2014年6月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2014年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2014年8月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし』ですね。メインの4人が、積み上げられた机やらソファに登って、座って、乗っかって、可愛いやらかっこいいやらスタイリッシュやら、結構豪華な表紙となってます。そしてここで朗報ですね。TVアニメ化決定なのだそうですよ! って、待て! 待って! 今のところ明るい展望とかまったく見えてないんだけど、アニメでもおんなじ感じでいくのかなあ! ちょっと心配でありますよ。

『鬼が出るか蛇が出るか』、あどべんちゃらの新作ですよ。今度は四コマじゃなくてコマ割り漫画ですね。やっぱりといってよいのかな、恋愛ものです。なぜか女性からモテない少年、松原優。彼が突然のいいなずけ? 出現に、とまどったりドキドキしたりするって話なんですね。さて、タイトルに鬼とか蛇とか、不穏なキーワードがありますね。そして冒頭の優の回想、加えて女の子たちから変な匂いやらなんやらいわれてきたということも含めて考えると、なるほど鬼だか蛇だかにツバつけられてるんだな。それで、女の子にモテない呪いがかけられてたりするんだな。ええ、そんな話だったんですね。優との結婚相手として紹介された鈴。この子、とにかく可愛くて、気立てもよくて、しかも積極的。文句のつけどころないじゃん! みたいに思わせて、あ、うろこが……。まさかの展開とまでは思わなかった、けど、まさかのドキドキ☆ビジュアルでありました。これ、今後は鬼の子とかも出てくるのかなあ。さてさて、優の父親が想像以上にろくでなしで、そっちの方がよっぽどビビりました。

『怪獣の飼育委員』、ゲストです。なるほど、タイトルからすれば、この世界には怪獣がいるみたい。それもなにかの比喩とかでなく、本当の怪獣です。けど、怪獣、なんだかおとなしいんですね。学校にはテイマー科というのがあって、怪獣を手懐ける術を学んだりするんですね。さて、ヒロインの日高唯音と御統宙は、裏山の怪獣の世話をする飼育委員。宙は適性がないと普通科所属なんだけど、怪獣が好きで飼育委員の仕事にもやる気見せてます。対し唯音は適性があるからとテイマー科に入ることになったけど、怪獣は好きじゃない。なかなかうまくいかないふたりであります。しかし、裏山の怪獣、見た目はごついし角なんかもあるけれど、高いところから落ちた宙を助けてくれたり、また怪獣の世話が嫌と泣き出す唯音を元気づけようとしたのか、乗せて歩いてくれたりと、ほんと、なんだか気のいいやつなんですね。不思議な怪獣交流もの? 実際唯音には適性があるようで、なんだか今後の成長、可能性を感じさせるものありました。しかし、この設定が面白いです。実際、怪獣はかつて暴れまわってたかで、都市が壊滅したりしてる。その怪獣を撃退するのではなく、適性のある人間によって飼い馴らして無害化しようという試み。なんとも面白い発想だと思いました。

『烏丸さんがみてる』、ゲストです。三嶋くるみですね。誰もが知る美少女、烏丸灯子がこちらを見てる。三人一緒の男子連中。俺か? 俺なのか? 色めきたったりしましてね、しかしその美少女、クールビューティ烏丸さんが、ちんまりとして実に可愛らしい。ええ、三嶋くるみ的美少女であるんですね。いつもひとり、孤高の存在で、物静かにしている。男子からも女子からも崇拝されて、勇気を出して告白するも討ち死に続出、だっていう話なんですね。そんな彼女に、ある日、学食で出会った主人公、錦織大河。困ってるらしい彼女にちょっとした手助けをして、それ以来、じっとこちらを見つめてくるようになったっていうんです。なるほど、大河のことが気になるんだな! これが最初からの予想でした。ラスト前では、もしかした男子のイチャコラにときいてるとか!? いや、それはありませんでした。烏丸さん、自分は嫌われものだって思ってた。いじめられてるとさえ思ってた。これまでにあったこと、それらが全部いじめの一環と、そう勘違いしていて、だから友達らしく接してくれた大河のことが気になって、っていうんですね。かくして烏丸さん、大河の友達となって、しかも名前呼び! こういう無垢で素朴で押しの強い、そういうヒロインがこの作者らしくて、とてもよかったです。

『病めるときも健やかなるときも』、いばらの暴走、いい感じですよ。赤ずきんとコンセプトを決めてドールを着せ替え。写真撮影にも余念なく、けれどデジカメが古いのだけが気掛かりなんですね。もっといいのが欲しいなあ。しかしそうなると高い。長崎のイベントを諦めたらなんとかなるかも、けどまさかそれを諦めるだなんて……。って、妄想で泣くのか。あの泣き顔いいな。無念と苦渋がにじみ出てました。ヒロインの表情とは思えない。資金繰りのため参加したフリーマーケットで、魅力的な人形に出会うんですね。けど持ち主はやっぱりどうしても売れないと、ぎりぎりで心変わりしてしまって、しかしこの人形、いばらの血がついて動き出してしまった。それで持ち主が人形を祓いに、いばらの家に持ち込んだっていうんですね。子供の頃からの屈折した思い出。それが語られて、その屈折が人形にも影響していた。それをいばらが見事に解決するんですね。あの、いばらの、人形のこととなるとなんでも前向きに受け取る、そうしたところが、馬鹿なんだけど、いいんだろうなって思ったのでした。

『トリガーハッピーウィッチ!』、新キャラ登場ですよ。花咲モモ。眼帯に小さなシルクハットに、加えて大きなクマのぬいぐるみ持ってやってきた。転校生なんですが、このクラス、すごい包容力だな。普通に受け入れちゃうんですね。ああ、慣れてるのか、変なのに。って、変なのってチーか! チーのモモに対する視線はいつになくシリアスで、それもそのはず、モモも魔女だっていうんですね。ひとつの地域に魔女の工房はひとつだけ。だからチーにとってモモは侵略者、モモにとってチーは、排除すべき敵というわけです。しかし、モモはやたら思わせぶりだったのに、案外というかあかんたれで、チーはチーで、ろくでなし? かと思ったら、なんか直系とかいわれてる。いいとこの出なのか。しかも、おばあちゃん、魔女ギルドの偉いさんなのか。さて今回は、こうした魔女の世界のルールなどなど、いろいろ提示して、少しずつ期待高めたところで続きは次号。けど、なんかシリアスな戦いとかにはなりそうにない気がするんだよなあ。

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