『まんがタイムきららキャラット』2012年6月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』、如月とトモカネ、ふたりでハイキングですね。サンドイッチを用意してきた如月に、おにぎりを竹の皮で包んできたトモカネ。これだけで、ふたりのキャラクターがばりっと表現されていて、加えてあの水筒から蓋、カップに注いで飲もうとする如月、そのまま飲んじゃうトモカネ、いいですね、ほんと、好対照なふたりです。絵のタッチは、なんだかやわらか、素朴で、いつもとずいぶん違って、なんだか昔の絵本? いや、ポスターみたい、そんな風があって、いいですね。漫画の表紙なんだけど、ただ漫画の表紙というより、ちょっとした物語感じさせる、そんな感じ、すごくうまいと思うんです。
『さくらティーブレイク!』、ゲストです。『うらバン! 浦和泉高等学校吹奏楽部』の都桜和でありますよ。わあ、嬉しいな。今度のも部活もの。けど、なんだかいろいろどんくさい桜がどこに入ったものか、見学しては追い出される、そうしたところからスタートして、結局どこに落ち着くのかなあ。どんくさくてほわほわな桜と、彼女を心配してくれる、ちょっとしっかりものっぽい友達菊華、ふたりのいきついた先は茶室、茶道部の部室だったんですね。桜の鼻がみつけたお菓子。なんだか不思議な匂い、和菓子なのにチーズっぽい? そこへやってきた先輩、大虎七紀にお茶、お点前を誘われて、いや、しかし型破りお茶会。面白いなあ。お菓子、和菓子じゃなかったんだ! しかも点ててるお茶、普通は入らないものが入ってる! いいねえ、なんだか楽しそう。で、桜と菊華、誘われて入部となって、しかし次回、茶室は爆発するのか? いや、ほんと、楽しみですよ。
『ぷらいまりィずむ!』、ゲストです。小学生の女の子、水橋ニコ、小学5年生が主人公なのかな。2年前に亡くなったお母さんに朝のあいさつをしているところから始まって、さあ、いよいよ登校っていうんですね。妹ココは今日から小学生。ニコは今日から集団登校の班長と、はじめてづくしでありますが、しっかりしてるお姉ちゃん、なんかいろいろ吹き込まれてる妹。あやしげなこと吹き込んだのは、亀池めいふとさゆらの双子、小学3年生です。ここにしずのちゃんが加わって、班は全員ってとこですね。しずのちゃんはニコと同い年なのかな? で、ニコのことが大好きで、ええと、恋愛的な意味で? この5人での登校、それがメインになるのかな? 第1回は登場人物紹介と、そしてニコがお母さんとかわしていた、体操着ぶくろをココに持たせるという約束、それを忘れてしまった、遅刻覚悟でココをおぶって走るニコ、ほんと、2年たっても母の愛、約束、忘れない、だって大切なんだから、そうしたこと描いてて、いいんじゃないかしら、ええ、悪くないと思ったんですよ。別にお涙頂戴をやりたいってわけじゃない、それもわかる。だからよかったのかな。それで、友達みんながついてきてくれる、それもよかったかなって思ったですね。楽しみのリスト入りです。
『ネガ→ポジ』、大変よいですね。いきなり冒頭から頭をぐわんぐわん振ってる綾乃とか、いったいなんだこれ? 理解を軽く超えてきて、なるほど、髪が邪魔だったのか。人見知りだから美容院なんていけない。知沙は美容師やってる親戚のおばさんにやってもらう。音々は普通に美容院で。この髪をどうするかってだけのことが面白いですね。音々の髪質、ストレートパーマかけてもすぐに戻るの、などなど、なるほど大変なんだなあ。それで綾乃のママとかね、なにげない会話に垣間見えるその人の素の表情、言動。素晴しいと思います。で、知沙に切ってもらう。もう、ちょっとのことで大変で、それで綾乃、前髪失敗しちゃって、いいよいいよ面白いよ。髪を失敗しちゃったことじゃなく、それで生じるあせりや、うまくいかないフォロー、そこに感じられる個性、そうしたものが実にいい。ほんと、ヘアピンで誤魔化して、結果オーライで、ほんと、いい展開でした。
『このはなさくや』、ゲストです。花を咲かせる、どころか生成できる力をもった女の子、こまき、野原小牧が主人公ですね。これから入学式。友達のあーちゃん、相川蒼さんと一緒に新入生、ぴかぴかの高校1年生ですね。入学式、壇上で眠っていた生徒会長、あーちゃん曰く、美人で大胆で型破り、あーちゃんはちょっとひいてたけど、こまきはえらく憧れて、でふたり、この会長から生徒会に誘われるっていうんですね。相川さん、ずいぶん優秀らしい。川原中のアインシュタインなるふたつ名があるらしい。で、こまきは花を出しているところを会長に見られて、それで誘われて、肝の座ってる人だな。で、ふたり生徒会に入るのはいいけど、花のことは秘密にしてとお願いして、けれどすぐさまばらしちゃう会長。ひどいー! かくして、こまき、あーちゃんと、会長に会長補佐の黄桃都、4人の秘密になってしまったっていうんですね。可愛い絵、なんか一筋縄ではいかなそうな会長と、彼女にふりまわされる一年生ふたり、って感じでしょうか。悪くなさそう、そんな感じがあって、いや、実際これはよさそう、そんな予感がします。
- 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第6号(2012年6月号)
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