2012年8月10日金曜日

『まんがタイムきらら』2012年9月号

『まんがタイムきらら』2012年9月号、昨日の続きです。

『桃色はうすキーパー』、ゲストです。一人暮らしする娘を心配するあまり、メイドを送ったという父。かくしてはるむのもとにやってきたメイド、ミルルであります。女の子大好き? しかし、このはるみという女の子、片付けをしない、教科書もろもろ全部学校に置きっぱなし、なかなかに残念なお嬢さんみたいで、怠け者のご主人さまに、変態のメイドが揃いましたという話です。友人たち、香織とマリ、ふたりの冷静なつっこみ。これが暴走するしかないはるみ、ミルルの関係にブレーキをかけるのでしょうか。あの、ヘンタイさん呼ばわりとか、よかったですよ。

『まどぎわクーリスト』、よいですね。クールに憧れる島元さん。ナチュラルに酷い寿子に振り回されてる。そんな彼女が面白いですよね。精一杯の背伸びに見える。遅刻とか、憧れるもんじゃないと思うんですけど、まあ憧れたらしい。けど、いざ遅刻するとなったら焦る、慌てる、そんなガラスのハートの女の子。対して寿子はちょっと変態はいってるなあ。いい対比。ほんと、かたちで入る、しかし成り切れない、そんな島元さんを、寿子と一緒ににやにや眺める、それがこの漫画の楽しみでしょうか。ひとつの楽しみのかたち、かも知れません。

『プレフレ』、よいなあ。扉がカラーだよ。椿が可愛いよ、楓も素敵だよ。さて、楓の買い物ですよね。服なんて買ったことがない。非常に残念な私服状況というのが露呈してしまってるわけですが、いやほんと、欲しいものがわからない、試着のしかたもわからない。うん、いい感じ。夏希も合流して、うむ、いい仕事だ。で、試着した服全部買うとか、ああ、金使わないっていってましたなあ。しかし今回の肝は、このショッピングモールに、知り合いがあらかた集合してしまってるってところですよね。そうかあ、ここが地元の娯楽の集積地なのか。知り合いだらけってのは、ちょっときついなあ。

少女公団アパートメント』、海ですね、海。七海がみごとに整えられて、芦花、負けちゃうんだ。負けと認めちゃうんだ。けど、この可愛い七海、中身はいつものとおりというのがいいですよね。お姉ちゃんはもったいないとかいってますが、けどそれはそれでエンジョイしてるっぽいですよね。しかし、海の家の水着で畳、帰りの車内、じゃりじゃりする靴の中、海の雰囲気、その感覚を肌身に感じさせる、そうした要素、描写、すごくよい。結局私たちは、理屈やなにかではなくて、身体に感じるもの、その肌の感覚でものごとを記憶してるのかも知れない。そんな感触を強く覚えました。そして夏、潮のにおい、ええ、それは確かな感覚なのだと思うんですね。

My Private D☆Vは『まんがタイムきららカリノ』にて『ぐだぐだスープレックス』を描いているPegであります。ブカツ少女のONとOFF。体育系と文化系、それぞれの女子が部活に打ち込む、そんな姿を中央に、けど授業中は寝ちゃってたり、そして帰り道、アイスを買い食い。そうしたメリハリ、ええ、わかるように思います。けど、ほんと、描かれてるふたり、すごく魅力的。ふたりの個性、そのコントラストも、それぞれの魅力をひきたてて、とても素敵なイラストになっていますよね。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第9号(2012年9月号)

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