『まんがタイムスペシャル』2012年6月号、発売されました。表紙は、これはどういうテーマなのだろう。『恋愛ラボ』リコが客室乗務員の格好していて、赤いスーツに負けない、そんな笑顔が素敵です。ほんと、美人さんだなあ。そして、『たまのこしかけ』たまこさんが、これは鉄道かな? アテンダント、いや普通に運転士? 敬礼してウインク。素敵なカットであります。
『恋愛ラボ』は、ついに藤女生徒会に発表の順番がまわってきて、いやしかしスズとサヨが見事に落ち要員となっていますね。それはつまりはマキ、リコのふたりがボロを出せない状況にあるということで、有能で美しい、理想そのものを体現しているマキ会長! 素敵! 対して、ダメージうけてるヤンは見ていて面白いんですが、ここまでダメージうけるっていうの、ほめちぎったことが恥ずかしい、それもあるんだろうけど、あるいはどんだけ馬鹿にしてたの、君。そんな風にも見えて、嫌なやつだなあ。自分のプライドを守るために、意図的でないとはいえ、私のエノを傷付けて、許せないなあ。ほんと、そう思います。しかしだんだんにマキのことを認めていく、その流れはよかった。で、質問。いや、もう、陥れようとかしてるんだったら、噛み付いてやるぜ! そう思わずにはおられない。ヤン。次回、なにをいおうというのか。それにどう答えるマキ!? 息詰まる展開です。
『銀河系女子高生ありすちゃん』は、なかなかにやってくれますね。はるちゃんが、ありすにと宇宙の本を持ってくる。宇宙の話をしたいからっていうんですが、なるほど、宇宙人だからって、宇宙のことなんでも知ってるわけじゃない。その理屈は実際納得いくもので、いやほんと、そのとおりだよなあ、でした。そして川。水の冷たさ、あれは面白い。そして不思議ちゃんと思われてること云々。なるほど、なかなかしたたかなお嬢さんです。ほのぼのとした感触の中に、ちょっとにやりとさせられる、そうした味つけがいい感じです。
『我が家のさおりさん』。ついにさおりさんの由来が語られる時がきた! って、意外にどろどろじゃなかったなあ。お父さんの元カノなんじゃそうな。発散できるリビドー、そいつが弾けて作りあげられたさおりさん。って、これはそういった要素がぼかされてるのか、本当にプラトニックな恋だったのか、わからんけど、外聞悪い父ちゃんだなあ。いや、でも、若き日の父の情熱、そして結婚、さおりさん封印となる。それがなんだかいい話に思えてくる、そうした雰囲気。これがいい話でいいのかなあ、そんな気もするけど、この人たちがしあわせならそれでいいよね。ほんと、さおりさんも家族になって、父の母に対する愛情も本物で、ええ、なんだかいい話でした。不思議な読後感ですね。
『シュガービーチ』は前回の続き。みなとと、孤高の天才城崎美麗がペアとなって、三下高校一軍選手と試合するっていうんですね。さすがに強い、っていうか、なんじゃこりゃー! 超人バレーに一歩踏み込んでおりますよ。あまりに強い、そんな相手と戦うために、美麗とみなと、がっちり手を組んで、いや、しかし、みなと、酷いな……。謎のパス、謎の合体技、魔球的アタック。意味不明なんだけど、面白いなあ。この不思議バレーの描写、これもいいんだけど、ふたり一緒にプレーする、その様子が、まあこれルール的にどうなんだろう、わかんないんですけど、それがいいなって。でもほんと、バレー部に狙われる部長に続き、他校の生徒に狙われるみなと、おかしなことになって、この展開、実にいい。いったいこれを、どう収拾つけるんだろう。いい定番ネタになってくれるといいなって思います。
- 『まんがタイムスペシャル』第21巻第6号(2012年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