2012年4月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年6月号

『まんがタイムきららMAX』2012年6月号、昨日の続きです。

『Free!』、面白いですよ。夏休みが終わって新学期。定番だと思うんです。学校再開でがっかり。夏休みはどこにいったの? そして宿題。けど、それが面白く、キャラクターがうまいこと生かされてるからでしょうかね。沖縄いったことを自慢するアトリに、ちょっと申し訳なさそうなキスカ。サーターアンダギーをめぐるやりとりなんかも面白く、あのもぐもぐやってる、口もとに残るアンダギーのかけら、あれが妙に可愛かったです。そして、宿題。ミサキに揺さぶられるアトリ、これはいいんだけど、一緒に危機に陥ったと思ったトモエがひとり取り残される、あの状況ね。あの一連の流れとか実によかったです。ほんと、よかった解決した、そう一瞬思ったあとにくる、ちょっと待てよ感。実によかったです。

『あいすき — 浮世絵の恋』、ゲスト前編、だそうですが、以前に掲載されたのの続きですよね。浮世絵師と押し掛けアシスタントの話。これ、時代はいつなんだろう、昔、それとも現代? そう思っていたら、しっかり現代とありました。なるほど、萌えという概念のある江戸時代ではないんですね。編集者と編集長来訪に嫉妬の炎を燃やす押し掛けアシスタントほたる。今回のテーマに、この嫉妬というのがあるみたいですね。それだけ好きなんだ、ということ。そして浮世絵においてポピュラーな画題、安珍清姫伝説が語られて、清姫と安珍に対する評価のわかれ目など、なるほど、なかなかにいい感じでありました。独特のやわらかさある絵柄、それもいいなあ。主流という感じはしないけれど、こういう漫画の載っている雑誌、それはなんだかいい雰囲気じゃないかな、そんな感じがするんですね。

『トカイズム』、ゲストです。都会に出てきた女の子、袖ヶ浦さくらと城之内花梨、と思ったら、いやいやいやいや、出てないよ! 田園風景広がる中、都会っぽさを感じられる場所、ファミリーレストランに集う娘たちっていうんですね。さくらと花梨に、中野杏、そしてファミレスオーナーの娘、大宮桃を加えて、都会ってどんなだろう、こんな風に暮らしてみたいもんだ、語りあってるのがおかしいんですね。桃は都会からきたらしい。桃の話す都会の状況を、さくらと花梨があきらかにおかしく受け取ってるっていうね、馬鹿馬鹿しいんですけど、面白かったです。実際の田舎の女の子たちが、こんなに純なのかはわからないけど、まだ見ぬ都会への憧れとかはものすごかったりするんだろうなあ。なんて思わされて、で、ちょっとセレブ感、都会感を味わおうと、飲み物飲む時にワインよろしくぐるぐる回してみせる花梨、馬鹿なんですけど、可愛いですよね。

ふわふわ科学』は、おお、金環日蝕ですね。日蝕という天体イベントを目前に控えて、まさにこのタイミングで取り上げないでいつ取り上げようか、そんな勢いですよね。朝早くに皆を呼び出して日蝕に臨む。この子らの住んでるのがどこかちょっとわかりませんが、東京なら朝6時19分に欠けはじめて、金環蝕になるのは7時32分ごろから7時37分まで、って、思った以上に短いんですね! しかし、きっちり説明するべきことを説明している、そんな態度が素敵です。金環蝕と皆既蝕との違い、月の軌道についても註釈ありで、いやもうミソラが実に有能で、惚れ惚れしますよね。日蝕の解説から、日蝕を見るためのフィルタまでちゃんと準備して、さらにはピンホールを使った投影など、危険のない観測方法をしっかり説明してくれるんですね。さて、7時30分になってそろそろ始まるということは、つまり彼女らは東京住まいなのかな。で、次のページで太陽が欠けはじめる。というのは、実は誤っていて、蝕自体は6時19分にすでに始まっていて、じわじわ欠けて金環蝕になりはじめるのが7時30分ごろなんですね。だから流れとしては、143ページ右の日蝕観測用プレートの話があって、次に144ページの蝕の始まり、寝転がって見れば楽だヨ、その後に7:30そろそろ始まるよ、来た来たーっ、太陽が輪っかになってるヨー! といった感じですね。しかし、東京は理想的ど真ん中だなあ。京都は中心蝕帯の北側ぎりぎりなので、彼女らの見てるような綺麗に均整のとれた円にはならんのですよ。しかし、ほんと、これは面白そう。もし見逃したら、レイナみたく後から悔しい思いしそうじゃないですか。だって、次にこのあたりで見られるのは300年後とか、なにそれ、そんなん、なにをさて置いてでも観測ですわー! いや、うちには日食眼鏡、4つもあって、どんだけ期待してるねん! なんですけど、ほんと、これは大期待です。心配なのは天気でしょうかね。いくら準備万端にして待っても曇ったり雨降ったりしたら終わっちゃうでしょう。雲の上に出るなんて、そんなん無理無理不可能です。晴れますようにと祈って、日蝕観測して、終わったらホットケーキですね! いや、ほんと楽しみです。

参考になるページ:
2012年5月21日 金環日食 (国立天文台の金環日食特設ページ)
  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第6号(2012年6月号)

0 件のコメント: