2011年6月30日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年8月号

『まんがタイムオリジナル』2011年8月号、先日の続きです。

『恋は地獄車』。冒頭から千歳がやたらめったら可愛いなあ。恋する乙女であるのですが、なんせ経験が乏しいものだから、あの姉に相談する。しかし、この姉、ひどいよな、来歴が。若いころから、どんだけ不憫なだろう。今つきあってる男はヒモで、どうしようもない男だけど、まだ殴ったりしそうにないだけましなんかもなあ。そんな風に思える不憫さです。しかし、これだけ男運に恵まれない姉にして、妹の恋心が理解できない。実際、後藤さん、どこがいいのかとかわからんものなあ。警戒心にしてもさ、過剰すぎる、どんだけ用心深いんだ、といった、そうした様子はナイスですけど、こういうのを見て、知って、それでも消えない千歳の恋心もすごいですよね。そして、もっとすごい高橋くん。後藤さんに真っ向対決して、これはなにか面白いことになってきた、そういわざるをえない展開です。いや、ほんと、高橋くん、いいわあ。

『お茶の間クエスト』は時事をとりいれて、けどゲームはやめない。いや、ほんと、これでいいんだと思うんだよ。無理しない範囲で、できる分を節約すればいい。そして明らかになる遊の所有ゲーム機。これはすごい、で、ちょっと羨ましい。全機種振り返りとか、マニアの楽しみでありますね。そして、いぶきとの勝負。これもゲーム機が次々変わっていってて、もうふたりともどんだけゲーム好きなのか。この完全にゲームで身を持ち崩すタイプのふたり。それがもう見ていてたまりません。

『社長サマは無計画』、終わってしまいましたね。最後は真琴ちゃんの就職について。成田がどうしても引き止めたい。そういった感じびしばしで、いやもう好きなんだろうなあ。社員全員で話して、経費削減して人件費捻出して、それでしっかり働く真琴の姿。実にいいなって思います。そして真琴も成田のことまんざらでもないのかな? 結局この顛末は、社長の趣味を満足させるものだったように感じますけど、みなが仲良く、しっかり働けてる、なんてところは理想の職場かも。そんな風に思えるんですね。

『深読みコミュ』は、SNSのコミュニティのエピソードを紹介する、といった体裁で、考えすぎて失敗する人たちを描いているんですね。地味な絵柄です。ちょっと無理矢理っぽいネタもあるけれど、考えすぎてどうやら誤ってしまったらしいバーテンとか、裏目に出るわんことか、そういうのは、なんだか気持ちがわかるようで面白い。で、SNSのコミュニティという設定は最後に回収されて、なるほど、考えすぎて黙り込んじゃうのか。ちょっと懐かしい、そんな印象もある漫画。最近の読者にうけるかどうかはわからないけど、こういうテイストもあって欲しいな。そう思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第8号(2011年8月号)

2011年6月29日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号、昨日の続きです。

inote! — アイノテ!』、最終回でした。って、ああショック。結構好きだったんですよね。だから当然単行本も買うわけで、そうしたら京都大原三千院が舞台のモデルとあって、おお、そうなのか、いろいろ調べて、この漫画持って三千院にいくのも面白いなあと思っていた。だからこそこれは残念で、いや、ほんと、『inote!』好きだった、ここにはっきりといっておこうと思います。そして最終回。帰ってきた母に、アメリカにいこうといわれる。ななせ姉ちゃんもその気になって、でも、これからの展開が意外で、ああ、私もちえ同様に騙されていたのか。あの夜景。京都ですね。京都市内たって都会というにはちょっと規模が小さすぎる、そんな街なんですけど、お母さんのかつて抱いていた都会への憧れ、そしてちえの田舎への愛着、違っているのは面白く、けど今はお母さんも田舎のよさを思ってる。いい会話だったなって思ったのですね。大山鳴動して鼠一匹、そういった感じもある今回。けど、わいわいぎゃあぎゃあとにぎやかに騒がしく、けどあとにはいつも見知った友達、家族との語らいあって、このただ今あること、それが好きという感覚。それはすごく魅力だと思うのですよ。

『もこもこBOX』、扉のカッチがすごくいい。美少女なんだけど、本編四コマではこんな感じにかっちり美しく描かれること少なくて、けどたまにこうして頭身高めに描かれると、ああ、もう素晴しいですね。いや、おそろしいほどの美少女です。で、本編はシェプ先生の遅刻。けど、生徒たちは慣れっこなのか、各自ちゃんと行動するっていうのがいいですよね。それでシェプ先生、二度寝するんだ。ある種の達観を感じさせます。そして動物たちの世話。ああ、これはいいわ。鳥に懐かれるラビ。カッチも好かれてるんだけど、あのしっかりやれっていわれちゃうのね、それで慌てて掃除したり、ついには怒ったり。いや、ほんと、こういうのが好き。そしてキューちゃん池に落下。なるほど、前回のエピソードですよね。で、突然出てくる有名なネッシーのイメージ。あれは笑った。で、そして最後のコーラがオシャレになるっていうのを8コマ使って描く、ほんと見事でした。なんでもないことばかりなんだけど、ほんと、すごくよかったです。

『Felice』は玲亜の学校の文化祭に皆でいくというエピソード。着ぐるみに喜ぶ凜はいいなあ。あみぐるみにえらく反応するとかね、こういう気持ちがシンプルにストレートにあらわれるところ、すごくいいんですね。そして玲亜のクラス。友人にそそのかされて、うっふー…とか、慣れないことしてるとこ見られて、えらい恥じてしまって。ほんと、玲亜をかこむ友人たち、いいキャラクター。その関係もいいですよね。でも、灯里はそんな様子に嫉妬するのか。難しい娘です。そしてあみぐるみ。不器用な凜、あまりうまくできなかったけれど、それを交換しようという灯里、いらんこというけど、いい友達だなって思います。で、最後のページの友達と一緒の玲亜、対してクラスでやること、正直よくわかってないというふたり、なんという対照でしょう。いやほんと、なんかわびしくて、けどそれもまたよいふたりです。

