2011年7月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年9月号

『まんがタイムきららMAX』2011年9月号、一昨日の続きです。

ラッキーストライク!』、前回の続きですよ。あの、レンとつきあうとかいってた女の子、のっけから登場してきて、扉ですよ、扉。小柄、若干の上目使い、可愛いなあ、と思ったら、後ろ手に持ってるのはボールか。見事、ボウリング表紙でありますね。そして本編、リンが王子なんだ。部長がよく知っているみたい。レイもリンも面白がってる。リリス。前回のボウリング場の娘。そして実力者。約束のスコア100を軽く超えちゃってるんですね。しかし、面白かったです。有名人、リンはサインもらってるし、レイは写真撮りまくってるし、けどそれ以上にあの両手投げでしょう。へー、ああいう投法、オッケーなんだ。驚いたりもしたのですけど、その投げようとする時の表現の、コマも狭しと前に出てくる、そんな勢いには私も思わず魅せられてしまったのでした。そして、リリスの語る部長のこと。ふたりの間になにかあったのだろうか。なにか深刻なことがあるんじゃないか、それは以前から思ってきたことでありましたが、少しずつ、あきらかになっていく。もしそれが、馬鹿馬鹿しい話であってもいい。きっとがっかりはしない、そんなことを考えてるのは、つらい話でなければいいな、そう思う気持ちがあるからなのではないかと思います。

『ふわふわ科学』、今回は浮力ですね。というか、プールが、水着がメインなのかも知れませんけど、いや、そういえば今回は科学トピックが少なめだったようにも思います。浮力とはモノの密度によって違ってくる。そうした基本を説明して、濃い塩水では金槌カホだって浮く。水銀なら、本物の金槌も浮く。そうしたトピックを、泳げない、またスイカの塩などで繋いでいくのは、うまかったと思うのですね。あ、そうそう、ホースの話。あれ、実際そうなんですってね。陸側から圧力かけて、空気を送ってやらないといけないっていうんだそうですね。こういう、語りきらないけど、その向こうにはまだ語れそうなものを残してる、そんな感じも気に入っています。

『LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、部活以外のスポーツ、授業でフットサルなんてするんですね。と、ここで私はフットサルとセパタクローを混同していたことを理解しました。準備運動中のおしゃべりに垣間見られる家族関係がいいですね。ゲーム中の、柘植さんのパスを、見事にナイスアシストにした浅見さん、すごくいいですね。レクリエーションとしてのスポーツの面白さ、必死になるような本気さはなく、けれどいい加減でもないっていう、そのバランスがいいと思ったのですね。そして、やっぱり最後の椿と、高山、浅見ふたりとの差。なるほど、こんなに違うのか。ずいぶん体力ついたように思ってたけど、それでもまだまだ違うっていうの、そうか長い道のり。こういうのに、なにか面白さ思っちゃうんですね。

『あわーちゅーぶ』はスキューバダイビング。それで、海中の生物と交流するっていうんですが、これ面白かったですよ。あの欄外の註がですよ、ただの解説に留まっていない。一歩踏み込んだ詳細知識。あるいはつっこみ。ラブカに対する愛情とか、スベスベマンジュウガニの名前についてとか、本当に面白かった。本編は、ウニを衝撃波で吹き飛ばすなど、いつものごとくケレン味たっぷりなんだけれど、註に起因する面白さあり、キャクターの面白さあり、派手な見せ場あり、多様多面、豪華な漫画でありますよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第9号(2011年9月号)

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