた。ええ、しあわせなシンデレラですね。どこにも悪い人はいませんでした。ちょっとしたおとぎ話。魔女子さんも、しあわせなシンデレラ、彼女の輝く目の色を手にいれることができて満足。きらきらしたお話です。

少女素数』は、チョコレート作りですね。歌ってるのは、あの有名なCMソング? お揃いのエプロン、シェフの帽子も可愛くて、ええ、チョコレートの温度管理、しっかりしてますよ。素晴しい。さて、この時期にチョコレートということは、バレンタインでありますね。すみれ、ぱっクンにあげるチョコレート、その型がすごく凝っていて、これ、ほんとにあるのかな。あるのかもな。いや、これはほんともらったら面白い、嬉しい、そう思うでしょう。ぱっクンならなおさらです。今回のメインとなるのは、学校での様子でしょう。すみれ、後輩の女の子からチョコレートを貰う。憧れている。そういう気持ちがこもったプレゼントです。ヒロミから敷島へ。ふたりのやり取り、面白いですね。期待しててもよかったのに! さてさて、ヒロミは本命、そこへあえて現れて義理といって去っていくあんず。あんず、天然自然のふりして、決してそうじゃないんですね。そしてぱっクンの家で、すみれと有美ちゃん。チョコレートを渡しにきたんですけど、自分たちをかたどったフィギュア見付けたりして、いやあ、これ可愛いなあ。手にしてるフィギュアがお互い逆になってるのがまたよかった。そして、三人の恋の行方、そのことについても一旦の決着がついたりね、感情動きながらも穏かに落ち着く。そうした子ら。彼、彼女らのらしさなのでしょうね。ところで、驚きましたよ、いつぞやのパンツ、あれがまた出てくるとかまったくの予想外でした。そうして梗子さん、お久しぶりです。で、すみれは兄貴さんへのチョコレート忘れちゃったのね。なるほど、面白い、あんだけお兄ちゃんお兄ちゃんいってた子がね。そしてぱっクン、ちゃんとチョコラモデル組み立ててる。今回、バレンタインデーの風景描いて、楽しい恋のイベント、けれどそこにはこれまで描かれてきたことの結果、変化、そうしたものがしっかりとのせられていたのだな。ちょっと感慨を覚えて、ええ、月日のなかで、少年少女たちは多くを得て、変わり、育っていったのですね。

引用

2013年1月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号、昨日の続きです。

『踊る!アントワネットさま』、よいなあ。アントワネットに誕生日はと聞かれたマリー・ボヌール。偶然といったらよいのでしょうか、明日が誕生日っていうんですね。それでマリー様ショック受けちゃって、マリーは怒らせちゃったと思ったみたいだけど、マリー様は違うんですね、責めているとすれば、お友達の誕生日を知らなかった自分に対して、なんですね。純粋な、優しいお姫様です。しかし、規模が違うわ。相談されたエリザベート。お姉さまが貰って一番嬉しかったものと聞いたら、トリアノン宮殿ときた。おおう、なんか、想像つかんな。どうしたらいいものか、陛下にも相談して、いいですね陛下、ナイスアドバイスですよ。それでマリー様の用意したプレゼント。ああ、これは豪華だわ。はじめて会った時のこと思い出して、まだバラには早い季節にバラ園を作ってしまった。さすがのお姫様。しかし、誕生日を祝おうとするふたりの表情、素敵でした。ほんと、どれほどに可愛らしい人達でありましょうか。

『どろんきゅー』はバレンタインデー。チョコレートを手にした扉絵のふたりが可愛い、といいたいけど、背景が、背景があいかわらずおどろおどろしいな。いえ、それでこそ『どろんきゅー』であるといえましょう。しかしそれ以上に本編がいかします。幽霊からもてもての佐倉さん、っていうんですが、あのストーカー幽霊、あの子の活躍、見事でした。というか、バレンタインをアキちゃんに聞くんだ。いじらしいな。そしてその女子力。というか、牡丹灯籠みたいなもんか? 素晴しかった。というか、いつもそういう感じだったら、佐倉さんも大丈夫そうなのに。って、それでも無理かな。佐倉さんのお母さんの威力、それもまたすさまじく、ストーカー幽霊さえもかなわないのか。またアキの弟、騒いでたところを見られて照れる佐倉さんが実にいい。で、アキのお姉さん、マリお姉さま、この人もすごいな。うん、危険な香りのするお姉さまであります。