ねこのひたいであそぶ』は冬の日。ああ、いいなあ、暑くなくて! 最初は苗と美紀ふたりのところに、綾音が合流。この寒さをしのごうという美紀の発案、そいつにやられて、ゼエゼエいってる苗に綾音がいい感じで、特に綾音。目がぐるぐる。その後、缶蹴りになだれこむんですけど、綾音の戦略。そして、ここで合流した羊子の戦略。それぞれ違って面白い。羊子、策士だなあ。この遊びの風景。もともとは暖をとるためだったけれど、それぞれ皆が知恵を出して楽しむ、またその途上で違うものに興味を持つ。そうした様子が本当にいいのですよ。楽しむ、そうしたことが本当によく描かれている。とてもよく伝わってくる。もうほんと、たまらないです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第8号(2011年8月号)

引用

  • 門瀬粗「Felice」,『まんがタイムきららキャラット』第7巻第8号(2011年8月号),184頁。

2011年6月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』、ユー子とるんちゃんですね。梅雨の風景でしょうか。突然の雨? 降られて濡れてしまったるんちゃんをユー子が傘の下に誘った、そんな風景みたいです。しかし、なにかふたりとも不思議と大人びて見えて、とりわけユー子さん、いいお姉さんだなあと思う、そんな表情なのですね。

で、今回も付録がついていまして、それは眼鏡ふきなんですが、いやしかし、なんで眼鏡ふき? 実用品なのは悪くなさそうだけど、皆が皆、眼鏡かけてるわけじゃないしなあ。なんて思ってたら、わお、眼鏡ふきのイラストが眼鏡ときたか! とまあ、これはなかなかよいものではないかな? いや、まあ、私はこれを実用に供することはないでしょうから、実質イラストですよね、イラストです。

Aチャンネル』は前回に引き続き、上級生組が出会ったころの話。前回は受験、今回は入学からの数日といったところですね。ナギがメイン、彼女から見た状況が描かれている、そんな風なのですが、冒頭にて明かされる彼女の靴下の出どころ。おおう、これは驚きました。まさか、こんなだったとは。しかし、このまだ相手のことを知らない時期の話、結構酷い判定くだしたりしてるのね、なかなかにシビアで辛辣で、そしてユー子の笑顔に陥落する眼鏡ふたり&その他。面白い。この新鮮さ。魅力をいや増していますよね。ナギのつっこみに関する感想、トオルに対する誤解などもいやほんと、これはすごく面白かった。過去を振り返りつつも、はじまっていく、そんな瑞々しさに溢れた回でありました。

『セカイ魔王』は、なんだかいよいよ物悲しくなってきた、そんな状況がナイスですよ。魔物が共食いすることでレベルアップするとわかった。それは遅々としたものだけれど、勇者のレベルアップはそれにさえ追い付かないときて……。で、前の魔王の頃の生き残りもあらわれて、わりとまともそうなのがいるかと思えば、なんともいえないのもいるようで、そうか、基本的にヘンタイなのか……。ほんと、これはいかに新魔王に気苦労を負わせようか、そうした漫画になってきてますね。いや、ほんと、それで面白いのだから、ほんと魔王様、わびしいです。

『ひなりな』、ゲストです。新入生白河陽菜は、いとこの白河梨菜のことが大好きで、新入生代表の挨拶で、手を出すなと釘をさす、そんな始末。かくして、陽菜は梨菜のまわりにいる人間に嫉妬したり敵視したり、具体的にはすみれに対してなんですけど、ほんと、常軌を逸した好き具合。そんな陽菜にも友達といえそうな人ができそうなんですけど、陽菜本人は梨菜だけが重要で、けれど梨菜はそんな陽菜のことおかまいなしで、普通に皆に平等にふるまって。こうした過剰な気持ちを受け入れつつも、決して受け付けてるわけじゃないといったすれ違い。ここに重点がきそうな感じです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第8号(2011年8月号)

2011年6月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年8月号

『まんがタイムオリジナル』2011年8月号、発売されました。表紙、メインは『ラディカル・ホスピタル』から山下さん。驚きの表情。なんと、しっとり色っぽいお姉さんですよ。浴衣、手には金魚の柄のうちわを持って、一方の手を耳の後ろ、髪をそっとなおす、その仕草が魅力的。これは、まさに山下ナースの新境地、そう思わせるなにかがありますね。他には『よゆう酌々』の女将さん。『満開!Sister』のふたり、そして『らいか・デイズ』らいか。皆それぞれに浴衣を着て、そのどれもが違って魅力的。あ、そうそう。右下には水たらいに足つっこんですいか食べてる榊医師と、どこかで見たような猫のカットもございます。

『よゆう酌々』、面白いですね。戸田さんが引き抜かれる。いなくなってしまうかも知れない。そんな状況にいろいろを思って、けれど決して言葉に出さない、いや出せないのか、女将の煩悶する様子。ちょこちょこ話を振ってみたりして、様子をうかがったりして、ちゃらんぽらんな人だけど、決していい加減ってわけでもないのな。意外といったら失礼だけど、ちょっと意外でした。で、戸田さんの置かれた状況っていうのも。この漫画の面白いのは、こういう人の思惑が、こそっと気の利いた描かれかたする、そこだなって思わされるできでした。

『ゲンセンカラン』、ゲスト3回目です。元気な新人仲居からんのどたばた仕事もの。元気でダイナミック、ちょっと無茶なからんの活躍というか、やりすぎというか、そうした仕事ぶりも面白いんですけど、この彼女が他の仲居と一緒に働く、その様子がすごくよかったんですね。他の仲居、それは空手黒帯美人代表の綾さんだけじゃなくって、名前のわからないお姉さん仲居たちもそう。あの、からんのこと怒ったり、けど仲が悪いわけでもなかったり、このべたべたもせず、けどわきあいあいと打ち解けて、こういう感じがすごく気にいっていたのですよ。でも、『ゲンセンカラン』はこれで終わりみたい。次回から新作ということですが、ああー、それは残念。けど、その新作、期待しないではおられませんね。

