『まんがタイムオリジナル』2013年11月号、発売されました。表紙は収穫の秋ですよ。柿づくし。『ラディカル・ホスピタル』山下さんが、すごく可愛い。右手に柿。秋物の服装、あれがいい。チェックが彩り豊か、やわらかで暖かそうなタートルネックなどなど、ほんと、魅力的なお姉さんですよ。そして他にはしぶ柿に苦しむ『らいか・デイズ』らいか、『鈴木くんさん』の両鈴木は柿をたくさん、ふたりで分けて食べていて、そして『かでん屋さんの基礎知識』の面々も柿、ハッピも柿の色であります。ああ、そうそう。榊先生は柿の種、師長は牡蠣に扮してますよ。
『小森さんは断れない!』は、町のマスコットキャラクター、そのデザインを考えるっていうんですね。うん、小森さん、安請け合い。苦手なんだねえ。で、意外と自己主張が強いんだ。断れないさんに絶対承りロボ。なんとしても、自分のらしさをのっけようとするのがおかしい。めぐみはめぐみで、おお、よく考えてる。桐タンスが特産だから、それを組み合せてくる。けど設定が微妙にネガティブで、この子の個性も、なんか不思議ですね。まさ子はまさ子で、なんだろう、この子、意外とマニアック? いやもう、三者三様、よかったです。しかし決まったキャラ、焼きそ婆って、こりゃなんかすごいな。そして学校のマスコットキャラに断れないさんが決まって、ああ、小森さん、愛されてます。
『満開!Sister』は、たけしが京都に修学旅行ですよ。古都京都、たけしにとっては憧れの土地で、いやもう、旅行先が京都になるよう策謀めぐらせるとか、どんだけ京都にいきたかったというのだろう。そしてたけしは京都でハッスル。いやもう、ハッスルとしかいいようがない。新撰組、金閣寺、そして木刀。って、木刀すごいな。他の男子も大喜びで、教師もそれを見込んで刀狩をする。めちゃくちゃ面白かったですよ。サツキさんがいい方向に勘違いされる定番展開もあれば、そしてカンナ、なんという行動力。ほんと、ナンパと誤魔化してハマったり、そしてピンチの時には助けてもらったり、たけしも大変だけど、それはそれでいい思い出になりそうですよね。最後のコマなんて、モノローグこそはあれだけど、とてもいい雰囲気でしたよ。
『よゆう酌々』は、粧子さんの強烈な逆襲。掃除だけはちゃんとしてるという女将、ちょっと可哀想でした。。で、戸田くん曰く、女将の調理の手伝いは邪魔らしい……。粧子さんがアンニュイというか機嫌が悪かったの、兄の妻と折り合いが悪いっていうんですね。あれこれ余計なことをいってくる。なのに、親はそんな兄夫婦のこと助けて、それも面白くない。いや、でも、粧子さんもかなりのものですよね。化粧ポーチひとつ送るのに、あの梱包。金ばかりかかるじゃないの! って、これ、嫌がらせじゃないんだよね。念をいれたってやつなんですよね。けど、これ、そりゃもう嫌味を引き出すよなあ。ともあれ最後には、ちゃんと自分も大切にされてるとわかってよかったじゃありませんか。粧子さんは、ちょっとヤキモチ焼いてたんですね。
『もよりずむ』、ゲストです。不思議な漫画。私立南渡河学園に通う女の子たち。どんな部活に入ろうか、そう思って部活見学にいった、その最初の部がちくわ部。ちくわの置き方を考察する? そんな部活。ちくわは食べないらしい。そこにちくわぶ部も加わって、ちくわとちくわぶで、その置き方の工夫を競い合う。ナンセンスなやりとり、そのナンセンスぶりにおかしみが感じられるなら、これはありでありましょう。
- 『まんがタイムオリジナル』第32巻第11号(2013年11月号)
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