『アネナの初恋』、事務アテナが可愛いですね。仕事に追われてぼろぼろになってしまってるアテナ。化粧っ気もない。常に睡眠不足で、まわりから女捨ててるとかいわれちゃって、それを聞いて憤るヴィーナスはいいお友達だなあ。ところで、ヴィーナスってヘパイストスと結婚してましたっけ。覚えてないなあ。ヘラの美貌を保つ秘訣というカナトスの泉、今は凍っている泉を融かすのに火と鍛冶の神の力を頼るというんですね。しかし内気なヘパイストス。アテナは無愛想なヘパイストスに気分を害する、いやちょっと違うか、元妻であるヴィーナスに対する冷たい態度、それについて怒るんですね。うん、いいお友達ですよ。しかしヘパイストスは彼なりの誠意を持って対応している。それはヴィーナスもわかっている。神様たちの人間模様、ってのも変だな。けど、人間臭い神様たちのお話、人情といっていいものか、その機微が描かれて面白い。回を重ねるごとに面白みも増しています。

『メー探偵フワロ』、いつも物騒な事件を御所望のフワロ氏、めずらしくショコラショー、ココアですね、が欲しい、おだやかなこといってると思ったら、なるほどバレンタインです。あさましいおっさんだなあ。レモンさんは、そんなフワロ氏のこと、ちゃんと理解して受け入れてますけど、レモンさんの弟? それとも弟分? ヨシュア君はフワロ氏のことが気に食わない。そんな彼とフワロ氏の出会い、ほんと、面白かった。妄想を覗かれる、レモンさんも含め、もてない金持ちという条件でフワロ氏を思い浮かべる。こうしたやりとりの面白さあり、そしてアーサーに対するレモンさんの恋心? ヨシュア少年はピンときちゃうのね。最後にヨシュア君、しっかりレギュラーとして参加することとなり、なるほど少年探偵団か。一人で団だそうですが、フワロ氏の助手としてより、レモン姉ちゃんとアーサーを監視するわけですね。ええ、面白くなりそうですよ。ところで、ヨシュア・コバーン。コバーン少年。小林少年がイメージになってるのでしょうね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第3号(2013年3月号)

2013年1月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、バレンタイン表紙ですね。マキが涙目でハート型のチョコレートを胸に座り込んでいる。いやもう、美しいお嬢さんですよ。あの憂いぶくみの表情、なにかを訴えようとするかの瞳、見事であります。そして『ピンポン☆ブー』、新連載告知カット、これもバレンタインですよ。『どろんきゅー』、人気なんですね、こちらもバレンタインであります。

『野菜畑でつかまえて』、姉ちゃんがいかしますよ。恋愛で悩んでる姉? 弟として気付かってみせたら、巧妙な手でハンバーグをかすめとられてしまった。ええ、この姉、相当にしたたかです。しかし面白いのはここから。さくら、カカオ豆がないといわれて、違う豆でチョコレートを作ってみせる。意地なんでしょうが、できたのは羊羹。あかんやないですか。ステップアップさせてシベリア、ほんと、若くして年寄り、そんな子であります。しかし今回、バレンタインなんですが、恋愛的事情があちこちで盛り上がってる? モモにホットチョコレートを渡す小姫の可愛いこと、って、これも小豆か。そして姉ちゃんの恋愛、みのる。よろしかったなあ。そしてモモとさくら、それもまたいい雰囲気に? と思ったら、おいおい姉ちゃんの仕業かよ。したたかな姉ちゃん、けどちょっと殊勝? 健気で可愛い姉ちゃんでした。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、こちらもバレンタインの話題ですよ。バレンタインってなにかと聞くありすちゃんに、シビアな回答してみせる春菜。うん、こういうところ好きですよ。宇宙に対するロマンがある、そうかと思えば変にさばけたところがあったりして、こういうのがですね面白いというか、好きなんですよ。見た目も仕草も可愛いのに、部屋の飾り付けも可愛いのに、その片隅にはやたらあやしい宇宙人グッズがある。ミチコのつっこみ、その後ろで矢印ついてるふたりとかね。いい味わいです。クッキーを作って、星形にといったら、球形にしてしまうのがありすちゃん。それからゆせですね。グレイぬいぐるみを抱いてしあわせそうな春菜が素敵。ありすちゃんとゆせの目的? いろいろ振りもあるっぽい。そしてありすの星形クッキー。生焼けか! そうだよなあ、そりゃそうなるよなあ。面白かったですよ。

『まいにちが島もよう』、ゲストです。夕美と暁美、ゆうみ、あけびと呼ばれてますね、この姉妹が田舎暮らしすることになって、ゆうみの発案。見れば、里帰りなのかな? 島に帰ってただいまお父さんお兄さんっていってる。兄? 陽作のこと覚えてるかどうかみたいな話が出てくるあたり、幼ないころに別れ別れになって、ものすごく久しぶりに再会とかなんでしょうか。いろいろなんかありそうですね。田舎にちょっとへばってみたり、それでも一緒だと楽しい、面白いといいあってみたり、地味ながらも語るものある、そんな感触です。

エッセー企画は「ドッキドキ☆バレンタインの失敗談」。参加者は師走冬子、水森みなも、しまだ、藤島じゅん、ナントカ、沼江蛙であります。師走冬子のむかしばなし。なるほど男前なのだそうです。なんだろう、さばさばしててかっこいいなあ。手作りチョコ、その失敗談が続き、後は手作り風詐欺とか、すっかり枯れてしまった今、とかでありますよ。しかし、チョコファウンテンのガブ飲みって、絵面が酷いっす。そしてまさかの鳥獣戯画。いかすなあ。兎の編集さんが可愛いです。いかすなあ。

『趣味じゃない園芸』は冬の動物の話ですよ。って、動物園じゃないのに? 餌を求めて野生動物がきそうっていう、そういう話題で盛り上がっています。けど、実際に野生動物と人との遭遇、それが問題になってる昨今、蘭々のサルとの遭遇もありえない話ではなさそうな気がします。さて、ガサガサ音がする茂みを調べにいったら、園長が猫とたわむれていた。って、猫、嫌がってるやん。そして赤い実、鳥が食べにくる。それで鳥目当てのお客さんもくるから、野鳥を呼び込んだらどうだろう。雁の話は、なにか聞いたことがあるような気がしますよ。そうかあ、覚えてやがるんだなあ。そして最後にちょっと時節ネタ、バレンタインも語られて、って、全然はなやかじゃない! むしろ男性陣の女子力が光る。うん、化粧水とかもばりばり作って美しくなってましたよね。ええ、完敗の蘭々。安心の落ちでした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第3号(2013年3月号)

2013年1月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号、昨日の続きです。

『コスプレの神』、中古衣装屋さんにコスプレ衣装を見にいくというのですが、こういう店、あるんですね。昔のアニメの衣装がたくさんあるといって、すごく喜んでるしず。とうかはさすがというか、やたら詳しい、って、それ中年に差し掛かろうというくらいのラインナップじゃないかあ。闘仙学園だからタ行で衣装を探していたら、それバトルアリーナと読むらしい。うん、こういう話、ありますよね。あと、いろいろ元ネタがうかがえる胡散臭いコスプレもたくさんあって、面白かったです。気にいったネタは、いおの裁縫の技術ですよ。得意になった理由が、もうね、服を身にあわせているうちに得意になった。すぐ大きくなるからと大きめの制服を買ったのに、結果的に自分でお直しすることになった。ええ、地味なんですけど、面白かったです。

√中学生』はマラソン大会。体操着、萌えの巷ではブルマやスパッツが人気ですが、私は長めの短パンが一番可愛いと思います。うん、こういうの。さて、月まわりの面々、皆運動が苦手なんですね。例外はアルネ、琴の申し出、アイスにつられて走る走る。うん、さすがなんだけど、本来の任務を忘れてる。その残念さ、大変に魅力的と感じますよ。最後にバテバテの鞘ちゃん。あのへばり具合、いやもう、最高に魅力的でした。可愛いなあ、もう。

『せなかあわせのプリズム』、ふたごのお嬢さん、江戸塚小栗と小巻の姉妹、転校してきて自己紹介、いきなり大阪からきたとか大嘘ついちゃう小巻。どうも妹が曲者っぽいですね。クラスの女の子、リカと鈴蘭、仲良くなりまして、鈴蘭、すずですね、驚くほど素直なお嬢さんです。このふたり、幼なじみ。対して小栗、小巻のふたりは、転校を繰り返してきたから幼なじみとかいないっていうんですね。小栗、幼なじみへの憧れを語り、夜、小巻がそれが寂しいと泣く。小巻、にぎやか、元気、そんな子かと思ったら、意外にナイーブ。こうした多面的なところ、よさそうかも。ええ、意外な側面、表情、期待できそうに思いますよ。