『球場のシンデレラ』、やっぱこれ面白いですよ。最終回。もしかしたらこれで女子野球リーグがなくなっちゃうかも、そんな危機的状況で、いつにもなく頑張る選手たち、っていうんですが、やっぱりあちこちで肩の力抜けてるというか、肩からがっかりというか、そういう状況ちらほら描かれて、いや、もう面白いんですね。ネタはコンパクトに、しかししっかり当ててくる。繰り返しで見せる、そんなやり方も見事で、やっぱりこの人は漫画巧者だなと思わせられるのですね。単行本は出るらしい。それは嬉しい。ほんと、長く読めたら、また違ったものが楽しめたろう。そう思うのですが、これくらいコンパクトで、しっかり面白いと思える、そういうのもいいのかも知れません。

『ハコぺけ』、いよいよ面白いですよ。いつもの4人で、友人の劇団の公演を見にいくっていう話。わあ、私服、可愛いな。っていうのはいいとして、いえね、以前知人が所属している劇団の公演見にいったこと思い出しましたよ。いや、ほんとにこんな感じなの。怪しい階段とか、確かにこんな感じなの。で、ちょっと狭めの箱、あれもそんな感じなの。いいわ、なんか、身にひしひしとらしさがせまってくる感じ。チラシを見ている睦を、後方から見下ろす構図など、こういうのもらしさに貢献してると思うのですが、地味にいろいろ、細部とか凝ってますよね。いや、しかし面白かった。演劇のらしさというのもそうだけど、どこまで真面目でどこまで冗談なのかわからない団員たち。てんこさんのつっこみ。そういうのも好きなんですね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第8号(2011年8月号)

2011年6月26日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2011年8月号、一昨日の続きです。

『ハナレビの楽園』。秋桜と桜子を邪魔したふたり、アンジュとキョウカですが、なにか裏切りの約束のといっている。過去にちょっとした事件でもあったこと伺えますね。その事件がきっかけで互いに不信でも抱くことになったというのか? 読み進めれば、キョウカがハナレビを怖れていることがわかる。そしてアンジュはそんなキョウカとの約束を守ることで、関係を改善しようと思っている。そんな感じですね。けど、これ、変に妨害工作とかしなかったほうが、スムーズにことが運んでいたんじゃないか? なんてこと思うのですが、そんなこといったってしかたがない。希望を失おうとしているキョウカ、とりかえしがつかなくなる、その前にアンジュは彼女のもとにたどりつけるのか。なかなかに心配させられる、そしてその発端となったできごとに興味がそそられる展開です。

『聖アベリア女学院』は驚いた。学院生の3分の1が男の子だというこの学園。これまで誰がそうであるか明かされずにきたのが、ついにひとり明らかになったのですね。しかしタイミングもそうなら、その男の子であった生徒も意外で、けれど彼女は自分が男だと気付いていない。思いもかけず秘密にされていない秘密を知ってしまったふたり、常夏と椿の緊張感。そして、椿の思いが語られて、おお、これは結果オーライでいいのか? いや、そんな簡単じゃないよな。でも、なにかこのふたりならよかった、そう思わされるものでした。で、常夏ですよね。自分自身の欲望に気付いてしまった。はたしてその恥ずかしい欲望のゆくえはどうなるのか。なんというのかな、撫子が男であるという期待は裏切られつつも、恋愛をするという希望は叶えられたりするといいな。といった具合に、自分の恥ずかし欲望に気付いてしまいました……。

少女素数』は、前回に描かれたこと、すみれの気持ちの動き出したことをもって、それがなにをもたらしたか。それがまさに描かれようとしているのですが、いえね、すみれにとっては大きな変化であった、そうは思ったけれど、他の皆からすれば、気付くだろうかどうだろうか、そういうレベルにとどまるものじゃないかと思っていたのです。いやあ、違いましたね。大きく、波紋を投げかける、状況を一転させてしまう強烈な変化であったのだと理解させられる、そんな回となって、いつになくアクティブなすみれ。そして、そんな彼女の変化に戸惑うぱっクンと危機感を抱く有美ちゃん。ああ、これはかなり物語が動く、それも誰もが予期しなかったような動きをするんじゃないか。そんな予感がさせられます。

2011年6月25日土曜日

Baby, taken with GR DIGITAL

Baby気付けば、もう月末ですね。というわけで、GR BLOGのトラックバック企画。今月は「輝き」がテーマであります。というわけで、なにか輝きを感じさせる写真はないものか。ざっとこれまで撮った写真を振り返ってみたところ、あ、これはいいんじゃないかと思えるものがありまして、ええ、子供の写真です。

生まれてすぐくらいの子供は、なにか感情があって、笑ったり泣いたりしているわけじゃないとは聞きますが、けれど実際笑っている、そんな顔を見れば、なにか嬉しさが込み上げてくるようで、ああ、これが親なら格別なのであろうなあ、そんな気になったのですね。

というわけで、ベタながら輝きに子供の笑い顔、それからなんか面白いのを選んでみました。

Baby

Baby face

2011年6月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年8月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』から、メリー、勇魚のふたりですね。お祭りの風景? ふたりともに浴衣着ていて、しっとり勇魚さんに対して、やっぱりなんかおきゃんなメリーさん。ああ、メリーさん可愛いな。メリーさんは手にチョコバナナ、勇魚さんは夢魔柄うちわ持っていて、で、あの袋に入ってるのはリアルてるてるこけしか。なんともいえんキャラクターです。

