『まんがタイムジャンボ』2014年4月号、発売されました。表紙のテーマは放課後のお楽しみ。なるほど、買い食い、『レーカン!』天海さんがハンバーガーを手に、今にも食べようとしているところ? あのネコのピックが刺さってるの、可愛いですよね。それに天海さんも、なんだか不思議に素直で、なんだろう、この可愛さ。思う存分にピュア。ええ、魅力的であります。『ヒゲとセーラー』、初はクレープを手にしていて、ええ、見事に放課後のお楽しみでありますね。そして『きつねとパンケーキ』の告知カットもございます。
『ラン様の放課後遊戯』、核心に踏み込んできた、そんな感じでありますよ。突然やってきた顧問。金糸コウなる、眼鏡の男。やたら不運で、ケガばかりしてるっていうんですが、なるほど、この名前、キンシコウか。そう思って、なるほどラン様の手の秘密に関わりのありそうな男だぞ。そう思っていたら、ああ、もう今回、それをやっちゃうんだ。まさしくあの手の持ち主だったのか。ラン様のかつて願ったこと。それがために有太をあきらめると決めた。そうした過去、一気に語られて、しかしそれでふたりが死んでいたとは……。しかもその事実が有太に告げられて。いや、これ、どうなるんだ。もう、終わりに向けて進んでいる、そうした感触がひしひししますね。
『妖こそ!うつつの分校』は、どうも魔奈子ルートが開いたような気がしないでもないですよ? 料理を学びたい、その一心で教室に押し掛けてる魔奈子なんですが、それが面白くないのは海寺ですよね。あきらかに目の敵にしていて、ずるいと問い詰める、以前魔奈子の射止めた先生、その人はどうしたという。ああ、海寺はその顛末を知らんのか。静かに語る魔奈子、あの一連の描写は彼女の喜びと悲しみが波が寄せるようにしみじみ伝わってきて、ああやっぱりこの人の漫画はよいなあ、そう思ったんですね。しかし肝心の魔奈子、微妙にこりていないようで、うん、こういう強さもよろしいですよね。ええ、どうなるんだろう。海寺の恋? 魔奈子の恋? みのるのかどうなのか、さっぱり見えないその先が、なにかかきたてるものあってよいんですね。
『きつねとパンケーキ』、新連載です。四コマじゃないんですね。遠山えまのコマ割り漫画。この方のキャリアを考えると、こちらの方がむしろ得意だったりするのかな? ええ、こなれた漫画。3年前にやってきた狐のお嬢さん、紺乃。その子を娘として育ててる兄さんの話なんですね。コンは小学生。学校いくのにしっぽの手入れに余念がなく、まさしく小動物的愛らしさというやつでしょう。しかし学校にいきたくないという。なんでか? 転校生のたぬきと折り合いが悪いってんですね。しかし、このたぬき娘、月山ゆめ、めちゃくちゃ可愛いではないか! だぬ! って、どんな語尾! コン、ゆめとパンケーキ勝負をするという。審判は黒岳昴。ゆめの父、シェフでパティシエなのか。パパ、プロのパンケーキ相手に思わぬ勝負することになって、それでも皆、仲良くなって、って、昴も動物なのか。しっぽの細さから見るにネコなのかな? パパの娘たちを眺める視線、それが主題であるのか、あるいは父と娘、疑似家族の物語として楽しめばよいのか。それとも素直に、けもみみ娘たちの仲良くしている、それが魅力か。ええ、いろいろに魅力を見つけて楽しんで読める、そうした漫画だと思いましたよ。
『JKふぁーむ』、ゲストです。ファームというからには農業もの? そう思ったら、特段初回ではそういう感じはありませんでした。突然田舎に引っ越すことになって困りはてる女子高生、真辺日菜子が主人公。最初は田舎なんて嫌で嫌で、帰りたくてしかたなかったのに、御来屋晴香なるお嬢さんに出会って、ちょっとずつ気持ちが変わっていく。強引に連れられて、苦手なはずの野菜なのにすごくおいしかったスープ。虫のなんのと苦手はやっぱりあるけれど、それでも田舎のよいところを少しずつ知っていく。そんな日菜子の、田舎に、あるいは晴香になじんでいく、そんな漫画。続くのかな? 田舎の、そんなよさも! みたいなものが見られると、もっと引き込まれるのかも、なんて思いましたよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第20巻第4号(2014年4月号)
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