ふわふわ科学』。ミソラの財布が大ピンチですってよ。そこにチエから助け船ですね。ウチでバイトする? 町の電気屋さん、槙島商店でお仕事ですよ。しかし、店番してるチエちゃんのお出迎え、可愛いなあ、実はこの子大好きなんですよ。若干謎めいて、人食ったところもある女の子。クールな目付きも素敵です。で、そんな子がエプロンして出迎えてくれる。おお、テリブル、ですよ。ミソラが労働力として駆り出された理由、判明です。ご近所さんからテレビと蛍光灯の回収をする、ええ、力仕事ですね。回収の途中、蛍光灯をすっぽりかぶってしまったサツキに、チエのいう切るしかない、もう最高です。今回のトピックは、電気屋さんの日常、ではなくて、リサイクルですね。蛍光灯は水銀を使ってるからちゃんと処理しないといけない。またレアアースも使われてる。蛍光灯やモーター、ヘッドホンなどの磁石もレアアースを使ってる。レアメタル、レアアースの区別についても触れられて、またこれら希少な資源を長く使っていくためにリデュース、リユース、リサイクルを意識しよう、などなど。科学的な知識だけではなく、そこから発する社会のこと、広がりがあって、読みごたえありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第3号(2013年3月号)

2013年1月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号、昨日の続きです。

三種のジンギ!』は、なんと洞窟探検者ですよ。扉の楓美さん、とても素敵です。さてさて、今回の依頼はミステリ研から持ち込まれて、芦澤碧さん。蜂の巣とともに見付かった旧資料室の隠し部屋。なんと、あの資料室、隠し部屋以外にも秘密があるというのですか。隠し通路。と、この相談受けてる途中から楓美の様子がなんだかおかしい。ええ、もう知ってたっていうんですね。隠し部屋で興味を持って、資料探して既にあたりをつけていた。碧は碧で資料室の鍵もすでに調達していて、なんだろうこのとんとん拍子、テンポよく進む、その感覚、気持ちよいです。さて、間取りから楓美があたりをつけて、お兄ちゃん由来の知識でもって乙女が隠し扉を開く。うん、いいコンビネーション。体操着に着替えていよいよ潜るというんですが、おや、楓美だけブルマだ。さすがですね。物怖じしないいろは、あの謎の鏡、あれはミステリ研じゃなくオカルト研の分野ですよね。そして、謎の先輩に出会って……。結局この隠し通路は秘密にされることになったのですが、ちょっとした不思議体験? そして七不思議。見事な小冒険、皆がそれぞれの持ち味で問題を解決しながら進むというの、そのチームワークもまたナイスでありました。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』。あらすじ、そして人物紹介見るに、おや、これは椿さんから晶に主人公のたすきが渡された、そう理解してよいのかな。とその晶さん、浅見さんからノートを渡されて、そうしたらなんとポエム帳。いかすなあ、浅見さん! 次から次へと、新しい扉を開き、未知の浅見さんを見せてくれる。素敵やわ、ほんと素敵ですよ。晶さん、浅見先輩の深みを知り、そして椿の真摯さを知る。なるほど、晶が意外と評されたのもそうでしたが、今回は人の意外さがテーマなのかも知れないですね。さて、椿が晶に主人公のたすきを引き継いだように、椿は安食先輩からバトン? 根性注入棒? を引き継いで、ああこの漫画はこうして繋いでいくということを本当に大切にしていると思います。昨日の自分から今日の自分、今日から明日の自分へと引き継いでいくもの。仲間が縦に繋がっているという駅伝に、そしてこうして部活において役割りや責任が引き継がれていく。晶のいう努力を結果に繋げるってのもそうなのかな? 人ひとりではない、仲間や先輩後輩、友達、家族、そうした繋がりの意味価値、それが光ってるなってつくづく思わされる、特にこのところは色濃い、そう感じているのでした。で、浅見先輩のポエム帳、2巻とかあるんだ。この人の場合、この年頃限定の恥ずかしい行動とか、そういうのじゃなさそうなのが凄いですよね。堂々としてる、その姿に憧れ感じます。

