『まんがタイムジャンボ』2014年4月号、昨日の続きです。
『ほのかミステリーノート』、新キャラクター投入ですよ。シャーロッ子様のライバル、茂里緒樹莉は初等部4年生。殺人事件が好き、って、ああー、ミステリマニアなのね。この学校にくるまでは話題の中心だったこの子が、シャーロッ子様の人気に嫉妬してっていうんですね。しかし、この名前、モリアーティのもじりっぽいんですが、ということは悪辣な手段でシャーロッ子様を陥れるとか!? いえ、全然違いました。潤に接触したら、シャーロッ子様のファンと勘違いされて親衛隊に放り込まれたり、わりと振り回されてるんだけど、結果的にシャーロッ子様の手伝いしたことで皆から声かけてもらえるようになって、問題は解決っぽい。けど、樹莉、今後もシャーロッ子様、すなわち穂華にからんできそうですよね。ええ、面白いことになりそうですよ。
『マネーちゃんず』、終わってしまいました。好きだったんですよ。結構時事問題っていいましょうか、どこまで本気なのかはわからんのですけど、社会に対する、いやむしろ不況? に対する恨みみたいのが乗っかてくるようなところ、ああそうだそうだと一緒になって恨みの感情を共有したりして、なんという暗い情熱! けど、そういうところ、好きだったんですよ。簡単にそうといっていいのかわからんけど、社会風刺も漫画の活躍しどころですからね。最終回は、消費税がテーマですよ。8パーセントに税率が上がる。私たちの出番だわ! って、1円玉と5円玉が喜んでる。って、いやあ、もう、勘弁してくださいよ。で、その勘弁してくださいよっていう鬱憤が小銭目線で語られて、いやもう、ほんと、貧乏人の視座がすがすがしい。うん、すごく共感できて、ええ、格差開くよねえ、なんて思ってしまいますよね。
『オンエア — うるま高校放送部』、おおう、終わっちゃった。春休み、東京大会を目指してミーティング、というんだけど、なかなか話がまとまらないのはいつも通り。ドキュメンタリーを撮るとなって、そのテーマをどうしよう。地元沖縄に取材してみようとなったんですね。乃愛がつくづく面白いですよ。ハンセンでキャンプしたことないさー、って、キャンプ・ハンセンはキャンプ場じゃないよ! っていうのとかね、微妙ですごく面白い。首里城にいったことないっていうのは、なんかわかります。地元の観光地って逆にいかなかったりしますよね。そこから描かれる沖縄の情景、それがよかった。浜比嘉島、枝サンゴの道。お弁当のスパムもよかったなあ。沖縄はスパム大人気なんですって? ガジュマルに勝連城跡、そして沖縄の現状なども語られながら、彼らの夢に話題が移っていく。その夢のいろいろがよかった、そう思うんですね。決してしんみりさせられるばかりじゃない。けど、なにか思わされる、そうしたものあったのですね。
『おとぎのシソン』、犬飼先生から語られるシソンの秘密。なるほど、面白かったです。いずれおさまるよ、30歳くらいになるとなくなるっていうんだけど、それでネガティブ発動させる樹美、なんでかやたらとばっちり喰らう日和、それが実にいい感じでした。しかし、先生ですよね。丸いものがトリガーになる。ああー、きびだんごなのか。で、ポニーテールに反応する。日和に、桃太郎さん桃太郎さんとなつく先生がめちゃくちゃ可愛くて、そして小6の時の思い出。悲しい話になる! そう思わせて、あの切り返し。実によかった。こういうの、大好きですよ。小学生の頃の思い出、サッカーやってた時に、ボール追うのが異常な程に楽しかったとかね、そこで描かれてる先生もめちゃくちゃ可愛い。ほんと、おかしい。ほんと、ほのぼの。実際、大変だったって話でもあるんですけど、それにしても面白い、そうした感触が強いから、読後感がいい。そう思うんですね。
- 『まんがタイムジャンボ』第20巻第4号(2014年4月号)
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