『まんがタイムオリジナル』2011年9月号、発売されました。表紙のテーマ、水着ですよね。水遊びかも知れないけど。赤いビキニの山下さんは、榊先生と撃ち合ってるんでしょうか。と思えば、師長が古典芸能的に水芸やってますね。他には、浮き輪にのったらいか、ビーチボールで遊ぶ『オトメシュラン』のふたり、って、ヨウさんは遊んでないか。そして『いえめし』のヒロインが水着で素麺食べてます。
今回、新作多めであります。伴い終了したものもそこそこあるのですが……。
『おかん』、小坂俊史の新作です。サツキのお母さんの話ですね。サツキ本人はしっかりした娘らしいけど、というか、このお母さんのもとで育ったから、しっかりせざるを得なかったのか? いや、お母さんだけじゃないな、両親というべきか。このおおらか、ダイナミックなおかんと、振り回される娘。面白いですよ。もしかしたら、誰もが思ったことのあるかも知れない、そんな大人の、おかんについてのもろもろが、これでもかって濃縮されている感じ。ちょっと迷惑? いや、けどこれ面白いですよ。
『あねぐるみ』、『ゲンセンカラン』の作者、森繁拓真の新作ですね。同じおもちゃメーカーに勤める姉弟の話。姉が上司、傍若無人、弟振り回される。そんな感じ。面白いです。姉さんがさっぱり、きっぱり、竹を割ったよう? 元気でね、存在感あってね、実力もあってね、振り回される弟からしたらたまったもんじゃないだろうけど、見ている分には、なんだかいい姉弟だなって思えて、いいんですね。弟、困ってはいるけど、抑圧されてるっぽさはない。それがいいなって思いましたね。
『ハコぺけ』、最終回! って、ええーっ、前回とかすごく面白かったのに。と、すごく残念に思っています。告げられる活動休止。ヘコむ面々、って、ヘコんでるのはてんこさんだけか。しかし、本当にてんこさん、ショックだったんだなあ。あの溜息とか、見てるだけで切ない。ああ、だからこそか、皆が心配しただけのことはある。そして、残党集まって、また場を準備してというの。うん、公民館なら、要件満たせば、そう苦労せずに場所借りられますものね。私は読者としてこの先を読むことはできないけれど、まだてんこさんたちの活動は続くんだと思うと、ちょっと嬉しくも思える。そんな最終回でした。
『深読みコミュ』、ゲストです。これ、面白いなあ。先月も載りましたけど、今月はそれ以上に面白い。考えすぎる人たちの物語。そして失敗してしまう人たち。いや、必ず失敗するわけでもないけど、でも悩んだ、考えたことがあさってに向かっちゃってるよね。その外した! って感じ、やっちゃったね! って感じ、面白くてたまりません。というか、ちょっと他人事じゃないなあ。そう思うのは、私も彼ら同様に考えすぎて外してしまうひとりであるからに他なりません。土下座の彼なんてね、非常に私っぽいと思う。あの、土下座までせねばならん状況にいながらも、自分の土下座にほれぼれとしている。本当に反省してるの? そんな感想さえもわくところあたり、実に共感します。いや、謝意がないわけじゃないんだけど、ちょっとずれてるのね。あの、自分を客観視してるというの、ああいう局面では、なぜかあんな風に冷静になっちゃうっていうのが、ああ、あるある! って感じでして。いや、この漫画が、いわゆるあるあるものなのかどうかは疑問であるのですけれどね。
- 『まんがタイムオリジナル』第30巻第9号(2011年9月号)
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