『まんがタイムきららフォワード』2011年9月号、先日の続きです。
『聖アベリア女学院』は、常夏が皆の家へ泊まりにいくというんですが、なるほど、桃子の家の事情。桃子の置かれている状況、その理由もなんだかわかった気がして、いや、だからってそれがいいとは思わないんですけど。しかし、お母さん、桃子にそっくり。まさか、お母さんがお父さんで、お父さんがお母さんとかないよね、など、いらぬこと思ったりしたのでした。しかし、家族仲がよくていいよね。そして常夏は椿の家、撫子の家へといって、なんだか撫子の家の状況が不穏で、いったいこれはなんだろう。お母さんがなにか抱えちゃってるっぽい。そして、明かされる撫子の秘密。というか、驚いた。それこそ、常夏の妄想で終わるのだと思ってた。しかしどういう方向に向かうのだろう。ちょっと目が離せないですよ。
『少女素数』。有美ちゃんがですよ、普段自分の感情を抑えている、そんな感じのお嬢さんがですよ、感情を露にすると、ああなるんだ! 妹ですよ、奈美ですよ、お姉ちゃんってやっぱりああなのか! しかし、有美ちゃん、設定では普通なのかも知れないけど、この人も美少女の部類だと思うんだけど、それが、それが。ええ、もっと好きになりました。しかし、切ないですよね。アップダウンする気持ちの奥には、不安や怖れがあって、だからああした余裕を失う、そんなことになっちゃったのかなあ。そして、本編はまだまだ終わらない。ああ、けれどこの時点でコメントをしたくない。細切れに感想を持ちたくない、そんな思いがあって、だから気持ちを持続させたままに、次回に続く。いや、もう、有美ちゃん、ヒロインだなって思います。
『一年生になっちゃったら』、今回はちょっと私の好きな展開でありましたよ。秘密のヒーローの構図ですね。誰にも知られず戦わないといけない、そんなヒーローの正体がついに知られてしまうことに! というやつなんですが、ただばれるというだけでなく、ここで変身しないと、大切な誰かが傷ついてしまう。しかし当然正体がばれてしまう、という葛藤を乗り越えて変身するっていうんですね。ええ、こういうのが大好きなんですよ。といっても、この漫画は最近変身ヒーローものっぽくなっただけで、ずっとずっとこれをやってきた、積み上げてきたわけじゃないんですけど、でもそれでもよかったですよ。あのランドセルが飛ぶところ、そして変身しながら現れるところ。ええ、これこれ、これだよ。そう思うものがあったですよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第5巻第9号(2011年9月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