つい先日、ぬか喜びしました。ガンダムの新作ゲームが出るというニュースを知って、おおいに喜んだのはいつだったでしょうか。『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』、歴代「ガンダム外伝」を完全リメイクして収録
を謳う意欲的タイトル、収録されるというタイトルにはマイ・ベスト・ガンダム・ゲームである『ジオニックフロント』に我が愛するPS2版『機動戦士ガンダム戦記』、さらにはずっと遊びたかった『THE BLUE DESTINY』に『コロニーの落ちた地で…』、そうそうたるタイトルがずらりと並んでいて、うっそー! これ本当に!? 信じられない! いやほんと、こういうの待ってたんだよ。『機動戦士ガンダム戦記』といえば、PS3版の発売を知ってハードごと購入してしまったくらいのキラータイトル。けれどPS3版はタイトルこそ同じでも全然違うゲームに仕上がっていて、いやほんと、あの時は落胆したなあ。そう思う私にとっては、PS3であの戦記が遊べる! ジオニックフロントも遊べる! それだけで、もうお祭りみたいな騒ぎだったのですよ。いや、ほんと、めちゃくちゃ興奮したんですよ。
ところが、それがまったくのぬか喜びだったという話。リメイクというの、ゲームのリメイクではなくて、ストーリーのリメイクだったんですね。いや、ちょっと理解しがたいんですけど、ゲームタイトルをあげて、そのリメイクといわれたら、そのゲーム自体のリメイクと思うじゃないですか。でも、そうじゃなくってですね、ゲームに付随するストーリー、それを違うゲームシステムでもってなぞりますよ。それをリメイクといっているんですね。
ああ、危なかった。最初は買うつもりでした。できれば限定版が欲しいな。ところがこれがやたら高い。なのでもたもた様子見してたらネットショップ、あっちもこっちも完売しちゃって、まいったなあ。もう近所にゲームショップとかないからなあ。これで気力が落ちちゃって、どうせ通常盤買うんだったら、発売されてからゆっくり探せばいいや、みたいなことになったんですね。これがよかった。あ、『サイドストーリーズ』発売されてるんじゃん、発売翌々日くらいだったかなあ、とりあえずAmazon覗いてみたらですよ、評価がまあ悪い悪い。ボロクソといっていい。星ひとつがずらっと並んで、皆口々に詐欺だクソゲーだと怒ってる。ああ、クソゲーだったんだ。新作部分に関してはそうかもなあ、でもリメイクがメインだから新作部分がおまけでも腹は立つまい、仮にクソでもメインはリメイクタイトルだからな、そう思ってたところが、いやはやそのリメイクがさきほどいったストーリーをなぞるだけでゲーム性は度外視というやつでしょう? ああ、買わないでよかった。ほんと、危なかった。もたもたしていて正解でした。
PS3戦記が発売された時、かなり落胆したというのは以前からいっていた話で、モビルスーツが沢山出るとか、ボリューム多いとか、そういうところはよかったですけどさ、PS2戦記のフィールが好きだった自分としては、これじゃない感が強かった。モビルスーツが増える。僚機に出せる指示のバリエーションが増える。これを聞いた時はものすごくわくわくしたんだけどなあ。
『サイドストーリーズ』のAmazonカスタマーレビュー、酷評する人に反論している人がいました。旧作の方がずっとゲームとして完成されていたし面白かったという意見に、昔のゲームが面白いはずがない、思い出補正なんじゃないかって。いやいや、無茶いうなよ。そうは思ったんですが、いえね、もしかしたらそうなのかも、なんて思ったりもするじゃありませんか。だからプレイしてみました、『機動戦士ガンダム戦記』。もちろんPS2版。そうしたら、やっぱり面白いんですね。木立などビルなど、障害物が生きている。真正面から馬鹿正直に撃っても当たらない、当たっても防御されてたらダメージが出ない。だから僚機との位置を考え、障害物の間を抜くように当てていく必要があるんですね。バズーカなど実弾兵器は連射できるがリロードが発生する。対しビーム兵器はリロードこそないけれど、連射しすぎるとオーバーヒートして一定時間仕様不可になる。このバランスの違いなど実にいい。また敵の爆発に巻き込まれるとダメージを受けるため、防御および回避必須。スラスターゲージと武器のオーバーヒートゲージを意識しながら戦う必要があるという、それがやっぱり面白かったんですね。
ステージは地上のみだけれど、森林、湖、峡谷、ビル街、地下基地などなど結構多様で、また敵やターゲットも、アッザムがいたりガウ攻撃空母がいたり、さらにはガウには乗れちゃったりと、ほんと、ああこれだよ、これ。ジャブローで攻めてくるガウを放置してたら、じゃんじゃんモビルスーツを降らせやがるから、早急に落としてやらないといけない。あれ、ガウ落としたら搭載機も一緒に撃破よね? ともあれ、特定のタイミングまでに決められただけの敵を始末しないと上位ランクは狙えないゲームです。ダメージくらわず、僚機も大事に、そしてスピーディーに立ち回る。ああ、やっぱり面白いわ。ほんと、いいゲーム。もっとボリュームがあったらなあ、そう思ってしまうのは、もっともっと遊びたいという気持ちの現れなのでしょう。
この戦記がPS3のクオリティで遊べたら、どんなにかよかったろう。本当にそう思います。夢のようだったろうと思います。
2 件のコメント:
ナイス記事。同感です。
PS2ガンダム戦記は最高の操作感だったのでアレを大事にしてもらいたかった。
最近のは物理的にあり得ないくらい素早く動き回るものが多く、重力を感じないのであまり面白そうに思えません。
PS2ガンダム戦記の動画を検索して見比べてみると、やっぱりゲームとしての作り込みの拘りがハンパない。
やり込み要素、操作する人の違いがここまで出る作品ってのは後にも先にもこれくらいです。
PS2『ガンダム戦記』が好きという人、多いみたいなんですよね。モビルスーツの操作感、戦闘のバランスに、敵エースパイロットの強さと、見事にはまってプレイしていたこと思い出しますよ。先日の久々プレイでも、十字キーでの操作など、慣れるのに少々時間かかりましたが、ほどなくして慣れたら、後はもう没頭してプレイして、ああ、これだよ、これ。ほんと、面白かった。全然、思い出補正なんかじゃないんですよね。
ゲーム機の性能が上がって、表現できる部分が増えたかわりに、制作者の負担が増えた。そのせいなんでしょうかね。これじゃないなあ、って思うゲーム、最近はなんか多い気がするんですよね。ほんと、PS3のクオリティでPS2『ガンダム戦記』が遊べたら。そう思うばかりですよ。
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