『まんがタイムきららキャラット』2011年9月号、一昨日の続きです。
『ねこのひたいであそぶ』は、目覚めたら雪ですよ。ものすごくハイになってる美紀は、実際、子供代表なのかも知れません。いや、雪の朝なんていったら、大人でもちょっとハイになってしまうものですけど、路面凍結を怖れたり、心配ごとがあるからなあ。ああいう風に、心底楽しみだけでいられる美紀、いいなあって思います。そして朝6時に苗の家に押し掛ける。えらい迷惑だな、というか、苗、いつもの格好じゃないと、ものすごく女の子っぽいな。登校、雪掻き、この流れはオーソドックス、そう思えるものだったのですが、その先に塩化カルシウムについての説明に自然にいきつくなど、いや、いいですよ。こういう、好き、面白い、興味が知的好奇心に隣接している、そうしたところ、この子らの、というか苗かな? の性質よく表していると感じられて、とてもいいんですね。
『セカイ魔王』は、前回出てきた魔物、先代魔王の頃の生き残りですね、そいつが接触してきた。マオはアルシャを先にいかせ、違和感をともに迫ってくる魔物を待ち受ける。なかなかに緊迫の展開? と思ったんですが、いやいや、普通にほのぼの、楽しい感じだなあ。いやね、この魔物、ニッカというんですが、彼女が別に人間に敵意を持ってるとかない、というか、魔物自体、もともとそういうものなのか、そうした性質によるものなんでしょうね。そしてニッカは、マオの力で、人と違っていた耳を人のものと同じにしてもらう。うん、普通に交流して、ちょっと仲良くなったりしてるよね。ええ、やっぱりちょっと一般にいう魔王と勇者、魔王と魔物の関係、それは望めない。そして、そうしたところが面白いです。
『エタ研』、ゲストです。永遠の命を求めていろいろ研究している麻菜と高校で再会した実柚は、その体格、低い背、小柄な体型から、アンチエイジングの秘訣があるとみなされ、エタ研 — エターナル研究会に引っ張りこまれる。 研究対象にされるわけですね。エタ研には他に、麻菜のことが好きな葉子や、不老不死にただならぬ興味を持っている顧問があって、こうした人たちに実柚は振り回されてしまう、そんな感じの話なのですね。けれど、不老不死の実験体、そうしたところよりも、勝手に葉子に嫉妬されて、尋常じゃない目で見つめられるといったところなど、気持ちの微妙に通じない、そんな不全な交流に面白さを感じました。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第9号(2011年9月号)
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