2012年8月19日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年10月号

『まんがタイムきららMAX』2012年10月号、昨日の続きです。

ふわふわ科学』はもうじき台風の季節、ということで台風のできるメカニズムやコリオリの力についてでありますよ。コリオリの力、渦がどちらに巻くか、そいつに影響する力だっていうんですが、洗面所の渦くらいに小さいものだと関係ない。ええ、高校の頃、地学の教師にいわれました。赤道でやってる手品ってレイナもいってますが、実際、ここが赤道といって、ちょっと北にいって左回りの渦を見せ、また南にいった右回りを見せ、そして赤道では渦を作らせずすとんと落とす。そういう見世物があるんだそうですよ。さてさて、コリオリの力、それを体験させるための仕組み、なるほど人の方が回ってるから真っ直ぐのボールもすごい変化球に見えてしまう。これが見掛け上の力というのが、なるほど、よくわかります。実際に実験できれば一番ですけど、こうして漫画として可視化されるだけでも違うものなんだなあ、実感させられましたよ。

『空色Aフルート』、ゲストです。きたれ、屋上。屋上でなにかやってる先輩がいる。その先輩に遭遇した吉野隆平、彼が主人公の模様です。中途半端な時期に転校してきたために、希望の運動部はどこも入部受付を締め切っていて、文化部あたりで手を打つしかない。そう思っていたところ、くだんの先輩に出会ってしまったというんですね。腰にいくつもペットボトルロケットを設置して、パンダーバード・アー・ゴー! の掛け声とともに空へ! は向かわないわけですが、この人、寺門美羽耶、 何でもやる部を作ろうとして不受理。天文部を名乗ることになったみたいな話です。まともそうに見えたクラスの学級委員、日野沢葵もここの部員。ペットボトルで飛ぶ案を出したのこの子で、なんと、意外な変わりもの。変わりものたちの部活に引き込まれて、吉野の学校生活がどうなるか。いろいろ振り回されることになるんでしょうね。

『三種のジンギ』は演劇部のお手伝い。部長、綾麟太郎さん。非常に濃い雰囲気の人。派手な顔立ち、って、これメイクもばっちりよね? ちょっとオネエ系? 押しが強く魅力的、カリスマのある人ですよね。って、学生に見えない……。顔立ちが派手といって演者に引き込まれる乙女。大変だけど楽しそうじゃん。しかし、この乙女の綾ちゃんへの質問。男が好きか女が好きか、それを聞いちゃうのもそうだけど、どっちだと思うという逆質問に、どっちでも素敵だと答えるなど、いいね、いいよ、このふたりいいよ。素敵な受け答え、偏見のない素敵な人たち。いいものを見られました。そういえばよくよく考えれば、この漫画はブルマ復活とか、マイノリティ漫画でしたね。ええ、マイノリティに優しい社会はいい社会です。

放課後せんせーしょん!』は外国人と遭遇。英語がわからない、ってことで、扉がアリスなんですね。英語で話しかけられて、とたんにフリーズする面々。頑張ろうとする人あれば、ゆかり先輩はさすがだな、真っ向から日本語を求める。で、ひとしきり失敗したところで葵さん登場。そうですよね、きっとこの子ならいけるはず、そう思っていたら案の定、期待にこたえて、あおいって天才! ああ、そうか、帰国子女だったんだ。そうじ当番なし、カフェテリアあり、向こうの状況に触れまして、実際海外の学校はそうらしいですね。日本と学校に求められる機能というか役割がそもそも違うんかも知れませんね。日本と海外の、というかアメリカとのといった方が正確なのかな? 違い、ギャップが語られて、ああ、車社会はつらい。自分も酔うんですよ。海外に憧れるところあり、って、食べ物ばっかりじゃん! 反面、なぜどうしてと思うことあり、こうした違い、面白いものだと思います。そして1ヶ月後、あの英才教育は面白かった。実際、こうしたジャパンのイメージって、どれくらいなのでしょうね。今やスタンダードなのかしら?

『スイーツどんぶり』は、いきなりすごいな。調理室の地下に拷問部屋!? 静香が実にとんでもなくていい感じです。LIFEのことを隠してる酒井を吐かせる、って、半端じゃないな。ばりばりですよ。でも、この地下部屋、老師にばれるのはまずいんだ。そして豚原再登場、名前も改め、豚花だそうです。静香のうちの料理人になってた。LIFEを出、LIFEに抗う料理人になった、っていうんですが、なるほど、静香は賢いなあ。匿えと。そして豚花に誰が主人か教える静香、素晴しいな。ほんと、今回は見事に静香が主役でした。いやほんと、お嬢、おそろしいです。

『うさマー。』、ゲストです。高校生になった姫奈多のもとに伯父さんからのプレゼント。ロボットの縞くんっていうんですね。見るからに幼児。姫奈多のこと、ママって呼んで、懐いてるんだけどいろいろ大変、めんどくさそう。けど、このロボット、見た目は子供、頭脳は大卒相当とのことで、勉強もすらすら。マッサージも得意、っていうんですが、非力でぜんぜん効かない。いちいち可愛いやつであります。ロボットの健気なところなど、なかなかにいい感じですよ。その健気にやられてしまってる姫奈多、それもまたよしであります。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第10号(2012年10月号)

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