『こっち向いてマカロン』。男性が苦手という女の子、美園彩が洋菓子店でバイトしようと申し込み。そこで出会った美少年、君塚初峰にドキドキさせられる、というんですね。この店のスタッフは、なんかいい加減そうな店長に、ウェイトレスの立花薫。パティシエ見習いの大島万里。以上かな? で、彩と薫で初峰を取り合う? いや、そんな過激な風ではなかった。でも、恋心のライバルになるんですね。しかし初峰、実は女の子。対して薫が男の子。いろいろ混乱しながらも、初峰に釣り合う女性になるべく、ライバル薫とともに乙女を磨く、そうしたコメディ。にぎやかさ、華やかさがあって、よい感じでしたよ。

Free!』、クリスマスですよ。トモエの家でパーティ、皆で集まるのですが、そこで出会ったトモエの妹、髪切った? 姉妹よく間違えられるんですね。妹こずえ、眉毛の時に大活躍でしたよね。いい子、可愛いお嬢さんです。さて、トモエのお母さん、ものすごくたくさんの料理を作ってる。さすがのトモエですよね。がんがん食べるわけですね。さすがといえば、トモエは中学くらいまでサンタクロース信じていて、そこからキスカちゃん、ミサキ、アトリのエピソードに繋がっていく。うん、アトリは実にらしいです。パーティの楽しみプレゼント交換も、いい感じ、面白かったですよ。ミサキはプレゼントの費用を捻出するのにいろいろ努力していて、しかしそれが伏線とは予想外でした。キスカのプレゼントはテディベアなんですけど、これ、アトリはがっかりしてますけど、きっと結構な値打ちものですよ。そしてミサキの元に帰ってきた自作サンタ衣装。ミサキはどうするんだろう。なんかむくわれない子だなあ。健気でいい子なのになあ。でも、おかしくて面白かったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第3号(2013年3月号)

2013年1月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。冬の装い、ひとつのロングマフラーをアリス、しの、カレンが使っている。寄り添う三人、とても可愛い。中央のしのに、左右からアリスカレンが寄り添うんですが、アリスは目でしのを見やり、カレンは背をもたせかける。ふたりそれぞれのあり方、それが違ってとてもよい。衣装も三様、ちょっとずつ違うその着込なしに、その個性見えるようで大変よいですよ。

きんいろモザイク』は嘘がテーマ。見事に騙されるあややを導入に、本編は陽子の弟妹が大活躍であります。嘘吐きで有名なんですって。そんな空太、美月がお姉ちゃんの学校にやってくる。可愛いふたり。編入してきただなんて、流れるように嘘を吐き。いろいろしたたかなところ披露した後に、姉ちゃんのことなんて好きじゃないなんていっちゃって、本当は鍵を忘れて家に入れない、心細くてお姉ちゃんに会いにきた、その照れ隠しなんですけど、姉ちゃん、わからないのね。その弟妹の様子に綾がやたら共感してるのが面白かったですよ。自問自答とかね、もうね。しかし、弟妹の嘘吐くのって、かまってもらいたいんですね。そういうところは、可愛いなあ。私服陽子も可愛いです。

ご注文はうさぎですか?』は、あらリゼ、千夜、青山さんが看護師さん? どういうことかと思ったら、ココアの様子がおかしい! ちょっと腰低くしてくださいでファイティングポーズとるココアが、もうたまらん可愛さなのですが、熱ですよ、熱。なのでお休み。千夜の謎の民間療法に、しっかり看病リゼさんですよ。あの銃構えてるリンゴうさぎ、あれいいなあ。めちゃくちゃ可愛い。ベレーを残した皮で表現してるのが最高です。うなされてるココアに動揺するチノも、ほんと、心から心配してるとわかる。同じく風邪ひいたシャロを看病する千夜、こちらも大変そうで、けどそこで深まる気持ちもある。うん、大変よかったです。しかしこの作者のいいのは、可愛くて、ふわふわした、そんな印象のある漫画のベースに、かっちりした理がある。千夜のいう思い込み効果、それに対するシャロのつっこみ。おたふく風邪をもらって免疫とかいってる子らに、リゼの予防注射しろというお叱り。うん、今まであえていわなかったけど、この作者のこういうところ大好きなんですよ。構成云々にしても、こうした視点にしても、同じところに発する持ち味だと思う。人情もある、可愛さもある、そこに理論理屈もあるという、そのバランスが好きなんですよね。

