『まんがホーム』2012年5月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』をメインに、めがね・デイズであります。らいか、赤いフレームの眼鏡。『ふつつか文香さん』も赤いフレームの眼鏡。そして『あやのさんのお墨つき』改め『オトナのいろは』あやのさんも眼鏡、って、この人は最初からか。しかし、なぜこんなテーマに? そう思ったら、なるほど今月の柱の企画、フェチについてなのですね。ところで、ゆうきゆう氏の漫画によれば、フェティシズムの要件には「生命のない対象物」というのがあって、体の一部についてはフェティシズムに分類されなんだそうです。だから、眼鏡フェチっていうのは本来の基準からしたら誤用なんですってね。あ、そうそう、『そよ風そよさん』のカットもありますよ。
『炊飯器少女コメコ』は、なんとコメコがコメを育てるんだそうです、っておい、単行本の表紙、炊飯器の蓋あけるのはやめてくれよ! 普通に可愛いコメコの表紙にしておくれよう。ほんと、すごいインパクトです。さてさて、米はプランターで育てられるらしい。しかし、肝心の稲をどう入手するか。種もみっていってますけど、直播きでいくの? と思ったら、よねちゃんが苗を融通してくれた。よねちゃん、なんかものすごくキャラが確立してて、もう超便利、いかすキャラになってます。自分で米を育てるばかりか、よりよいおかずのために大根育てたりもしてるとか、ほんと、すごい。ところで、コメコには痛覚がないんですね。あのトゲトゲは痛々しくて見ててつらいです。
『はっちぽっち』は子犬がきて三日目の様子。名前をどうしようと迷う店長、対して持ち前の行動力で○○という名前を定着させそうなポチ子。しかし、この人の決断力は素晴しい。メープルとハニー、ふたつの候補からメープルを即答で決める。まだまだちっこいメープル。ねね子も今はまだ平気ですが、子犬なのに大きな肉球。どんどん大きくなると想像して怖くなってくる。いや、実際、犬が怖い人からしたら、想像だけでも怖いというの、しかたないと思います。しかしハチの子犬時代の逸話。トイレシーツを汚したくないとか、面白いです。あと、店長もいいですよね。本当に犬が好きでしかたない。いいですよね。
『センセイあのね?』は、つぐみ、こうと決めたらまっすぐだなあ。先生に気持ちを伝えてしまったからには、もうなにもこわいことあらへん。押して押して押しまくりますよ! といった扉のつぐみのなんと可愛いことか。しかし、早乙女は辛い立場。そして先生は、ふと無意識にやってしまっていた自分の癖にはっと気がついて、ああそうですよ、それですよ。でもこういう先生の態度見てると、いつかつぐみの思いは成就しそうな気もするんですよね。昔の少女漫画なら、絶対成就だよなあ。ところで、柱のコメント。まだ手遅れじゃないと思うんだ。
『ただいま独身中』は、ほんと面白いなあ。楓、ちょっと恋愛的ななにかを求めている。ペット仲間に職場の同僚。ちょっと気になる? 意識してもらえてる? いろいろ思うんだけど、なかなかその答が得られない。見た感じ、桂さんは楓のこと気になってそうだけどな、そんな風にちゃんと描かれてるんですけど、彼の楓に対するイメージ、それはどうやら随分美化されたものであるようで、ああ、こうした真実に辿りつけてないところ、やっぱりそれは恋なのかも知れませんね。しかし恋愛とか結婚とか、そうしたものが意識されてる漫画なのに、気を抜くと、そういうのがすうっと後景にさがっていっちゃうのがらしくて、ああ楓が縁遠かったはずだ。そんな気にさせられるんですね。実際、楓、桂の気持ちに気付けてませんしね。
- 『まんがホーム』第26巻第5号(2012年5月号)
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