『トランジスタティーセット — 電気街路図』。もしかして終わっちまうんじゃないか、そんな気にさえさせたこれまでの展開、一段落がつきましたね。みどりの父親に、商店街に人を呼び込むといっちゃったすずたち。で、メイドがおしえる電子工作教室などなど催しもの企画して、人をいっぱい呼び込んで、ほんと、こんな光景見たことない! しかし、これだけ人を呼び込めた理由というもの、じーさんたちの力が大きかったというの、それがしみじみ語られる、すずの内心ですよね、あれがとてもよかった。そして、みどりの父の顛末、わお、驚いた。これはデウス・エクス・マーキナの一バリエーションでありますよ。けど、みどりの父に関してはこれでよかったのかも知れません。この商店街の賑やかし、そしてすずたちの気持ちに兆すもの、それさえ描かれたならもう充分。あっさり、すぱっと解決する、それがむしろテーマをくっきりさせて、よかったといえましょう。

夢喰いメリー』は前回とは打って変わって、おだやかな日常に回帰した、そんな雰囲気。メリーと勇魚と夢路と、三人の買い物帰りの状況。ドーナツを食べて喜ぶメリーは可愛くて、またグリッチョカップのために本気を出した夢路をいさめる勇魚、このふたりの様子も微笑ましくて、このなんでもない日々の情景が、すごく効果的であるというのですね。夢魔との戦いとの落差のすごさ。なんでもないこと、ただ皆がいて、日々を安らいで過ごすこと、そのしあわせがしんしんと伝わるがようなのですね。

で、これがどうも大きく意味ある回らしいのですね。勇魚と夢路の思い出。ジャングルジムからの落下事故。助けた夢路。けれどその記憶がないという、そこにどうもメリーがからんでくるのは確実で、もしかしたらこの一件がメリーの器を必要とせずに現に顕現している、そのきっかけに? など、いろいろ思わされてしまうんですね。

『ハナヤマタ』は、オサゲさん、なるがよっぽどハナのアプローチ苦手にしてるんだってことわかる話で、いや、ちょっとあの追いかけっこは楽しかったです。ハナのね、えらいことオサゲさんのこと気にいってるっていうのがわかる、そんな表情、描写の数々、それがほんとによかった。けれど、いずれなるはハナの熱意に負けて、YOSAKOIやることになるのだろう。そう思っていたのですが、今回を見るかぎり、その日がくるのはまだ遠く、その前になにかひとつの山が描かれそう、そんな感じであります。そしてなるのモノローグ。変わりたいという気持ちはある。けれど変わらないことに安心する。そうした気持ちの描かれように、なにか自分の思ってきたことが重なるように感じて、なんか目が離せない、そんな風になりそうな感じです。

2011年6月23日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年8月号

『まんがタイムスペシャル』2011年8月号、昨日の続きです。

夏乃ごーいんぐ!』、なんと、最終回でした。驚きました。けど、これだけ長くやってきたのだから、ああ、もう充分なのだろうなあ。感慨がないわけではないけれど、悲しく思ったりすることはありませんでした。思えば、『夏乃ごーいんぐ!』がたかの宗美初遭遇でした。おお、面白い。そう思って、『まんがタウン』を買うことになった。もう、そんなことも懐かしいですね。何年になるんだろう。読んでいけば、ちょっとずつ変化してきてたんだろうけど、基本の線は変わらない。その変わらなさが力であったな。そう思うのですね。最終回も、ちょっと一色添えながらも、これまでに展開してきたネタを駄目押ししたという感じで、ああ、やっぱり変わらずの『夏乃ごーいんぐ!』。大変よかった、そう思ったのでした。

『だんつま』、いいですね。今回は皆でお買い物、なんですけど、誘われなくてすねるユキさん。いや、もう最高ですよ。メールに気付かないとか、またその理由も、なんて切ないのだろう。でも、プライドと寂しさの狭間に揺れるユキさんの一挙手一投足、それが可愛いなあ。ほんと、ユキさん大好きです。で、バーゲンの風景。皆それぞれに抱いた熱意。シャツが全滅してたり、楽を追求してたり、もう、この極端さが素晴しい。でも最高度におかしいのは、家事マニアだと思う。手がかかるほど嬉しいって、ほんと、いい夫婦関係だなあと思わされるというものですよ。そして鼻血が出そう。誤解されてしまったわけですけど、その誤解がとけないっていうのは面白く、そして冒頭の風景に戻るっていうんですね。いや、もう、ユキさんは最高だと思います。

『放課後エア部』、この漫画、すごく気にいっています。アイドルに恋する女の子。こだまの叶わぬ夢と、ちょっと失敬な発言。はまあいいとして、ひかりの意外な趣味とか、そしてのぞみのクールなのかなんのかわからない、不思議ポジション。この、皆がそれぞれに歩調あわせず、自分の好きをいいあって、それで成立しそうに思わせて、って思わないよね、誰も。その、わかってる状況をあえて無視して、まずはのってみるっていう、そうした落ち、すごくよかったです。

『強風記』、いよいよ味わい深くなってきています。白鳥が死んだがために、烏山は彼の存在に付き纏われることになってしまって、ほんと、それからの様子、大変素晴しい。一度やってみたかった宿に逗留っての、そのためにせっかく温泉地にまでいってるのに、忘れたいと思うほどに思い出される白鳥のこと。ああ、この男にとって、白鳥は目の上のたんこぶで、それはつまり、意識しないではおられん、そんな存在だったっていうことで、しかしその男が死んでしまったことで、永遠に見返せなくなってしまって、ああ、これはある種の悲劇であるのかもなあ。なんのかんのいいつつも、烏山は白鳥のこと、気にかけてたんじゃないか、一種のファンであったといってもいいのではないか。そんな様子が感じられて、けれどそれをこの男が認めることはないのだろうな。鬱屈した精神に出口はまったく用意されていないという、その様が実によいと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第8号(2011年8月号)

引用

  • 渡辺志保梨「だんつま」,『まんがタイムスペシャル』第20巻第8号(2011年8月号),124頁。

2011年6月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年8月号

『まんがタイムスペシャル』2011年8月号、発売されました。表紙は、おおう、これ素晴しいですね。『恋愛ラボ』。リコとマキの表紙なのですが、浴衣、リコはリンゴあめ、マキはうちわを持っていて、どきっとするよ夏。ええ、まさにどきっとさせられる、そんな魅力に満ちた表紙であると思わされます。しかし、ほんと、『スペシャル』は異色の表紙になりました。けど、この特別な感じはいいですね。ええと、それと、今月は『じょしもん』がゲストで掲載です。

