『まんがタイム』2013年10月号、発売されました。表紙は、ヤッホー、笑顔で山びこ! なのだそうです。手前から『おとぼけ課長』、『恋愛ラボ』リコ、そして『スキップAD! いろはちゃん』いろはと並んで、ヤッホー! 同じテーマで描かれた絵が、うまく組み合わされてひとつのイラストになっている。ええ、三人、それぞれちょっと違った表情、ニュアンス、それがまた面白いです。
『大家さんは思春期!』、前回の浴衣、そのお披露目回でありますよ。今度の土日、たぬき祭りなるお祭りがある。友達に誘われていくことになるんですが、その誘ってもらいたいというチエちゃんが可愛くて、いやもう、なんという子でしょう。待ち合わせ場所も、チエちゃんの家、つまりあのアパートに決まって、それでですよ、皆でよってたかってもてなしの準備をする。かき氷の準備して、最初は福引でもらったやつだったのが、本式の道具になって、宇治金時のお抹茶もお茶の先生提供の本式。焼きとうもろこしも焼きそばも出てきて、いや、これ、夜店にいく意味ないじゃん! って思ってたら、混雑を避けて神社にいかずにすますのか。いやもう、このチエちゃんの周辺の皆の頑張り、これが実に面白かったです。
『ノコひけ!工業娘。』、2年生は色気づき出す季節、2学期。けど1年の彼女らはまだまだ全然みたいですね。植原桜も、なんだかよくわからない理由で告白を断って、ほんとI科の彼女らは面白おかしくていいですよ。今回は中村桐子の記憶術。いつものパターンと思いきや最後にはずしてくる。そして板目京子と柾目都。このふたりも面白いなあ。そしてチコちゃん、彼氏ができた。そうした事実を受け入れたくないクラスの連中と、けど先生はやっぱり冷静で、このへんは年の差なんでしょうか。面白いドタバタでした。で、上原プリティ。彼女に恋人がいるのは、割とスルーなんだ。チコちゃんとプリティの差はどこに!?
『ゆとりノベライズ』はGLX大賞、ライトノベルレーベル、GLX文庫の新人賞なんだそうですが、授賞式となるとさすがに雰囲気が違いますね。って、こんな感じなんだ。ゆとりもスーツ着込んで、いや、なんか可愛いですよね。里美さんも、なんか素敵なお姉さんに化けてます。そして雷堂先生。熱く物書き話を語る! っていうんですが、とっつかまると話が長いからちょっと避けられたり、けど嫌われてるとかじゃないのか。看板作家で面倒見がいい。輪の中心にある人って感じですね。雷堂氏とゆとりとの会話、あれはよかったですよ。ちゃんと読んで、どこに魅力があるか、その魅力はどこに発しているのか、それを評価してくれている。その一連の話の中に、ゆとりと里美の関係が語られて、それでまたゆとりの気持ちを奮わせる。ほんと、しみじみいい漫画だと思いますよ。
『ひらめけスイッチ』、ゲストです。なんだろう、不思議な漫画です。学校いこうと思ったら、自転車のサドルがなくなっていた。なので、ええと、あれは窓を拭くやつか? モップみたいなやつ、その先をサドルがわりにして、間に合わせにしたっていうんですね。それから、自転車のサドル代用品を探すんですが、サドルを買えといわれつつ、友人岩名と小波ちゃんを巻き込んで、あれこれ試行する平目。いやもう、困ったやつなんですが、こいつ以上に小波ちゃんがいかします。金属のブラシとか、脳の模型とか、やりたい放題。ケツに優しくない、というかサドルの方が安い。無駄なこだわりの男平目と、あまりに自由すぎる女小波のチャレンジに、とにかくつっこまないではいられない岩名。どうしようもないんですが、そのどうしようもなさは面白かったです。
- 『まんがタイム』第33巻第10号(2013年10月号)
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