2012年8月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2012年10月号、発売されました。表紙は『魔法少女かずみ☆マギカ』でありますね。かずみと海香、カオル、三人が楽しそうに並んでいる、涼しげでさわやかな表紙であります。このさわやかさは、本編が陰惨陰鬱を極めているからなのか、こうあって欲しいという願いがこめられているのか、その落差の大きさがあるために、見ているとなんだか切なくなる。そんな表紙に仕上がっています。

夢喰いメリー』は、いよいよ決戦、火蓋が切られちゃいましたよ。勝利条件も示されて、タカと繋がっていることから、エルクレスもろともタカを葬るという手がある。門番であるメリーを始末することで幻界の門を消滅させることができる。タカを死なせるなんてできるわけがない。タカからエルクレスを切り離し幻界に追い返すには、メリーがその拳でぶん殴るしかない。ええ、エルクレスとメリーが激突するしかないという状況にあるっていうんですね。しかし強烈な強さを見せるエルクレスですよ。メリーやエンギ、ジョンが束になってかかってもびくともしない? ほんと、これでジョン、死んじゃうの!? なにか策があるのか? なにもないなんて思えない、思いたくない。かくして、次号刮目して待てですよ。ええい、ほんと、どうなるのか、先が気になってしようがないですよ。

以下、ちょっと前後させて、新連載とゲスト掲載取り上げます。

『ふたりの恋愛書架』、ゲストから連載に昇格です。古書店を営む女性と高校生男子の夫婦もの。連載第1回は、ふたりの出会いからが描かれて、これただの夫婦ものではすまなそうな感じですね。ヒロインカナコ、彼女の過去にはなにかがあったのか? 糺の森での古本まつり。そこで、叔母になるのかな? 花緒の出店の手伝いをしていたら秋生と出会った。好きな本の傾向が似ているからか、すっかり意気投合して、けれどそこになにか寂しさ? 失ったなにかを思い出してる? 父のこと? 母のこと? なにか意味深で、それゆえになのかなあ、北海道、自分の店で再会した秋生に結婚を申し込む。エキセントリック、唐突だけど、その理由、カナコの欲しいというもの、その正体ってなんなのか、ただ彼の記憶、朗読だけではあるまい。なんとも不思議な話なのであります。

『わたゆめ』、ゲストです。野中夢乃16歳。両親が仕事の都合で海外にいくことになって、夢乃はというと、ひとり日本に残ることを選んだというんですね。かくして寮にはいることに。さくら寮。北の大地ということは北海道? 迷っていたところを寮生美月に拾われて、無事到着。やたら明るい先輩や、ちょっと怖い先輩? まだ状況説明、導入といった感じです。しかし気になるのが、夢乃、女の子のはだかといって、やたら動揺してたけど、つまりはそういうことなん? いや、わからんですけどさ。いずれにしても、次回待ちですよ。話が動くのを楽しみに待ちたく思います。

『スパイしちゃうぞ大作戦!』、ゲストです。ええと、これは四コマですね。妹のもとに諜報員、谷暮エルをむかわせる社長。しかしなぜ妹に諜報員を? ボディガード? かと思ったら、姉の会社から妹姫堂ゆまが持ち出した機密の数々、それの回収だっていうんですね。ほぼ全自動ペンとか、秘密道具っぽいものを作ってる会社。その秘密を守るんだ! っていうんですが、だったら妹の前にあのラボの面々、あいつらをなんとかしませんと。秘密保持契約結んで、それに違反しているから云々、やりませんと、って、まあそういうこというとつまんなくなるのでいいとしまして、このスパイ、エルにはもうひとつ目的があるみたいです。どうも妹の部屋に盗聴器がしかけられている。他にスパイがいる模様。そいつをあぶりだし、そいつをなんとかしようっていうのも任務みたいですね。かくして、スパイ大激突となるのかな? それとも、もっとぐだぐだな展開に? わかんないけど、今回読んで面白かった、悪くなかった。だから、どんな展開だろうと楽しみに読みたく思いますよ。ゆまに勉強を教えている中岡頼子、彼女が実によかったです。倒置法とか体言止め、のっけからよかったです。

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