『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』はリア充カップルがクッキーづくりだそうですよ。そこに招かれるふたり。クッキーだ、おうちデートだと、うるさい亜梨香、よいですよ。みすずの家を訪れる亜梨香たち。そこで語られる昔の話、倉庫ですの? もう最高やな、この子。語られるみすずの弟の存在。護に懐いてるそうですね。いやほんと、今後に期待されます。しかし、今回も亜梨香のハイテンション。素晴しかった。ラムネ野郎を必要以上に敵視。ドーナツ作るとか、やるなあ、哉ちゃん。対して亜梨香は、甘いだ、リア充お菓子屋さんだ、名言続発で、ほんとこの子、すごくいい。どれほど可愛いのか、ですよ。

『ホームメイドヒーローズ』、お家がヒーロー戦隊というお嬢さんが主人公の漫画でありますよ。けれど、冒頭いきなり、あたし達家族がヒーロー戦隊を目指す必要はあるのか、疑問を呈しているっていうんですね。ヒロイン、麻凜。リアリストの妹真白に、やたら暑い、失礼、熱い兄、烈人。なるほど、兄がレッドで、妹がホワイト。ヒロインはマリンだからブルーなのかな? これ、言い出したのお爺ちゃんなんですね。息子、ええと麻凜たちの父ですね、が見ていた戦隊ものに感銘を受けて、いつかはこれをと思った。それで作戦指令室作ったりするんだけど、変身とかロボとかは無理、さすがに現実的な範疇での活動にとどめているみたいです。で、この活動、実に役にたってる。麻凜の学校であった避難訓練。予想外の事態に先生が戸惑う始末。けれど事前にシミュレーションしてたために麻凜は終始冷静で、見事に避難完了。ええ、こういうしっかり人が機能するところ、この作者の持ち味だと思います。面白い。ところで、小絵ちゃん、懐かしいなあ。大きくなったねえ。

『R18』、ああ、これ前から思ってたことですよ。名前のことです。キャラクターの名前、知ってる人のだと困るっていうのね、自分の母の名前はちょっと珍しいものだし、父のもなかなかこうしたゲームのキャラクターに使われそうなものではないから、その点安心、とはいえ、最近主人公が知人と同じ名前ってのがあって、ちょっとなあ、みたいに思ってたとこなんですよ。作り手側も同じこと考えて、配慮してくれてたんですね。それがわかって、なるほど悩みは同じか、なんだか面白かったのです。そしてタイトルのこと。最近のラノベ風とか、ゆるい四コマ風とか、そしてエロゲ風。今やそのどのパターンも実際に使われてますよね。これは出てこなかったんですけど、独特のジャンル名とかも話題になることあって、こうしたところでいろいろ工夫をして、埋没しない、人目を引く、面白そうと思わせないといけない。ほんと大変だと思います。実際、タイトルのインパクトで一気に知名度あげるとか、あるみたいですもんね。こうした苦悩、ってほどでもないかな? 工夫、なるほどなるほどと面白く読みましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第3号(2013年3月号)

2013年1月18日金曜日

『まんがタイムファミリー』2013年3月号

『まんがタイムファミリー』2013年3月号、昨日の続きです。

『妖こそ!うつつの分校』、山奥の分校に着任した教師、間榎甲兵を待っていたのは、妖怪の生徒たち、妖怪の教員たちだった、っていうんですね。しかし、さすがですよ、驚きの状況を前にして、まったくといっていいほど歩み寄らない間榎甲兵。うん、そりゃそうだろうと思う。生徒たちには寄るな触るな、ばっちりしっかり動揺して逃げ腰。うん、これが普通だと思う。一つ目の校長にも説得されるんですが、騙されたと嘆き、一旦は自分の境遇を受け入れたと見せかけながらも、夜を待って逃亡をはかる。この甲兵の行動、それがよかった、そりゃそうだろうなあ、うんうんうなづくようにして読んで、面白かったです。でも、逃亡は失敗。ばっちり学校にとりこまれてしまいましたとさ。めでたしめでたし、ですね。ええ、いよいよはじまる学園生活、どんなものになるのか楽しみですよ。

