『まんがタイムきらら』2010年6月号、発売されました。いつもなら9日発売。それが、5月9日は日曜ということで、一日はやく出ることになったというパターンですね。表紙は『けいおん!』。6月号ということで、梅雨でしょうね。雨の季節、傘持った唯と澪。唯が猫をかまってるのが面白いなあって思います。しかし、『けいおん!』というと女の子たちの足が太いってよくいわれますが、原作はなんかそれ以上だな。けど、それが逆にいいのかも知れません。自然な感じとでもいいますか、そのまんま、ありのままといった雰囲気がよいのだと思います。
『けいおん!』、ゆっくりと進む時間、劇中ではもう12月である模様です。よって、例年恒例のクリスマスパーティ。今年はどうも下級生中心でいくようで、ちょいと新鮮な展開でありましたよ。寂しがる純ちゃん、実は楽器できる純ちゃん。しかもベースなんだ。YAMAHAのSBVなんだ。中古で買ったのは生産完了品だから? しかしまた、味のある楽器出してきたものだと感心します。さてさて、意外にうかつな梓さんですよ。唯に遭遇して焦るあの表情、ついぞ見たことないもので、実に新鮮。そしてクリスマスライブ。もしかしたら、これはこの年度が終わって、来年以降どうなるかを予告する展開なのかも。でも、純ちゃん、アニメ化がなかったら、あの2巻描き下ろしの一回かぎりだったかも知れないこの子が、意外にいいんですね。だから、梓の代まで続いちゃってもいいかも、なんて思ってしまっています。
『少女公団アパートメント』、バランス釜とか知りませんでした。でもって、風呂場に洗濯機の排水を逃がすのか。へー、知らなかった。というわけで、知らないことを教えてくれる漫画は高評価の法則が発動? いやいや、それだけじゃなくて、本編も面白かったです。この方も、以前だと風華チルヲ氏もそうでしたけど、最初の連載がとんがっていて、次の連載時には一般に受けそうな感じに薄めてくるというパターンは、結構よかったという評価から、これいいね! とステップアップすることが多いように思います。第2回だけれど、結構気にいっています。多分、これからもっと好きになります。
『うさかめコンボ!』もいい感じです。最初はじまったころは、どうかな? って危ぶんだのだけど、キャラクターが動き出してからは常に好印象。今月、テストを目前に勉強しましょうという話も、実にいい感じ。この人の漫画は、見た目にも可愛い小柄なキャラクター、その可愛さにやられるっていう要素が強いようにも思うのですけど、それがこの漫画では見た目にクール、かっこいい系のお姉さん、亀子が、その印象に反して実はめちゃくちゃ可愛いのだよと、ギャップによってがつんとやられる。いや、もう、これは強力、実によいです。
『ましゅまろ×タイフーンッ』、これもますますいい感じ。こちらも勉強会。安倍川きなこの家に集まって、そしてそこでパンツのおじさんに出会う……。凶悪だな。娘がいるんだから、しかも友達連れてきてるのだから、パンツは勘弁してあげてください。動じない娘、同じく慣れてしまっている幼なじみ。その状況に馴染めない栗原花乃。セクハラチックといえばそうなのかも知れないけれど、そのわあわあとあわてふためき騒ぐ様子、めちゃくちゃ面白かったです。そしてそこに、ちょっと下品な歴史年号語呂合わせがくるっていうね。しかも、語呂合わせとわあわあ、独立して並行に進むんじゃなくて、ところどころでちゃんとリンクするところね、うまかったです。一発急所日清戦争は一生忘れないでおこうと思える面白さでした。
『うちのざしきわらしが』、面白かったです。これ、大家さんの娘、光が出てから俄然面白くなった、そう感じています。光の必死な感じがよいのだと思います。座敷わらし、わらちゃんって呼ばれてますが、こちらも時に必死な感じで、この必死ふたりの邂逅、そこにさらなる味が出てるのかなって思っています。しかし、大家さん、立川さん、光の母、あかり、この人、いいなあって思います。いたずら好きというか、いろいろちょっと悪のりしちゃうタイプ。蛙を娘にけしかけさせようと思いついた時の表情、実に味わい深い。いいキャラクターだなって思います。
『境界線上のリンボ』、生き別れの姉妹編、決着しました。大筋このように決着するだろう、そう思っていたように和解した。展開はというとよくあるパターンではあるのですけど、それまでに描かれていたこと、寂しそうでけれど妹を支援しようとしているフゥや昔のお姉ちゃんとのエピソードなどなど、それらがあるからすんなりと受け入れられた、というか、お姉ちゃんの殴られ方が半端じゃない。よく次のページで復帰できたなと思えるくらいの描写ですよ。でもって、こうした小さな積み上げが、最後のページのふたりの様子、その仕合せそうな様子を支えてるんですね。
と、ここまで書いて、疲れたので、続きはまた明日。
- 『まんがタイムきらら』第8巻第6号(2010年6月号)
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