『パンむすめ』、これはいいですね。カレーパンを試作しようという、その現場に踏み込んだ山本少年。なるほど、カレーとパンのバリエーション、そいつをいろいろ語っちゃおうという話なのか、そう思ったら、おお、このラストは素晴しい。優等生の少年の、本当にやりたいこと。それにぱっと光があたった、そんな話なんですけど、その少年の自分でもそうと意識していなかった気持ちが明らかになる。その流れ、その様子が大変よかった。あの、ずるずるとへたり込みながら自分の意思をはっきりと表明する。あの描写にいたっては、素晴しいの一言です。

『スーパーメイドちるみさん』もよかった。紅林のお嬢様。なにをするにしても思い付き、って感じで、料理を学びたいっていう。その理由は酷いけど、ほんと、この人は大樹にさえモテればいいんだから、だったらメイドじゃなくてナースだよな。で、わがまま気まぐれクッキング。どうしようもねえなあ、と思うんですが、こうしたところを露にするの、それだけちゆりのこと、身近に思ってるんでしょうね。で、バッドタイミング、…何で…よりによってケーキなのか…。これからの麗子の気持ち、表情の描かれかた、それが本当に見事で、ああ、ほんと素晴しかった。で、大樹なんですが、なんのかんのいってもいい奴だよなあ。実にそう思わされます。これでどうしてモテないの? というのはいいとして、このふたりの関係、どうにも好きなんですよね。

『シュガービーチ』は扉に女王様化した湊があって、部長? なんと、湊が部長を追い落としてしまうのか? そう思ったら、なんと切ない話でしょう。外部から見たビーチバレー部、そこには湊の存在が悲しいほどに意識されておらず、というか、人数にさえ入っていない。それで、個性を出そうっていうんですけど、あの変わり水着の数々、あれは湊当人の発案じゃないのんか。こういう、自分はやりたくないけど、人にやらすのならまあいいか、みたいなのね、そういう意識が透けて見えるのが面白いんですね。でもって湊のイメチェン。いや、私は好きだよ。私はすごくいいと思った。けど地味なのか。で、エミの妄想。これ、いいよ。そういえばこの人は以前からこうでした。ええ、そうでしたよね。

『シュガービーチ』は8月に単行本が発売されるそうですね。それで、また、彼女らのこれまで、それを見返せるというの、すごく楽しみですよ。ええ、それで今回の湊の顛末。ああ、切ない! けど、これが実に『シュガービーチ』らしいと思います。

『少女カフェ』、前回の話を受けてお出かけですね。双子とお父さん、そして常連の皆、葉月さん、宮嶋さん、みのりちゃんです。遊園地にいって、いきなり離脱の葉月さん。で、次いでお父さんが離脱。ああ、そうだろうなあ。やっぱりそろそろきついですよね。思えば私も子供のころ、遊園地で父をこうして隠居させていました。ええ、なにか懐かしく思い出させるものがありましたよ。今回は、みのりちゃんとお父さんのデート、そう思わせて、実はやっぱり葉月さんとの話がメインだったように感じて、いえ、ふたりの仲が進展したりとか、そういうわけではないんですけどね。でも、葉月さんの感傷。そしてやっぱり大人であるお父さん。ふたりの会話はなにかしみじみと思わせるものがありますね。そしてつくしのいう、お父さんの気持ちについて、揺らぎなく信じている、そんな様子。これはすごくいい笑顔で、いいお嬢さんだなって思うんです。けれど、いつかお父さんにとっての重荷になったりするのかな。お母さんのことを思いながら、他に愛を向ける、そうしたこと、許す許さない、そんな展開もあるのかな、なんて思ってしまいます。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第8号(2011年8月号)

引用

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第8号(2011年8月号),表紙。
  • 師走冬子「スーパーメイドちるみさん,同前,24頁。

2011年6月21日火曜日

Aチャンネル おりじなるさうんどとらっく

 本当は明日発売なのだけれど、今日買えちゃったので、ごめんなさい。『Aチャンネル おりじなるさうんどとらっく』。ジャケットのトオルさんがクールでポップで、可愛いくかつかっこよくて、実にいい感じ。で、添えられている台詞、これがまたいいですね。帯にはるんちゃんもいて、ちょっとしたところにサービスといいますか、ワンポイントといいますか、気の利いた仕掛けがあるって感じ。そうそう、仕掛けといえば、タイトルもすごいですよね。全部 a の文字からはじまっていて、わあ、これは徹底してる。全42トラック。Op.、Ed.除けば40トラック。これらがすべて a はじまりなのですね。

というわけで、42トラック。およそ1時間という充実のサントラであります。これだけ曲数があって1時間、ということはつまり1曲1曲は短いってことで、どれも2分に満たない。短いものだと26秒とかですね。長くても1分57秒。けれど聴いてみれば、短いというそんな印象は薄いんですね。多彩な曲調、ああ、確かに聴いた、というものがあれば、あれー、これどこで使われてたんだろう、そう思うものもあって、こういうのはどんなサントラでも一緒でしょう。で、その短いけれど短さを感じさせない曲たち、どれもですね印象的。これという個性、雰囲気を持って、ぱっと飛び込んでくるかのようなのですね。ああ、なるほど、そう思うわけですよ。曲は短くっても、はっとさせる魅力を一点押し出してくるような曲は、その存在感でもって、しっかり記憶にも残れば、充分に聴かせてくれるのだなって。いや、ほんと、明るい楽しい曲も、ぐっと胸に迫る曲も、どれも実によく引き込んでくれるのですね。

