2014年3月5日水曜日

『まんがタウン』2014年4月号

『まんがタウン』2014年4月号、発売されました。表紙は『あつあつふーふー』メインにして、最後の制服姿、元気にジャンプしている蘭であります。しかし、春来たるとは、なんというコメント! 他には『派遣戦士山田のり子』、『かりあげクン』、『クレヨンしんちゃん』、『鎌倉ものがたり』のカットもございます。

『押しかけ時姫』、姫が自宅に友達を招いて、小山さんですね、いい子ですよね、宴の準備をせよという。そんな大げさな命令をパーティーパックで誤魔化す海斗は偉大だと思います。さらには花も用意し、命じられるままに小山さんをもてなして、その様子を小山さんに、姫なりきりに付き合ってあげてる優しいお兄さんだと思われる。いやしかし、今回のこと、小山さん、それはそれで楽しまれたようで、それになにより時姫が嬉しそうだった。あの笑顔など実によかったです。

『居間には今外国人がいます。』はマイケルについてですよ。日本オタク、アニメ、マンガ、アイドル、サブカルのオタク。しかし、彼はいったいなにをやってる人なのだろう。資金源は? 気にする万希に、踏み込もうとしない他の住人たち。これは、いわゆる個人主義ってやつなのか? それともなんかあやしいから関わり合いになりたくないだけなのか? 謎です。マイケルとお婆ちゃんの出会いなど語られたのですが、おおう、なんというすれ違い。遅刻の原因になる困ってるお婆ちゃんとか、えらいことマニアックやな。当初のマイケルの誤解が判明したり、そして彼がこの家に滞在してる理由もわかって、いいやつなんだか、不思議な感じ。そして最後に駄目押し、護天使を自称する。いやもう、見事な暑苦しさです。

『ど先端ナース』は、ナースとがりの可愛さを押し出していく作戦なのでしょうか。なら脱ぐ。なぜとめる! はいいとして、4段をぶちぬいて立つメイドとがり、セーラー服とがり、婦警とがりと、見事に目で見るドキドキ☆ビジュアル。しかしそれならなぜ78ページはああなのか? なぜなのか? 疑問を呈するのであります。

『涙の数だけ輝いて!』は唯のエピソードですよ。なぜアイドルになったのか? その答がいじめの一環。というか、高校生時分からいじめられることで快感を得ていたという、川村唯のその特質。実に見事、最高でした。というか、地味で可愛い。でもって可愛いことに自信も持っててっていうのね。うん、可愛いですよ。すごく可愛いと思う。そんな彼女がオーディションにまで漕ぎ着けて、そこで直子に叱られて、ああときめいてる唯、最高です。しかしいじめられてるといっても、飄々とすべてを受けて受け流して全然負けてない唯が、仲間のためには怒ってね、けども自分のことはどんどんいじめていいからね。あの卑屈さのないところ。あの、自分自身で立っていると感じさせるところ。あっけらかんと自分の基盤を隠さない、そういう姿勢に自分は魅力を感じてるんだろうなあ。そんなこと思わされたのですよ。ええ、唯、最高だと思います。

  • 『まんがタウン』第15巻第4号(2014年4月号)

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