『春夏秋冬こよみの献立』、ゲストです。甘味屋の店長になってまだ3ヶ月のお嬢さん、春夏秋冬こよみが主人公。春夏秋冬で一年だから、ひととせ、ですね。しかし、この甘味屋がはやらない! 客がこない、しーんと静まりかえった店内で、だらだら脂汗流しながら自分には向いてないことを実感してるというんですね。うん、これはすごくつらいと思う。どうしよう、店がつぶれるぞ、ほんといたたまれないものがあると思います。さて、そんな店に古山懐なるお嬢さんやってきて、バイトに応募してきたという。まだここまで状況が悪化すると思ってなかった頃に出していた募集、それに応募してきたっていうんですね。明るい女の子、ネガティブなこよみとは対照的で、このふたりがうまくバランスとりながらの細腕繁盛記になるのかなあ。第1回は、まかない、七草粥を食べまして、いろいろ七草粥のいわれを説明してくれる。祖母が教えてくれたっていうのですね。このお婆さんが前の店長だったのかな。最後まで読んで、もしかしたらこれまかないを食べる、そんな漫画になるのではないかと怖れています。お客がこないと店がつぶれちゃう!

エッセイ企画ですよ、「オススメ防寒対策!」。参加者は山田古都子、おーはしるい、光晴ねね、G3井田、さかなこうじ、鴨鍋かもつです。湯たんぽ愛用から、重ね着、冷水、キャンドル、紅茶、下着からの防寒と多種多様って、G3井田氏、女子力高いな! キャンドルなのか! それにしても代理の可愛いこと! 湯たんぽ、重ね着は私もやってますよ。というか、重ね着しないと部屋の中でもきつい。部屋のあちこちに毛布があって、常にかぶっているという有り様です。風呂からあがった時に冷水というのもやってますね。わりとポピュラーなんですね。紅茶も飲んでますけど、一時期はこれに生姜をいれてましたね。ここに紹介された対策いろいろ、組み合わせてみてもよさそうです。けど、自分の場合、キャンドルは出火の危険が! 試せない。松明はなおさらです。

『地味なコ、派手なコ』、素晴しいよ。西條サン、派手な子というか、ちょっと変わりもの。人一倍目立って、そして意外にも純情。いや、ずっと純情ですよね。好きな人の好みにあわせたい、その一心で地味になりたいっていってるんだもの。その西條サン、バレンタインにチョコレートを贈りたい。けど、受け取ってもらえなかったらどうしよう、怖くなって、渡すことさえできなかった。いじらしいなあ! なんて健気なんだろう。ほんと、臆病だなんて、弱虫だなんて自分のこと責めますが、けどその怖れる気持ちを知ってるということ、それは気持ちの深まり、西條サンの人としての魅力をいや増している、そう思うのですね。ほんと、落ち込む西條サン、彼女を元気づける千草、いいですよ。ほんと、この漫画はいいですよ。

『2倍まもります!』も、面白かったです。右、告白される。左佐、酷いこという。バレンタインデーのエピソード、公平がちっともモテないとか、恋愛についてものすごくネガティブとか、かと思えば左佐、右にすごくかわいいと自然にいってしまう。うん、過去の公平の恋愛事情はどうかわからんけど、現時点においてはそんな悲観するようなことないよね、という話。左佐と右からもらったチョコレート、人生初というそれを、神棚に飾ろう、写真を撮っておこう、いやもう、愛すべき人だな。なんかこの人がすごくよいですよ。

『かしこみかしこみ』もバレンタインですよ。可愛いお嬢さんがムクにチョコレートをプレゼント、ってこれ予行演習なのか。アリサのお願い、バレンタインチョコを渡す練習をしたいというので、まずはムク、次いで橘が練習相手になるというのですが、どうもうまくいかないんですね。しかし、この神社、いいスタッフが揃っています。ツンデレ、大人っぽい、ドジっこ、それぞれの渡し方をレクチャーし、さらにはチョコレートを作る教室までやってくれる。山椒、有能だなあ。で、結果的にうまくいったのね。ほんと、そのお礼も、またチョコレートを喜んで大切にするというムクも、なんかみんなしあわせそうで、このほのぼの、大好きですよ。

