『まんがタイムきららキャラット』2012年10月号、発売されました。表紙はGAでありますね。水の中、ええとこれは如月か? 本体がないから一見わからない。熱帯魚泳ぐ海の中、こちらを見ているその笑顔、実に素敵な表紙であるのです。しかし青基調の美しいイラストです。魚は被写界深度の外にあって、ぼやけた姿からおぼろげにそのかたち、色を判別できるといった次第。となると、やっぱり、ばっちり中央にいる如月に意識は集中するというわけで、ええ、まるで人魚のよう! 素敵なお嬢さんです。
『Aチャンネル』は、トオルとるんがすれ違い。るんに会えないトオルが限界で、ユー子が気をきかせたら裏目というのはいつものごとし。しかしこれでもって、なかなか普段見られない組み合わせが成立するというのですから、なんだか楽しくなってきますよね。るんを見付けたら引き止めてくれるよう頼まれたユタカですよ。誰がるんかわからないまま安請け合いするんですけど、この子がるんと出会うまでに、佐藤先生鎌手先生の駄目さが開示され、そしてユー子と鬼頭先生魅惑のペア成立。素晴しい。しかし、これらを上回って面白かったのがユタカとるんの会話。通じてるようで通じてないよね。しかし、ユタカに確保された時のるんの表情反応は新鮮で、いやもう、いつも以上に奔放なるんちゃん? 素敵でした。ユタカとミポリン、上級生たちと知りあって、面白さの幅が広がった、そう思わされるエピソードでした。
『さくらティーブレイク』、今回は菊華の真実描かれて、おお、社長令嬢になるのが夢だったっていうんですか! って、そりゃ無理だ。まるで不可能ってこたあないだろうけど、まず普通に考えたら無理だよ。ってわけで、菊華さん、令嬢と思わせていろいろがっかりな女の子です。ずぼら、だらしない、眼鏡、片付けられない、同人誌作ったりしてる、って最高じゃないか……。しかしもう、秘密がばれて落ち込む菊華、いいわけしても桜が追い討ちをかけてくれるとかね、素晴しかったです。そして即席の茶席。いやあいろいろ微妙なんだけど、微妙さの中にわびさびがある? まあ、それはよいとして、気取らないお茶の会、これは悪くないですよ。こういうのが生活の中にあると、潤いますよね。
『P.S.リスタート』は、残念な元お嬢様、白鷺千華がヒロインであるわけですけど、暴走キャリーバッグに先生がひかれたり、倒れた先生をとっさに人工呼吸で助けようとしたり、ほんと、残念、がっかりなお嬢さんです。しかしこの困った人、あの特別に許可、というか、理事長に強制されてるっぽい短いスカート、そのせいで初日からパンチラしてしまって、それを指摘してくれてるめぐみ、それに対する千華のこたえ、あの噛み合わなさは面白かったです。見えてる見えてるに、私もめぐみさんが見えますって! いや、そりゃ見えてるだろうよ! しかし、千華という人、お嬢様だから世間知らず、どころではなく、もう単純見事に残念、出来がよろしくないという次第で、この徹底されてる感など、実によかったです。
『もぐもぐドロップ』、ゲストです。ヒロイン倉永あおいが出会った、というか、見付けたのはエネルギーが切れて座り込んでいる女の子、橘はみでありました。たまたま持っていたクッキーを提供して、このはみって子は糖分が切れると動けなくなる、そんな体質なんですね。かくして、初対面ながらはみを助けたことになってしまったあおいが、お礼といってお店につれていかれる。奥住果歩と瑠奈の双子姉妹が働くお店、なんですが、特になんのお店ってわけでもない? 喫茶店っぽいんだけどなあ。お冷やをティーカップで、ケーキをお碗で提供する。なんだかいろいろ困ったお店? あおいもそこで働くことになりそうな予感。それと、つっこみ役になりそうですよね。常識ありそうなの、この子くらいなんだもの。振り回されたり、大変なポジションになりそうですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第10号(2012年10月号)
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