2014年3月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号

『まんがタイムきららミラク』2014年5月号、昨日の続きです。

『アンネッタの散歩道』はカラーが実に綺麗です。石造りの古代遺跡に辿り着いたメイヴたち。自分たち、妖精に関係のある聖なる場所だろう、そういっていたら同族の女性に出会うんですね。ウェディングドレス、綺麗な人。けれど中身は見事に武人で、剣を抜いてメイヴに戦いを挑むっていうんですね。いやもう、かっこいい。姫様なんだそうですよ。ニアヴ。明るくニコニコ、実に勇壮活発。対して侍従のシエナは、見た目おっとりの男性。見事に好対照なんですね。しかし面白くなりそうですよ。妖精たちの常識、そこから外れているメイヴ。それはシエナも同様なんでしょうね。ただ、メイヴは飛び出してしまったけれど、シエナはニアヴのいるここに留まろうと、息苦しさを我慢している。こちらも好対照なんですね。しかし、夕食の席にて、人間の友人に会いにいくことを話してしまったメイヴ。それが非常識と謗られて、そして翌日には思わぬ事件。メイヴが関係するのでしょうか。それともただ巻き込まれるのでしょうか。それはわからない。次回に続く。はじめての続きものエピソードですね。いろいろと対照もろもろ仕込まれた今月。ああ、来月が楽しみですよ。

『ハルソラ行進曲』、連載になりましたよ。今回はプールの話。サヤが泳げないらしい。けど、なんだか大丈夫そうですね。授業はわりとテキトー。工業高校だからなのかな? 朱莉が、ものたりないっていうんですね。だから、水泳部作るか。そうなって、ポスター作ったり呼び込みしたり、って、朱莉が男子苦手なの、まさにあの距離に現れて、面白いなあ。若乃の工作の数々、ああ、ものづくりですよ、も面白ければ、相変らず距離の近いサヤもいい。けど、サヤの距離の近さって、朱莉限定ですよね。彼女らのやりとり、それが見ていてとても心地いいんです。ああ、そうそう。結局、男子だらけになった水泳部。朱莉の明日はどうなるんでしょうね。描かれるのかなあ。

寄り道ファミリ』は、旅行の準備しながら年末の大掃除もやっている。ええ、年末、皆で温泉にいこうっていうんですね。この前段となる大掃除の風景。サナが史夏の卒業アルバムを見て、いろんな思い出、写真について話をしていた。これが後に関わってくるんですね。私たちの写真、プリントしてアルバムにしよう。これまでの写真と、旅行での写真。って、サナ、無茶しすぎだ! そして写真で振り返る思い出。夏のこと思い出したり、お父さんの半目に笑ったり。そして四人一緒の写真を撮るんですね。そうかあ、誰かが写真を撮ってるわけだから、皆で揃って写ってることは少ないんですね。今回は年末年始、これまでを振り返り、そしてこれからを思う。そうした節目みたいな回。なんだか史夏が本当の家族と過ごして、ちょっと普通を取り戻したり、そうしたところも面白かったですよ。

『たぬき、時々、きまま道』、続きがきましたね。人に化けたたぬきの子、つぐみが人の世界で見て知っていくこと。それが描かれて、なんだかほのぼの、すごく気にいったんですが、前回のお姉さんとの別れに続き、今回は出会いです。ちびっ子たちの会話でゲーセンというものを知り、せんべいの種類と思ってついてきちゃった。うん、つぐみってそんな子。はじめてのゲーセンでアヤっていう、今どきの子と出会って、一緒に遊ぶ。あんまりにものを知らなすぎるつぐみに驚くアヤですが、まあ、驚きますよね。不思議ちゃん? なんて思われちゃって、まあそうですよね。知らないにも程がありますから。エアホッケーの2本目、あのつぐみの表情など最高。やりとりも、実に面白かったです。知らない場所で、知らない誰かと出会って、すっかり仲良くなってという、その顛末。あのつぐみのピュアさに、アヤの驚きながらも、つぐみを受け入れて、見かけたら声かけてよ、ええ、とてもいい笑顔。その感触、やっぱりすごくよいと思ったんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第5号(2014年5月号)

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