2011年7月7日木曜日

『まんがタイム』2011年8月号

『まんがタイム』2011年8月号、発売されました。表紙、メインは『おとぼけ課長』であります。うなぎをつかんで奮闘している。なるほど、夏を乗り切る食べ物ってテーマでしょうか。『おっさんデイズ』では鰻丼らしきもの食べてますね。『タマさん』はというと、ええと、これはなんなのだ。いわゆる原始肉、マンガ肉というやつを運んでいる杏とタマさん。タマさんは恐竜、杏は原始人コスプレで、なるほどこれもひとつのスタミナ食であるのですね。そして『わかば先輩未満』。こちらは、ボクササイズ? 別テーマのカットです。

『極小刑事ミニさん』、ゲストです。今回はミニさんの同期、椹木ってのが出てきて、最初はいけすかないおっさんなのかなって思ってたら、なんのなんのなかなかいいキャラクターで、かつての活躍っぷり。すごく息はあってるんだけど、なんか微妙におかしくて、この昔のふたりをクローズアップしても面白そうだなあと思わせるものでした。しかし、ミニさん、昔は普通のサイズだったんだ。なんだかちょっと意外でした。

『にこかみ』、なんと最終回。ゲスト掲載の最後ってことですか。一人前の幸福神になるため、あかりのもとにやってきたニコ。幸せのスタンプで星集めするというの。その光景がすごくほのぼのとしていて、結構好きだったんですね。そして最終回。ひとときの休息に、心休めたあかり。ついに星みっつが出てという、いえね、この時点での最終回なので、さすがにはやいと思わないでもなかったのですけど、でもこうした、もう出ちゃうんだ! という感覚、それはこの漫画らしかったと思います。神様として成長したニコ、なおさら可愛いなあ。続いたらよかったのになあ。そう思います。

『まだまだ浅野さん』、『Fever!! — 貧乏レイジの同居人』を描いてた城戸みつるの新作ですね。小学校の先生をやってる浅野さんが主人公。なんかちょっと陰気で、なんかちょっとおかしな行動が目立つお嬢さん。全体にローテンションで、じわじわくるんだけど、面白さに引き込む力はちと弱いかも、そんな感じです。けど、『Fever!!』なんかもそうだったんですけど、この人の漫画はある程度読むことで面白さが浸透する、そんなところがあるから、もうしばらく読んでみたいところです。しかし今回のでは、デッドボールセンター、あれはすごかった。絵面も強烈で、これは高インパクト。最高でしたね。

教師諸君!!』、おっとまさかのゲスト掲載。扉の西名先生、エレガントだなあ。今回の話は、すごくバランスよかった、そう思うんですね。ええと、教科的にもといったものか、笛田先生に誘われてハス見学。花の魅力あり、意匠の歴史、地理的広がりについての説明あり、そして栽培あり。ふたりの多面多様な興味の現れるところ、すごくいい。ものごとを知り、深め、またその範囲を広げていこうというようなところ。生涯学習の面白さとでもいいましょうか、そういった知と実践の楽しみを描いていると思うのですね。で、教頭先生。この人も、立場があるから交わらないだけで、本質は西名笛田組にそう違わない人だと思わされました。そして、二階堂先生。結局没収されたのか。けれどもその後、皆で仲良くバーベキューしてる。この和気あいあいとした感じ、こういうのもやっぱりこの漫画の魅力と思うのですね。

  • 『まんがタイム』第31巻第8号(2011年8月号)

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