さて、ライナーノートには作曲者のコメントがありまして、神前暁、石濱翔、高田龍一、帆足圭吾各氏、4名ですね。どの曲を誰が作曲したかはちょっとわからないのですが、コメントにあるアコースティックとか、ギターとか、そういうのから、これかな、あれかな、予想するのが面白かったです。そして、Op.、Ed.を作曲された神前暁氏は、BGMじゃなく主題歌についてのコメントで、これは主題歌シングル『Morning Arch』にはなかった情報だから、サントラ買ってちょっと得した気分になったりしましてね、で、このサントラ、演奏家のクレジットもちゃんと入っているんですね。これは嬉しかった。いえね、こういうの入ってないこと多いでしょう。いや、最近はそうでもないのかな? けど、ちゃんとこうして演奏している人たち、このアルバムを作った人達がわかるというのは、そのできあがるまでの過程にも思いが広がる、そんな感じがしまして、ええ、やっぱりいいなって思うんですね。

  • 黒田bb『Aチャンネル』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • 黒田bb『Aチャンネル』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2011年。
  • 以下続刊

BD

DVD

CD

2011年6月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年8月号

『まんがタイムきららMAX』2011年8月号、一昨日の続きです。

『グラッチェ!』、これ、面白いですよ。美少女に変身する呪いの眼鏡。そいつをめぐって一波乱起きそうな感じ? と思ったら、その前にまんざらでもないつかさがナイスです。いや、もう、実際、女子つかさは可愛いと思う。ちょっとちんまりしてて、典型的美少女か、といわれたら、そうじゃないかも知れないけれど、つかさにとっては理想的美少女なのでしょう。ええ、私はつかさと友達になれると思います。で、つかさは姉の策略で女子生活を続けることになり、というか、前回の教師の反応、これも姉の仕込みだったんだ。この、ちょっとの過ちから、後戻りできなくなってしまうつかさ、その強制的一方通行展開がすごくよいです。そして、謎の女の子。美少女コンタク党の御島サキ。どうももろもろ状況見ていると、この人もつかさ同様に男だったりするのか? しかしこの人もいい感じ。そして、なんか間抜けっぽい。この、あまりシリアスになりきらないっていう雰囲気もよいと思うんですね。

『三種のジンギ』、ゲストです。で、これ、三種の神器ってなにかと思ったら、アニメっぽい制服、ブルマ、旧スクール水着なのか。で、それが柳橋高校から消えた。そのショックで兄も消えた。って、ものすごいな。で、これ以上にすごいのがヒロイン末森乙女で、こんなお兄ちゃんのこと好きだっていうんだ。いかすな。で、お兄ちゃんのために、柳橋高校に入学、生徒会長になって、失われたものを取り戻そうというんだ。いかすな。なんだか共感していいのかいかんのかわからんヒロインと、どこか一癖ありそうな友人候補、新宮いろはに聖川楓美。この三人で、ブルマやら旧スク水復権のために頑張ろうというのか。その活躍は、なんともいえず面白いものになりそうな予感がします。しかし、いろはとの仲を否定する楓美さん、この人、えらい可愛いです。

『アキタランド・ゴシック』、素晴しいですよ。目覚めたら、アキタちゃん、機械の体になっていたっていうんですね。で、これが結構かっこいい。お姉ちゃんはそんなアキタちゃん見て驚くのだけど、本人は気にもとめず、というか、結構気にいってる感じです。この、一夜明けたら近代化。目を離すごとにどんどん世界が、街が発展していくっていうの、テンポもいい、見ていてわくわくさせられて、かと思ったら真空輸送チューブでチョークとか、こういう落差は最高に面白いです。で、ラストがすごいの。夢落ちもありなところ、さすがアキタランド、普通にそのまま事態の推移を受け入れた上で、自然ともとに戻してみせて、懐かしい暮らしよリバイバル、そうかと思ったら、実はそうじゃなかったという、この2段の落ちのつけかた、本当に見事でした。

ラッキーストライク!』は、レンの修行風景といったところでしょうか。指令を受けて、ひとり、慣れないボウリング場に出向いて、アメリカンで投げる。目標スコアは160。はじめての経験ですよね。はたして、これでいいのかな、どきどきしながらの受付、そして罪悪感感じる2レーン。面白いですよ。身をもって知る、隣の人が投げる時には待ちましょう、マナーの意味。これ、レンは左利きで左寄りで投げる、そこに右寄りで乱暴に割り込んでくるわけだから、よけいに怖いよね。ほんと、つらく苦しい修行の風景、ちょっとかわいそうで、ああ、もう、頑張れ。ええい、えらいこと可愛いな。

そして、まさかの新キャラ!? レンの窮地に現れた女の子。つきあうとかいっちゃって、そしてレンが条件飲んだのを見て、不敵な笑みを浮かべてね、これは今後積極的に関わってきそう。すごく期待させられる展開でした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第8号(2011年8月号)

2011年6月19日日曜日

『まんがタイムファミリー』2011年8月号

『まんがタイムファミリー』2011年8月号、一昨日の続きです。

『ひめごとノート』、扉がえらいこと色っぽいな。図書室でのひとこま? 本を積み上げている? 流れる髪、長い睫毛、上気した頬、そして口元、すごく魅力的な絵だと思います。扉を抜けて本編はといいますと、小早川さんが文芸部にさそわれて、それで入部するのかしないのか。決めあぐねている姫、その逡巡、怖れは非常によくわかる。で、口にする思いの端々に振り回される父上がよいなあ。この姫の愛されている感じ、父もそうだし、先輩もそうだし、そこに嬉しさ思ったり、そして面白さ感じたり。姫はなかなか煮え切らないけど、気持ちが決まったら、なんかすごいことになりそうな予感。すごく楽しみにしています。

『くらドル』、女子が苦手な朔也くん。そのきっかけ、トラウマを植え付けた瓜木桃に再会してなお酷い目にあわされて、ああああ、可哀そう、見てらんない! と思ってたんですが、先生が盾になってくれて、また朔也自身からの動きも見られて、読んでてつらいと思わずにすむようになりました。あの、花を調達してくるところ、それから返しにいくところ、あれはよかった。この人はこの人で、現状を変えたいって思ってるんだな。で、あの花の女の子。なんかいいな。朔也くんにとっての救いになってくれたらいいなって思います。