で、目次四コマです。『つながれ!黒電話ちゃん』。なんと、黒電話擬人化です。帰ってきたら、黒電話が小さな女の子になっていた……。なるほど、黒電話っぽいデザイン。髪が受話器になってはずれるのか。自分がおかしくなったのではと心配してとった受話器、それを電話自身が切る。なるほど、面白くなるものと期待しますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第3号(2013年3月号)

2013年1月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2013年3月号

『まんがタイムファミリー』2013年3月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』をメインに、雪の日ですね。カツ代がアヒルの雪像、作っています。座り込んでの作業、手にはミトン、耳にはイヤーマフ、暖かそうにしていて、いい感じですね。そしてもうひとつ、『ココロ君色サクラ色』、葉介が小春に小さな雪だるま渡しています。愛が溢れてますね。

『ひかり!出発進行』、よいなあ。ボランティア駅長やってる能島ひかり。話題づくりに、一日一本決まった電車にお見送り。構って欲しいんだと図星をつかれて照れてるひかりが可愛いですね。さてさて、バレンタインデーですよ。男性に大人気のひかり、写真撮影会の様相呈してまして、なにごとかと思えば、話しかけるとチョコレートもらえるという。しかし彼ら、メインはばっちり電車という鐡の人々。その鐡の様々、それが面白かったです。そしてひかりのチョコレート。ひとりひとりを思って、ひとつひとつが特別に用意されたプレゼント。いや、もうほんと、なんだか気持ちがあたたかい、そんなエピソードですよ。最後にふたたび戻ってきたお見送り、あれもいい落ちになってました。そうか、テレビに出たいんだ。

教師諸君!!』は、西名先生の気になる季節イベント。2月のイベントというのですが、はたしてそれはなんなのか。祈年祭、伊勢神宮の式年遷宮というんですが、これ、大工技術の保存という意味でも重要らしいですよね。そこで遷都についても触れられて、神事の関わり。マヤの都市なんかにも飛ぶ。すごいぞ、ワールドワイドです。で、この中南米からチョコレート、バレンタインにも話は流れて、驚きの展開でした。しかし、色気のないバレンタイン。実によい感じです。最後に触れられた3月、年度末の大イベント。これは学校行事のことなのか、それともまた違ったものなのか。振りになってるんですよね、これ、多分。この続き、どういう風になるのかなあ。楽しみですよ。

『うのはな3姉妹』は、おおお、南田くん、頑張りましたね。どうしても桜と同じ大学にいきたい。その一心から、あらゆる可能性に対応できるようオール5を突き進む彼。いや、もう、健気です。一方、桜は体育以外はオール3だというんですけどね。しかし、今回の南田くん、桜が豆腐屋やるなら俺も手伝う、ダイレクトに気持ち伝えんと頑張って、実家のスーパーマーケットはどうする? 父に対しても、きちんと思いを伝えていく。なんか、すごいぞ、見違えたぞ、南田! ほんと、見違えましたよ。落ち込む桜を元気づけようと頑張る。悩みがあったら聞く、桜の側には俺がいるぞ、しっかり気持ち伝えましたよ。かくして進路も決まって、ええ、ふたりのこれから、うまくいったらいいなって思いますよ。頑張りたまえよ、南田くん。そう思わないではおられませんよ。

博士の白衣女子攻略論』、おお、しっかり仕事のお話だ。ちょっとシリアス風味もまじえて、基本はコメディ、楽しく科学の現場のいろいろ知ることのできるという魅力満載、あとイジられる白銀くん、あれやっぱりちょっと嬉しいのかな。うん、嬉しいんかも知らん。そんな感じがする。そして、職場に響く謎の音。エーテルが気化して瓶の蓋を飛ばすというんです、なぜそんなことになってるのか。エアコンの吹き出し口動かしたから、というんじゃなくて、忙しさのために試験済みの器具が出しっぱなしにされていたから。で、これら一連の出来事がちゃんと最後にまで繋がるんですよね。細菌の検体がひとつ行方不明。丹沢さんが2日前に受け取ったきり、置きっぱなしにされていた。2日たった検体はもう使えない。それで丹沢さん落ち込んで、でも再発注で済みました。あの、肩すかしのとこの丹沢さん、ちょっと可愛かった。でもミスはミス、ミスの原因になったのは急がしさのためだろう、人手が欲しいという話になって、ということは、新しく誰かが採用されたり異動してきたりするのかな? なにか新しい動きが見られそうで、これはちょいと楽しみですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第3号(2013年3月号)