2012年8月29日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年10月号、昨日の続きです。

『ぷらいまりィずむ!』、連載になりましたよ。小学生の集団登校風景を描いた、って、実際、この漫画のメインは登下校でありますよね。班長の水橋ニコ、夢に見るはお母さんのおはぎカレー。って、ニコ、ココの姉妹ともに、あんこカレーが亡きお母さんの思い出なのか。さて、登校班の面々、変わった子ばかりで、ニコのスカートを新技とやらで狙うさゆらと、今日はスカートの日だと観察結果から予想していたしずの。きっとさゆらの新技でスカートがどうにかなったりするのを楽しむつもりだったんだろうなあ、しずの。おとなしそう、優等生っぽいのに、実は一番の変態的お嬢さん? 大変に素晴しいと思います。可愛い絵柄。変で大変そうだけど、楽しそうでもある彼女らの登下校風景。面白いです。

『ふかふかの大地』は、いよいよマナの畑デビューですよ。冒頭で雨とてるてる坊主。なるほど、雨で足止め、自然屋内で大人しくするしかなくなって、そこで作業着やら道具やら渡される、また専用の畑を作るにあたり育てる野菜を決めるなど、導入が穏やかな雰囲気の中おこなわれるのですね。放課後には雨もあがって、いよいよ畑と思ったら、荒地だ! まさに開墾ですよ。まったくの最初から畑を作る。雑草があるのはよくないだろう。石があると根菜がきれいにできない。また土も作っていかないといけない。そうしたことがぱぱっと、けれどわかりやすく説明されて、ああいよいよですよね。モカ、エリのふたりに教えられて学んでいくマナ、そのファーマーとしての成長も楽しみですが、実際に畑ができて、そして野菜、トマトが育っていく、そうした様も楽しそうだと思うのです。しかし、およそ3頭身のこぢんまりキャラクターが一生懸命取り組んでる、その可愛さはかなりのもの。それに、この全身を無理なく小さなコマに描けるという特性、これは他のリアルな頭身の漫画では表現できない、しにくいものを可能にする有利がありますよね。世界が広がっていて、そこに彼女らがあるということ、その感覚がいいなって。扉もそう、本編、マナが畑を耕して、そして畑がかたちになって、その情景なんかもすごくいい。地面があって、空には雲。そこにマナ、エリ、モカ。小さな世界、けれどずうっと奥行もある、彼女らを取り巻く世界を見つめる、そうした気持ちがするのですね。

『もこもこBOX』、こっちも楽しいなあ。マメとその同級生がいっぱい出るようになって、にぎやかになって、ともないカッチがちょっとお姉さんになったのは嬉しいような寂しいような。そんなこと思ったりもしたりする。贅沢なこといってますね。さてさて、マメたち。ヒマワリの種のくだり、面白かった。グリリンの目、顔を隠すコウ、意識せぬままに食べちゃったのか。マメの説明にダメージを受けるコウの様子に、全然悪気なんかない、むしろ真面目といっていい彼の失敗を悔いる様が表れて、ほんと面白かったです。さてさて、カッチはヘイジとサッカー。負けん気の強いカッチ、素敵でありました。

『かためで』は、みづきが制刀を紛失? まのを中心に、さやかも加えてみづきの刀を探すことになるんですけど、刀でダウジングとか、刀を持たせるとさやかは最強だな。ミステリー仕立ての今回ですが、特に推理というわけでなく、ひとつのイベントとして探索やミステリー風味のやりとりを楽しんでいるといった感じ。あの、こゆりが見付けてくれていて、そこからはじまる小芝居とかね、楽しくて、またにおい、罠の記憶、ダウジングの威力などなど、これらも面白みを引き出していました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第10号(2012年10月号)

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