『あとは若いふたりに』が、少女漫画的恋愛を期待するお嬢さん中心の描写から、新人社会人が仕事に打ち込む、そんな漫画へとシフトしてきましたね。新しい人物、他社の人なんですけど、日野さん、押しが強くて前向きな女性。若菜同様新人なんですけど、芯がしっかりしていて、ちょっと内気だったり弱気だったりする若菜にいい影響を与えてくれそうで、こういうライバルではないけれど、刺激を与えてくれる友人はいいですね。頑張ると決めて、けれどまだ経験が足りなくて、くじけそうになりながらも、支えられて乗り切った若菜。こういう山を越える展開もすごく魅力的でした。

『めがねのキミと博物館』。今回は博物館をはなれて、内藤さんと香坂さんが町で食事、買い物。ちょっと常識を離れたところもある彼女らだけど、特に内藤さん、普通ぽい感性発揮させて、うん、内藤さんは普通だと思う、割と。で、おしゃれに興味がないのかな、最初から諦めてるのかな、香坂さんをちょっと可愛くしてという展開、ああ、ほのぼのですね、いいですね。そして職場で、岩本さんにきれいといわれてぼーっとなって、そんな香坂さんがちょっと意外で、いや、もう、いいですよ。なんか胸いっぱいな感じ。すごくいい雰囲気があったと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第8号(2011年8月号)

2011年6月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年8月号

『まんがタイムきららMAX』2011年8月号、発売されました。表紙は『ホイップノート』、パジャマパーティーですね。お菓子食べながらカードゲームに興じるるいせ、レコ、知花であります。リラックスしきってるるいせ、ちょっと意識してる知花、そしてちょっと緊張が見えるレコ? ちょっとずつの表情の違い面白くて、またその気持ちの違いが可愛さの違いを後押ししてますよね。すごく魅力的な表紙だと思います。

きんいろモザイク』、きっちり制服着た陽子のなんとキュートなことか。あのリボンとボレロ、その組み合わせが可愛いんだろうなあ。けど、リボンしてない綾も可愛い。ということは、いつもとちょっと違う、それがまた違う可愛さを演出してるわけか。しかし、この制服の話で気付いたのですが、制服をちゃんと着てるのってしのだけなのか。アリスと綾はカーディガン、陽子はリボンなしベストだけ、そしてカレンはパーカー。本当に自由な校風ですね。さて、今回ちょこっと野球の話が出てきて、おや、イギリスで野球? そう思ったら、カレンはお父さんが日本人なのでした。アリスなぞはそもそも野球をよく知らないんだろうなあ。と思ったら綾もそうなのか。しかしね、あの打てて喜ぶアリスとギャラリーに気をつかう陽子、こういうのが面白いんですよね。ちょっとしたところに細やかに表れる気持ち、それがすごくくすぐるんですね。

『LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、これよいなあ。タータンで走る。タータンってなに? っていう椿に、いろいろ嘘を教える安食先輩が素敵です。そして当日、お父さんがついてきちゃって、椿、ちょっと困っちゃってるのか。その表情が伝えるもの、いいわあ。よっぽど恥ずかしいんだな。というわけで、軽くアップしてからLSD。2時間走るっていうの聞いて愕然としてる父。これはいいよ。実際、普段からトレーニングしてる人間としてない人間、その差は半端でない隔りだっていいますよね。椿も最初はついていけてなかった。若い椿でそれなら、下り坂のお父さんはなおさら駄目だろうなあ。しかし本当にちゃんと部活してる、走ることを楽しんでる。この感覚がよいですよ。すごくいい。ちょっと走りたくなりますよね。

『√中学生』、西洋と日本の文化ギャップネタ強めですね。ネタは、それを積極的に膨らませて、キャラクターにからめていくというよりも、キャラクターでもってネタをからめとって落とす、そんな感じです。そして、ヒロイン、月・モニカトニア・セルトニアス、この人のバックグラウンド。だんだんに明らかになってきて、これ、今後大きくとりあげられるのかな。キャラクターが思い切った動きかたしてくれるといいな。そんな風に思って読んでます。

『こけももユーフォリア』、ゲストです。ちょっと独特の絵柄。で、話もちょっと独特。なんというのだろう。ヒロインでいいのか? ええと、名前がわからない、髪をうしろにまとめてる女の子、この人のすること、異様に衝動的で、私にはちょっとついていきづらい。なにを、なにを考えてるの!? そんなところがあって、けどこういうのの方が、あとあとよくなりそうな風にも思うんですよね。理解予想の範疇に留まるものを、理解予想の幅一杯まで、あるいは越えるにいたるまで広げることを考えると、最初から越えちゃってるものを、理解の範疇に納めるべく擦り合わせていくことはまだ少しはたやすそうに思います。だから、今はなんじゃこれわけわかんねえよ、だとしても、この先については期待しちゃっていいのかな、なんて思うのですね。

『ふわふわ科学』、いい感じに科学ですよ。今回は地球の自転あつかって、ペットボトルとロウソクで無重量を見てみるなど、なるほど、炎のかたちが丸くなるの、こうやったら見られるとか知らなかった。今度試してみたい、と思ったけど、火を使う実験は危険そうだからやめとこう。今回は炎の実験、そしてフーコーの振り子など、実験いろいろしてみせて、そしてロケットをより低緯度で打ち上げる理由なんかも説明されていて、これ重さが変わるってのもあるのか。私の理解では、自転速度、赤道にいたっては時速1700km、こいつを利用してロケットの速度を稼ぎたいから、というものだったのですが、重さもあるのかも知れませんね。しかし、ミソラの体重を軽く見せられますね!という発言、これはいい。ちゃんと、質量は変わらないってことを理解していることがわかります。

この漫画、うまく育って、膨らんで、人気出てほしいな。本当にそう思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第8号(2011年8月号)

引用

  • 田仲康二「ふわふわ科学」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第8号(2011年8月号),93頁。

2011年6月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2011年8月号

『まんがタイムファミリー』2011年8月号、発売です。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』。焼きそば食べるカツ代にトウモロコシ食べているあゆみ。海辺の光景ですね。この人たちはいつも水着ですけど、今回は競技用ではなくて、おしゃれ水着、といいたいが、あんまり色っぽかったりはしないよね。さて、8月号、いよいよ夏ということなのでしょう。『あとは若いふたりに』のヒロイン若菜も水着。右下には、単行本発売をうけてゲスト掲載の『+1サプライズ』から、ふたりのカットです。

教師諸君!!』で知る。なんと、今年の祇園祭は土日なんだ。ほんまや、巡行日曜日だ。辻回しは見たことあるんですが、しめなわ切りは見たことないなあ。ああいう見どころポイントは、人がいっぱいで、なかなかちゃんと見られないんですよね。というのはむしろ余談、本編は今泉先生でありましたね。授業が下手と責められる。しかし、実際自分の教えてるクラスだけ点数が低いってのはショックだよなあ。加えて厳しい指摘の数々。しかし、こうやって駄目を押されてもへこたれないっていうのは、一種の才能といってもいいように思います。でも生徒のためを思ったら、ちゃんと反省してくれた方がよさそうだなあ。そんな感想です。

『博士の白衣女子攻略論』、ゲストです。会社の研究所、事務として採用された丹沢春香、彼女が理系の人達の生態に戸惑ったり、けどちゃんと仕事はしていたり、そんな漫画であります。で、これ、作者は化学やらなんぞに詳しい人なのかな。赤の顔料丹砂のこととか白金皿もそうなんですけど、アセトンでマニキュアが溶けるとか、こういうエピソードがなにか身近に関わっていたという感じをおこさせるのですね。ゲスト一回目だからか、まだちょっと固いような気もするけど、これ続いたら面白そう。というか、こういう自分の知らない世界を描いた漫画、好きなんですね。

『はなとふたば』、連載になりました。嬉しいですね。この漫画の姉ちゃんの、なんか気鬱なところ好きなんですよ。のどかが可愛い、それはわかる。けど、姉ちゃんも負けず劣らず可愛いと思うんですね。あんなに弟の恋心に気持ち揺らす姉などいない、とは思うんですけど、ほんと、無邪気自然に好意を向けてくるのどかと、ちょっと戸惑いぎみのユキ、この対照が実にいいのですね。

『ひよっこシスターの安息』、ついに連載だそうです。嬉しいなあ。半人前シスター、雛形さんが主人公。今回は連載になったということで、シスターの名前、ひととおり紹介されてるのも嬉しいところです。さて、シスター雛形、町に出て、辻占いにひっかかって、いやいや、あぶない。すんでのところで占われてしまうところでありましたよ。しかし、この人のちょっとつかみどころのない感じ。そして、占い師さん巻き込んで、変に盛り上がってしまう感じとかね、これがいいなあって思うんですね。この、シスター雛形の人好きのするところ、それがすごくいい。読者である私も、この人の魅力にまいっちゃってるな、そう思うんですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第8号(2011年8月号)

2011年6月16日木曜日

横浜物語

 こいずみまりは、以前別の漫画を読んで、面白い人だなあ、結構好感を持っていたのです。だから『横浜物語』がはじまった時は結構嬉しくて、けどはじまってみれば、いまいちこうピンとこないかな? なんて思っていたんですね。なんか軽薄そうな男と、謎めいたどころではなく、ヤバい匂いがする女。最初は、過剰な親切心を剥き出しにしてくる、そんなタイプの女なのか? そう思ってたら、いや、どうも違うよ。男のこと一方的に知っている。なぬー、ストーカーとかそんな感じなのか? ということは、サイコスリラーなのか、この漫画? そう思ってたころが懐かしいですね。ええ、全然そうじゃない。むしろ、ちょっと不器用な恋愛の物語。今では、もうすごく楽しみにして読んでいます。

しかし、この漫画、徹底してるなって思うのは、この女、お隣さんの名前、いまだもってわからないんですね。主人公の男、南のことを彼女が知ってた理由。そのあたりも語られて久しいというのに、それでもいまだ名称不明。けれど、そのわからないところを残している。かなり近しくなりつつあるのだけど、肝心の名前、それがわかっていない。この微妙に近くて遠い距離感がいい味を出している、そう思うのですね。

しかも、このお隣さんがものすごく魅力的。ちょっとエキセントリック。なんか、思い詰めた末に大変なことやらかしそうな人だと思わせたところが、実は意外にちゃんとした人っぽくって、読むほどに好きになる、そんな感じなんですよ。普段はツインテールっぽくしてる髪も、ちょっとお出掛けとなれば後ろにふたつにまとめて、おおう、エレガント。昔、南と出会った時の彼女はまとめ髪に眼鏡。ちょっとした変化で、印象ががらりと違ってくるんですね。そしてその心情もまた魅力的で、南のことが気になっていた、そうした気持ちをずっと心に抱えている。いや、これやばいんじゃないか、そう思ったら、私ストーカーなんですよ南さんの。自分のこと、客観的に見てるんですよね。もちろん、こういうこというのは、ストーカーじゃないからこそなんですけれど、それでもストーカーじみているかも知れないこと、その状況に気付けている。ああ、ちっともやばくなんてない。むしろ、普通の女性じゃないか。ええ、こうしたエピソードの積み重ねが、名前もわからぬお隣さんの人となり、しっかりと伝えてきて、私はというと、すっかり引き込まれてしまっているのでした。

この話、このまま続けば、南とお隣さんがいい仲になって、南の傷心も癒えて、みたいになるのが普通だと思うのですが、けれどそう普通にことは運ばないんじゃないか、そんな予感もありまして、つまり、先がどうなるか、まったくわからなくって、すごく気になっているんです。連載の、次の回、さらにその次と、どうなるか、本当に楽しみでなりません。

  • こいずみまり『横浜物語』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2011年。
  • 以下続刊

引用

  • こいずみまり『横浜物語』第1巻 (東京:芳文社,2011年),76頁。